そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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92.8%が泣いた!って…
試写会、入場時にチラシとか配って欲しくないです。宣伝文句でネタバレかぁ… って思ってたけど… そうでもなかった(笑)
でも、前情報を入れないで観ることをオススメします。
時の流れが繋がったとき「わぁ〜」ってなります。「あぁそうか」ってなります。
嫁入り前の娘を持つ私です。涙腺ゆるゆる。素晴らしい作品でした。
女優陣が素晴らしい☆
「私は苗字が4回も変わりました」という映画予告
「“優子”という名前は2文字の姓でも6文字の姓でもしっくり合う」という原作
どんなに苗字や環境が変わろうともしっかりと自分を生き抜いている主人公に心惹かれます。
イジメにあっても笑顔で返す、担任の心ない一言にも正論を貫ける優子(永野芽郁)。
世の中 “偽”がつく善はあらゆるところにあって、そんな中で本音をポンポンさらけ出し欲しいものを手に入れる梨花さん(石原さとみ)はやっぱり魅力的なんだなぁ。
やってることは一見、はちゃめちゃに見えるけど彼女の生き方には嘘がない。ただ一点を除いては。
そんな人を惹きつけてやまないオーラを持つ役どころには石原さとみはピッタリハマっていて、みぃたんでなくてもこんなママが欲しいと女の子なら思うはず。
そして、みぃたんを演じる稲垣来泉ちゃんの巧いこと!いつもながら自然な涙に演技ということを忘れさせられます。
原作を読んでしまってから観たために驚きは少なかったけれども 小説ではなかなか脳内再生できないピアノ曲やコーラスの調べが物語を盛り立て感動のラストへと導いてくれました。
観終わって森宮さん(田中圭)の作る餃子が無性に食べたくなりました。
バトンを巡る過程までが単調、しかし後半の起伏が上手い
永野芽郁、石原さとみ、田中圭などのキャストも登壇したジャパンプレミアにて初鑑賞。トークあり、CMで良く観るプシュー!というテープ吹雪ありのアレとか見れた。
結論から言うと、前情報は抜いておきたかった…後悔が強い。「秘密」と「嘘」を巡る優しい家族の物語であるが、そのリードが強すぎて、ややミステリーなイメージで構えてしまった。また、序盤から中盤は概ねドラマの起伏も少なく、唐突な切り替えと辻褄を合わせるように進む展開に入り込めなかった。何より小説とは違い、視覚による情報が作品そのものの明瞭さを写してしまう。これは映画故の難しさではあるが、勘ぐってしまう様なシーンはやはり勿体ない。
しかし、音楽というものは凄いもので、「旅立ちの日に」が不思議と優子自身を巡る物語の主題歌となっていく。また、その変化もフラッと自然体に演じてしまう永野芽郁のポテンシャルにただ驚かされる。自身の核を残しながら喜怒哀楽を演じられる。そんな彼女だからこそ魅せられる表情が本作では輝きを放っており、舞台挨拶でのおっとりとした立ち振る舞いも1つの才能のよう。個人的にオススメなシーンは、ベランダに足をかけてボーッとするシーン。画になるし何より、可愛い。笑
一方、石原さとみもそのオーラを感じさせながら作品のリレーの中心を走る。少し綺麗すぎるシングルマザーを夢中で演じているのが良い。子役のみぃたんと休憩中も遊んでいたと言うが、その睦まじい様子も今となってはホッコリ思える。
中盤からグルっと作品が動き出すとき、それぞれの意味が形となって輝き出す。その時の田中圭はやはり愛嬌があり、使われる理由につい納得する。フラッとしつつもビシッと切り込む様子は舞台挨拶でも光っていた。その連帯が上がっていく過程がラストの温かい余韻へと繋いでいく。
なるべくネタバレと作品のミソをかわして書いてみたが、結局言いたいのは、何も考えずただ起こる事を受け止めて観てほしいということ。作品の持つ暖かさと有り難みを感じられるはず。ぜひ、ハンカチを持って家族と観てほしい作品。
血の繋がりと、遺伝子の旅
ピアノの演奏シーンは劇場ならでは!
迫力ある音はもちろん、柔らかい音もハッキリとわかりました。
嬉しいなぁ。
劇場で観られることも、劇場に足を運べるようになったことも、実際に劇場に行けたことも。
石原さとみの悪女っぷりが素敵。
自分が手に入れたいモノは必ず手に入れる!
手段は選ばないと言うよりは、自分で無理ならガッツリ依存して、男を利用していく感じがむしろ爽快。
ただ、秘密がわかってからの展開には、モヤっとするところもありつつ…いろいろ考えさせられました。
この映画を観て感じた事をつらつらと書かせていただくと(長文の予告)
私がもし若ければ
-なるべく何の責任も負いたくない。
-出来れば他人の人生に関わりたくない。
-自分が生きるだけで精一杯なのに、親ガチャとか毒親なんて聞くと、とても自分が良い親になれるとは思えないし、責任重大に感じてしまう。
…マジで少子化に拍車をかけているとしか思えません。
もちろん、子供を産むという選択には責任が伴うと思います。
でも、完璧な人間でないと親になってはいけないの?
完璧な人間なんてどこにいるの??
ちょっと何でも親の責任にしすぎなのでは?
たとえば、食物連鎖のような大きなサイクルで見れば、命の誕生と死は遺伝子の旅のようなもの。
体は入れ物で、過去から未来へと遺伝子を運んでゆく。(←リレーのバトン)
なら、もっと一つの命を皆んなで愛しても良いのでは??
もっと一つの命に皆んなが関わっても良いのでは??
人間は群れで生きる動物なのだし。
『ミッドナイトスワン』や『愛ちゃん物語』でも感じたのですが
子供を育てるのに向いていない人もいれば、子供を育てるのに向いている人もいる。
得意でない事を努力するのも良いけど、しんどい時は得意な人に助けてもらっても良い。
血の繋がりがしんどい時は、愛の繋がりで家族になっても良い。
“子供は母親が育てるもの”といった固定概念が今となってはナンセンスなように、そろそろ“子供は血の繋がりで育てるもの”から解放されも良い時期なのかもしれない。
“血の繋がらない親に育てられて可哀想”の固定概念はナンセンスだと思える映画でした。
そして、子育てで得られるものは沢山ある。
私の場合、自分自身でハンドリング出来ないものがあるという事を知り“妥協”や“適当”“折衷案”を学びました(^◇^;)
でもこの体験で、やや完璧主義だった自分が楽になったし、自分を必要としてくれる存在がいることで自分自身の存在意義を見出す時もある。
でも、決してそれは子育てに限ったことではない。
皆んな誰かを必要としていて、みんな誰かに必要とされている。
自分に足りない部分を補ってもらえて、自分の得意分野を活かせる
それが一番素敵な社会のように感じました。
そして、エゴと罪についても、モヤモヤ考えさせられる映画でした。
どんなに取り繕っても誰しもエゴはあるものだから仕方ないけど、
自分が悪者になってでも貫く愛と、犯してしまった罪、秘密にしていたこともエゴなのではないかしら??
あと、萩原みのりさん!女のヤな部分とか、ズルイ部分が本当に上手い。
重くなりすぎるとイジメがテーマになってしまうので“陰湿”の手前のいやらしさ。
もうワンエピソードぐらい見たかったな。
涙と演奏の演技に役者魂を見た
本当の家族とは何か。そこに血の繋がりは必要なのか。人と人が共に支え合い想い合って生きていくことの尊さを描いた映画。
唐突な展開で進む2つの物語の点と点が結びつき線となったとき、血の繋がり以上の愛情に温かくなる。
特に涙のシーンが印象的で、田中圭の父としての涙、石原さとみの母としての涙は流石の貫禄で、オーディションで選ばれた天才子役の稲垣来泉も自然な演技で惹き込まれた。
ピアノが重要な役割を担ってくるが、永野芽郁も岡田健史も経験がない状態から3ヶ月〜半年の期間でレッスンを積んで撮影に臨んだようで、よくぞここまで仕上げてきたと代役なしのこだわりと努力に拍手を送りたい。
岡田健史は圧巻の情熱的な演奏を見せてくれるし、永野芽郁は演奏しながら泣くという難しい演技をやってのけた。
ただ(原作を読んでないから分からないが)2時間では収めきれなかったか、全体的にひとつひとつのエピソードが駆け足で浅く、すんなり上手く行きすぎる展開だったため感情移入がしづらかった。後半きれいに伏線回収してくれるがやや想定内で少し冗長に感じてしまった。
衣装や美術に料理と細部までこだわりが詰まっている作品。
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