「少々、欲張りすぎの感あり」MINAMATA ミナマタ 赤羽のプリンスおやじ(1960年生まれ)さんの映画レビュー(感想・評価)
少々、欲張りすぎの感あり
我々日本人自身が、水俣病問題(事象・リカバリ・補償ケア 等)は過去の一時期の事象であり、既に解決済みと軽んじた薄認識であったところを呼び覚ましてもらえた点は高評価したい。いっぽう、主人公が二人の子供が居ながら何故人生をあきらめようとしていたのかと、一定成果を挙げた後の人生の歩みに触れていなかった点が中途半端でした。チッソ側は社長のみがフォーカスされていて、単なる悪者扱いにすぎず、陰で問題視する社員が居たのではと触れていなかった点も中途半端でした。そしてドキュメンタリーとするのであれば、現在に至る経緯まできちんとしていただきたかったものです。昨年(2020年)のFukushima50の良さが思い起こされました。
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