「ジョニー・デップから教わる日本の真実」MINAMATA ミナマタ トラヴィスさんの映画レビュー(感想・評価)
ジョニー・デップから教わる日本の真実
社会の教科書で見た記憶がある水俣病の写真。アメリカのフォトジャーナリスト、ユージン・スミスが撮ったものだと初めて知りました。
日本の負の歴史に対して誠実に向き合い真摯なメッセージを届けてくれる意義のある作品だと感じました。スミスの写真が無ければ、スミスが戦ってくれなければ水俣病の問題は別の結果を生んでいたのでしょうか…?
日本では失われつつあるジャーナリズムの重要さを強く感じました。
森友問題。桜を見る会の公職選挙法、政治資金規正法の問題。国連からも指摘される入管の人権問題、スリランカ女性死亡の問題。納得出来る真実が明らかにされることはあるのでしょうか?
今の与党が当たり前のように繰り返す虚偽、隠蔽。「答えは差し控える」が常態化した不誠実な答弁。権力の監視役としてジャーナリズムが機能しているとは思えません。
エンドテロップで世界で起きている産業公害が紹介されます。忘れてはいけないことは、自分もそんな加害企業や日本政府から恩恵を受けている事実。
そして毎日買う買うペットボトルをはじめ多くの消費が環境汚染に加担している事実。
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