「西本智実」太陽とボレロ　藤崎修次さんの映画レビュー（感想・評価）

ストーリー上は檀れいが主演ということになっているが、西本智実の存在感が圧倒的で実質的には彼女がメインと言ってもいい映画。

オープニングに彼女が指揮するオーケストラの公演場面を持ってきたのが象徴的。

世界的指揮者の彼女の出演承諾を取り付けたのだから、恐らくは早河御大直々の出演オファーだったのかな。

ただ、物語自体は田舎町の素人楽団の顛末記なので、スケール感が違いすぎてバランスが取れていなかったかな。

作品の全体的な印象としては安定の「相棒」テイスト。

昭和風のユル〜いギャグであったり学芸会調の会話のやり取りなどは、良くも悪くもかの刑事ドラマそのままの雰囲気。

他の方のレビューを見ると酷評が多いようだけど、考えようによっては「相棒」+「題名のない音楽会」という一粒で二度美味しい映画。そんなに悪くないとは思う。