「フランク・グリロの魅力爆発!」コンティニュー regencyさんの映画レビュー(感想・評価)
フランク・グリロの魅力爆発!
死んでもまた同じ日の朝から始まるという、いわゆるタイムリープものゆえ、内容的にはどうしても似通ってしまうのは致し方なし。問題はそれに独自の味付けをするかにかかっている。
本作のミソは、間違いなく主演がフランク・グリロという事。
どうも世間的にはMCUのヴィラン、クロスボーンズ役のイメージが強いようだが、『パージ』シリーズや『スカイライン -奪還-』などの頼れる主人公役を忘れてはならない。本作は、そんなタフガイのグリロが何度も死にまくるという、ある種のコミカル演技が観られるだけでも★三つは固い。
バイオレンス描写は、『スモーキン・エース』や『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』でやり過ぎ躁的アクションを撮ったジョー・カーナハンらしく、とびきりエクストリーム。
ナオミ・ワッツにケン・チョンにミシェル・ヨーなど、脇を固める役者も何気に豪華な上、何といってもゴシップネタ以降、すっかりダーティなイメージがついてしまったメル・ギブソンが悪の権化役を演じてるだけで、もうお腹いっぱい。
家庭を顧みなかった主人公の最後の決断もありきたりとは言えるものの、このあたりもカーナハンの鬱的ドラマ『THE GREY 凍える太陽』を思わせ、やっぱり捨てがたいものがある。
とどのつまり、死にまくりで殺しまくりで子煩悩なグリロを堪能できるだけで観る価値あり。
コメントする