ミラクルシティコザのレビュー・感想・評価
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愉しめそうで楽しみきれなかったぁ
ノリは一貫してて良かったけど。
難しい話を色々薄めているので設定が甘く。唐突に感じるところもありで、少し話が散乱しちゃったね。
ううむ・・・
現在でも、沖縄本島の面積の15%は米軍基地が占めている。日本各地に米軍基地はあるが、面積ではその70%、つまりほとんどは沖縄にある。米軍基地と沖縄は切っても切り離せない関係だ。そんな沖縄の、嘉手納基地があるコザ市(現在は統合されて沖縄市となっている)が舞台。
日本への返還前の、つまり米国領だったコザ市のごった煮的な混乱と、その中でのロックのエネルギーみたいなものを描いた映画。だが、自分にはあまりはまらなかった。
中盤まで登場人物の見分けがつかないまま。肝心のバンド4名の現代編での各自の見分けもあまりできていないうちに、70年代編に移りさらに見分けにくく。そんな混乱のまま進んだ。曲のノリは序盤~中盤とよかったんだけれど、ラストのライブ演奏曲が、(桐谷さんだからか)「海のうた」テイストな曲になってしまったのは残念。やはりここはストレートなノリのロックであった方がよかったんじゃないかな?
まあ、時間分は堪能したかな。現在とつなげるのは親近感をもってみるという点で面白いとは感じるけど、その上でも当時を描く映画に徹底した方がよりアクティブにできたような気がする。現代編はただの年老いたロッカーたちを観ているだけになった感じ。現代編の狙いは「いまでもぶっとんでる爺さん」とか「現在は様々な道を歩いているけど、音楽でやはり心はひとつになる」みたいなことを描きたかったように思うが、うまくいってなかったように感じた。70年代編が熱いからかき消されちゃた感じなのかなあ。
せっかくの題材とアイデアを十分に活かしきれず、残念
一番の見どころは、アメリカによる占領下で、ベトナム戦争の特需に沸いていたコザの街の熱気と狂騒のはずだが、ネオンのきらびやかさ以外は、十分に再現されているとは言いがたい。当時の米兵たちを熱狂させたというロックの格好良さも、中心メンバーのジイジと孫が入れ替わってしまったために、あまり伝わってこない。
全体的に、占領やベトナム戦争といった世相の描写が希薄で、脱走兵のエピソードもインパクトが弱いため、ジイジがこの世に未練を残した理由も、今一つ説得力がない。
二人の入れ替わりにしても、せっかくタイム・トラベル的な要素を取り入れておきながら、その仕掛けを活かしきれず、キャラクターの違いによるドタバタだけに終わってしまっているのは残念。題材とアイデアは良いだけに、作り方によっては、もっと面白くできたような気がしてならない。
返還前の沖縄を知れる作品
何事もうまくいかない青年翔太が、死んだ祖父ハルに乗り移り、返還前の沖縄コザにタイムスリップする。
激動の沖縄の中、祖父や祖母、バンド仲間に何があったのか…
主人公が一歩成長し、最後のライブに取り組む姿は感動した。
意外にも青春ドラマ
50年の時を越えた入れ替わりもの、ときくと、ああはいはい、という気がするのだけど、返還前のコザという舞台設定と、今の若者の閉塞感をうまくコントラストで見せることで、どちらも肯定してみせる。、といううまい作品。
次の映画まで空き時間もあるからと見に行ったら予想外のよい作品だった。
#12 過去と現在の関係性がよくわからなかった
現在の元バンドメンバーと過去のメンバーが誰が誰でどんなキャラなのか把握するのに随分時間がかかってしまった。
もうちょっと現代を丁寧に描いてから過去に行ってもよかったのでは?
あとせっかく桐谷健太を起用したんだからもうちょっと歌を堪能したかった。
ベトナム戦争に向かう米兵の気持ちとか色々詰め込み過ぎて、主題が何かわかりにくかった。
マーミーは結局どうなったの?
返還前の沖縄がわかるかなー
良くある身体入れ替わりかと思ったが、そうではない。
沖縄返還前の沖縄の一部を映像で見せてくれる。返還後生まれの僕には勉強になった反面、内容は皆さんの評価程満足いかない。
戦争で勝った者、負けたもののそれぞれの立場で見るとまた違ったかもしれない。
これからの日本を若者も年寄りもみんなで創っていこう感があったが、現状の日本では…😓
とりとめの無いレビューで申し訳ないけど、人生を一度振り返りなくなった。戻ることはできないが、今後の人生の指標になるかも!
設定をうまく活かせていない気が…
50年前に米兵相手のライブハウスで活躍していたロックバンドのボーカルだった祖父が交通事故で亡くなり、孫と(現代で)入れ替わり、孫は50年前のコザにいる祖父の体に乗り移る。入れ替わりとタイムリープが絡むという珍しい手法。
1970年のコザの雰囲気はたしかに面白い。後半思い出したのだが、当時は沖縄が日本に返還されていなかった時代。米兵に対する不満や恨みが募っていたと思うが、そのトーンは若干弱めだった気がする。だから、騒乱が起きたときに若干の違和感を覚えた。
それでもメインは当時活躍したロックバンド・IMPACTのメンバーたちだからさほど大きな問題ではない。それよりも、入れ替わりとタイムリープという発想の面白さがあまり活きていなかったことが問題。わかりづらくなっている上に、孫とじいちゃんのやりたいことがぼんやりしていた。
ばあちゃんのくだりとか、結構いい話だっただけにもったいない。沖縄好きや沖縄出身の人は楽しめると思うが、それ以外の人が楽しめるのかどうかはわからない。
沖縄ロックのレジェンドに対するリスペクトはかなり薄め
1975年の「紫」の8・8 Rock Dayでの本土デビューは衝撃的だった。
ファーストアルバム「紫」とセカンドアルバム「Impact」を引っ張り出して来た。当時2300円のLPレコード。評論家の植草甚一と新譜ジャーナルの編集長だった岩永文夫が紹介文を寄せている。ファーストアルバムのジャケットの表は爆撃機、裏は長崎に投下されたファットマン。セカンドアルバムには硫黄島の星条旗のモニュメントのパロディで旭日旗の真ん中に紫のロゴが入った旗をメンバーが建てているイラストが入っていた。平和ボケのシラケ世代の本土人からすると、違和感が強いジャケットだった。友達からは「ダサい」と言われた。しかし、日本でもアメリカでもない沖縄で朝鮮戦争、ベトナム戦争を経て、サバイバルしてきた混血の彼らにとって、本土の音楽プロデューサーが仕掛けたデビューアルバムのジャケットのデザインなどどうでもよかっただろう。中身では負けない自信があっただろうし。
沖縄返還前の1960年後半から米兵相手にクラブ、ディスコで演奏してきた彼ら。単なるディープパープルの柔なコピーバンドなんかではない。
ファーストアルバムの Lazy 以外はみなオリジナル曲で、インスト曲もある。リーダーのジョージ紫はずっと謎のベールに包まれていた。ジョン・ロードばりのハモンド奏者。先ほどウィキペディアを見てあぁやっぱり。相当なインテリだった。
映画では二枚のアルバムのトップナンバーの Double Dealing Woman と Doomsday、さらにバラード調の Mother Nature's Plight が流れた。城間兄弟(双子)の曲。歌詞もすぐに思い出せ、歌いたくなった🤭
今はきのうなに食べたかも思い出せないのに、 当時はかなりヘビーローテーションで聴いていて、ギターリフをコピーしたりしていたからね。
本土のロックとは比べ物にならないほど、ハードで、タフで、ワイルドだった。ドラムの宮永英一は沖縄で最も人気の高いコンディション・グリーンと紫を行ったり来たりの引っ張りダコ。袖を落としたジーンズのジャケットを着て、鍛え上げられた腕を自慢げに組んでニヒルな表情を作っていた。
「ワイルドだろ~」のスギちゃんの何倍もワイルドだったのよ。まだ現役!不動産会社の社長なんかじゃない。
酔っ払って喧嘩する兵隊はヘボい演奏にも容赦ない。マネージャーを気取って搾取しようとするヤクザから自分たちのハコを守らなくてならなかった。フィリピンバンドは強力なライバル。コザのセンター通りで揉め事があるとMPはすぐにマシンガンをぶっぱなしたし、住民もついに米軍にたいして暴動を起こした。そうした時代をくぐり抜けてきた沖縄ロックのレジェンド達に対するリスペクトは薄かった感じ。監督若いから、世代感覚の違い?
タフな時代の描写にもおおいに不満を感じたが、低予算だから仕方ない。プロデューサー逹に少ない予算からさらにみかじめ料を持っていかれたかもしれないしね。
でも、コザのロックじじいたちは古稀を過ぎてもパワフルにやっていることが最後に確認できたので、よし。
タイムスリップファンタジームービーだからね。
ストーリーもマーミー役の細い美人さんにあんなことさせちゃう?と思いましたけど、検閲済みのハンコの手紙のシーンはよかったです。
コザの匂いと音
あっという間に引き込まれるストーリー。楽しくて優しい。切なくて辛い。理不尽な怒り。あらゆる感情が胸を揺さぶり号泣してた。
エンドロールで心がほどけていく。
観てよかった。大切な作品になった。早くコザの匂いと音に浸りたい。
2/11、2回鑑賞
2/11に母を連れて2回目の鑑賞に行きました。
2回目とわかっていても、魂が揺さぶられる感動の作品。エンターテイメントとありますが、笑いばかりではなく、血のつながりや人種を越えた、人の心のつながりをも感じさせられる素晴らしい作品だと思います。1970年代のオキナワンロックンロールを、ぜひ大画面と素晴らしい音響のある映画館で観ていただきたい作品です。ロングラン上映してほしい!また映画館に足を運ぶつもりです!
タイムスリップと入れ替わりの2つの設定が同時なのは斬新
2022年劇場鑑賞40本目。
死んだおじいさんと魂を入れ替えたら、肉体のないおじいちゃんの体に入れないから生きている時にタイムスリップしてその肉体に入るという話。でもタイムスリップした体に入ったらその体に入っている魂はどこに行くの?という疑問は無視です。
過去の話が進んでいって現代の入れ替わりの設定がおざなりになっているのではと思っていたら最後ちゃんと回収しに来てくれるので安心。コメディといえるほど笑えるシーンは少なめでしたが桐谷健太以外全く知らない俳優しか出てこないのにちゃんと成立していたと思います。
ミラクルシティコザ
コザの魅力、コザンチュの魅力を存分に楽しめます。同日2回渋谷で観て、川崎で観ました。次はコザに行ってコザンチュと一緒に観にいきます。復帰前を知るコザンチュがどんな感想持つのか興味あります。出会えて良かった映画です。
作り手の想いが伝わった
沖縄のコザの歴史や実際にいたバンドを背景にしているので、あの時代沖縄はあんな感じだったのかと勉強になったし、少し憧れる。
沖縄の方言が使われていたこともグッド!
調べたところかなり限られた予算だったみたいだが、製作者側の想いが伝わる、感慨深い映画であった。
最高の映画をありがとう。
コメディ映画だと思ったらめっちゃ泣かせにくるやん…
新宿武蔵野館で見ましたが、チラシで見た感じのチープなコメディ(予算も3000万円程度と書いてたので)かと思ったら、普通にめっちゃ泣いた…
個人的にはライブシーンがもう少し見たかったけど、予想を大きく裏切られたのと、めちゃくちゃ泣いちゃったので、大満足
Twitterとかで見ると沖縄では盛り上がってるみたい。
地元の人に支持される映画っていいなぁと思いました
全く自分に合わず。
ギターを持った桐谷健太さんのジャケットが格好良かったのに裏切られた感じ(笑)
沖縄のコザ市で過去、人気のロックバンドのヴオーカルのハル。
交通事故で死亡。
生きているうちにやりたかった事を成し遂げる為、孫の体を借りてやり遂げるストーリー。
やりたかった事の理由が弱すぎで、共感出来ず。
過去に遡ってバンドの仲間と過ごすシーンは良かった。
演技もアクションも今一つ。
演奏のシーンも少な目で物足りない感じ。
未完成映画予告大賞の受賞作と言うことで予告編を初めて観たけど、本編では登場しないシーンも多め。
でもこの予告編は良かった(笑)
桐谷健太さんの演技と歌は良かったです( ´∀`)
コザの空気と70年代ロック最高
30年前にコザに行った時は、まだ昔の匂いを残していたが、昨年行った時はすっかり匂いが消えていた街。
勢いがあった頃のコザの匂いが最高。
ネオンとロックとライブハウスと夜の街と沖縄の空気がカッコイイ。
ベトナムと、沖縄占領を表からではなく描いているので、余計に感じる。
そして、あの頃は皆命懸けで一生懸命に生きていて、現代は忘れてしまった熱い心を思い出させてくれる。
コザ騒動の予備知識はあった方がいい。
人間関係を深掘りしていたら、もっと感動が深かったかもです。
気分芝居の酷い映画
気分だけの雰囲気芝居をしていて見ていてとても不快でした。
もう少しまともなお芝居にしたらもっといい作品になるんじゃないかなと思いました。
お芝居下手くそ。
演出は雑。
ちゃんと演出を工夫してるんだなってとこもあるけど、ツメがあまく、全体としての持っていき方が下手くそだなと思いました。世界に入り込みにくい。
コメディシーン全体的に面白くなかった。
題材は悪くないと思うので、もう少しうまく演出してほしかったです。
ご当地映画としては良し
怒濤の熱量を期待していました。
「パッチギ!」みたいな力業のような。
タイムスリップものなんで「バック・トゥ・ザ・フューチャー」みたいなハラハラ感も期待していました。
ところどころ話が唐突過ぎて感情移入がしにくかったです。
正直ちょっと退屈でした。
GRAZIE ~グラッツェ~って何?w
2020年沖縄市コザに住む28歳口だけのくすぶり小僧が、死んだお爺と入れ替わり1970年にタイムリープする話。
交通事故で死んだ爺ちゃんから、この世に未練が出来ちまったと体を交換された孫が、IMPACTというロックバンドで1970年アメリカ統治時代のコザを席巻した爺ちゃんに、そして爺ちゃんは現代の孫の体でという状態になって巻き起こっていく。
1970に放り込まれイカしたと爺ちゃんと勘違いさた孫をメインに、ヤクザものやアメリカ人やメンバーとのトラブルをみせる青春ストーリーは、このポンコツ君に何が出来るのか?と思わされ、そして町の開発で怪しい不動産屋がうろちょろする現代のストーリーと同リンクするのかと期待は高まる。
コメディだし、ファンタジーだし、設定的には何でもありだげど、徐々にコメディ色は薄くなっていきつつみせる展開はなかなかの胸アツだし、ロック好きには70年当時の沖縄の日本人バンドの曲はカッコイイしで痺れるね!
最後の曲は、それ自体が悪い訳ではないけれど、それまでの曲調と違い過ぎるし、70年代の彼等が作った曲がこれ!?とちょっとハマらず、個人的にはちょっと残念だったけれど、全体を通して愉しく、熱く格好良く、とても面白かった。
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