「水俣病は終わっていない」MINAMATA ミナマタ いたかわさんの映画レビュー(感想・評価)
水俣病は終わっていない
今作を通して、ジョニーデップ演じたユージンスミスや国や企業と戦い続けた人達がいなければ、公害問題は埋もれていたかもしれない、そして、まだ水俣病は終わっていない、世界でも公害はいまだに起き続けていることを改めて認識させてくれた。
水俣病の痛ましさ、経済発展の裏に潜む企業の横暴、私たちが目を背けてはいけない事実を突きつけた価値ある作品だと思った。
また、坂本龍一が手がけた音楽、特にメインテーマが非常に頭に残った。
そして、何より公害の歴史を忘れてはならないと自らも製作として本作に携わってくれたジョニーデップに感謝したい。
ジョニーデップではなく、ユージンスミスという写真家として水俣病と闘った男として本作を観ることができたし、それだけ役に入り込めていたのかなと思った。
また、役柄がかつては高名な写真家だったが、今は低迷している部分が今のジョニーデップと重なる部分もあり、今作のようにまた復活してくれるのかなと期待が持てた。
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