「なかなか興味深い」MINAMATA ミナマタ 藤崎修次さんの映画レビュー(感想・評価)
なかなか興味深い
低予算B級洋画専門の配給会社・アルバトロスフィルムとロングライドの共同配給ということで、あまり期待せずに見た。
でも、なかなかどうして見応えある内容になっていた。
一番、大きいのは国内の問題を取り扱ったという事。そして、現在進行形の問題であるということもあるだろう。
ただ、写真というその瞬間の姿を形に留めるというメディアの力を映画という映像メディアの中でどう伝えるべきかに腐心しているのが良く伝わってきた。
名のある俳優が多く出演しているが、あくまでも主役は写真なんだ、という事が皆の共有事項であったのだろう。
それにしても國村隼の英語力は流石。
若い頃から海外志向が強く、あの松田優作の遺作・ブラックレインでも(セリフは日本語のみだったが)起用されたのも納得の流暢さ。
真田広之や加瀬亮など国際派と言われる俳優陣の中でも群を抜いていて、ハーフ女優の美波にも引けを取らないレベルと言っては大袈裟か?
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