そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価
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キャスティングの勝利
悪人のいない、全て愛に埋め尽くされた世界。
テレビ画面っぽさが漂っていて、リアリティが薄いシナリオにかなりの無理を感じなくもないのですが、全てオッケーとしてしまう説得力を石原さとみさがもたらしていて、配役の勝利でしたね。
バトンの意味がわかるラストには、場内のあちこちからすすり泣きが。
最近は「1,900円払って失敗したくない、外したくない」ってユーザー心理を突いて、感情を揺らすのが効果的って狙いで「泣ける」「感動する」などを宣伝のキャッチに入れ込むことが多いけど。
個人的には泣かせにくるあざとさが鼻につき、「自分の感情は自分に任せて決めつけるな」って思って斜に身構えてしまい逆効果。
キャッチコピーと予告編が、ミステリー的な展開となるはずの母の失踪理由も観る前に予想できてしまう素材として機能してしまい。
そのせいでうっすら涙ぐみつつも、「なんだ、娘視点の和製『マンマ・ミーヤ』はお涙頂戴かよ」「予想の範疇を超えず意外性がない」と、否定的な気分が心の半分くらいを支配してしまい、もったいなく思いました。
めちゃくちゃ面白"そう"な映画
今月1番楽しみにしていた映画。
予告はめちゃくちゃ面白そう、演者も完璧、「こんな夜更けにバナナかよ」の監督だし、こりゃ間違いないだろう!と期待大で鑑賞。公開日に楽しみな映画を見れる幸せ。最高ですね。
...あ、あぁ...。どうしてこうなった。
面白そうだったのに。決して面白くない訳では無い。かといって、面白いとも言えない。面白そう止まりなのだこの映画。
名字が4回も変わった高校三年生の優子(永野芽郁)は、料理上手な義理の父・森宮さん(田中圭)と2人暮らし。卒業式の伴奏をすることになった優子は必死に練習しながらも、料理人になるために受験勉強に勤しんでいた。
これはもうわざわざ言うほどでもないのかもしれないけど、素晴らしい配役と最高の演技でした。
永野芽郁はとにかく可愛いし、ピアノ実際に弾いているのかな?すごく上手かった。泣いている姿も笑っている姿も美しく、やっぱり彼女が主演だと雰囲気が良くなるなぁとつぐつぐ感じる。
田中圭もあまり好きな俳優ではないけれど、今作は超適役で結構好きになった。不器用で女心分かっていないお父さん役を見事に演じ、くしゃっと笑う姿や崩れるように泣く姿には引き付けられ、個人的にはこの作品で一番好きな登場人物だった。
石原さとみもお母さん役とても良かったし、大森南朋も市村正親もいい味出していてまとまりがあった。
登場人物一人一人丁寧に描かれていたためか、役者も完璧になりきっており、演者に関しては文句のつけ所のなかった。
そして美術が素晴らしい。
家全体に広がる寂しさと虚しさが美術を通して描かれており、登場人物のファッションもかなりこだわりがあるようで非常に良かった。特に、永野芽郁の服装は常に可愛くてファンとしては最高だった。個人的にはスパゲティを食べている時の服装が1番好きです。
ラスト2.30分の伏線回収には驚いた。
意外な展開が待っており、そういうことかの連続。なるほどなるほど、と見ているとジーンと来た。想像できるっちゃできるのだけど、あのシーンはずるいや。まさかこうだとは思わないもんね...。令和最大のベストセラーなだけあります。
ただ、冗長で退屈だった。
140分近くあるのにも関わらず、そこまで大それた内容ではないしそこまで長くある必要はなかった。出だしのせいか引きが弱く、話に乗れないまま進んでいくため全然楽しめない。雑な部分も多く見られ、丁寧なようにみせかけて全くもって丁寧じゃない。雰囲気に騙されているような気分で、「んー、なんだかな」という展開が続き飽きそうになった。
登場人物の描きはしっかりとしているものの、ストーリーを進めていく様が非常にもどかしく、遠回りで、中身が無い。感情移入なんて出来たもんじゃない。後ろの人めちゃくちゃ泣いてたけど、どこでそんなに泣けたの?と疑問。キャラクターが単体でしか動いていないように見え、主人公の周りをぐるっと囲んでいるものの触れることを恐れているような、変に気を使っているような感じがした。その結果、思い出が薄っぺらくて人物同士の絡みに弱さを見受けられた。
いまいちハマれずに進んでいく前半、友情や愛情の表現が粗すぎる中盤、どこで泣けるか分からない後半、違和感しかない結末。なーんにも考えずにみたらもしかしたら意見が変わったのかもしれないけど、個人的には大筋と登場人物以外に面白みを感じず、ずっと説明っぽく離しているのが窮屈で、小説だったらすごく面白いんなろうなぁと思いながら見てました。
予告が面白そうであればあるほど面白くない。
ポスターに赤色が多く使われている映画は面白くない。(例:樹海村、竜とそばかすの姫、CUBE、燃えよ剣など)(例外もあり。東京リベンジャーズめっちゃおもろいし)
田中圭の出演する映画で当たり滅多にない。
92.8%が泣いた!系映画は残りの7.2%になりがち
という訳で、すごく楽しみにしていただけにすごく残念でした。話としては面白いので、これは小説を買って読みたいと思います。映画があんまし面白くない時こそ、原作を読むべきだと私は思いますよ。
涙腺崩壊…
涙腺崩壊…まではいかなかったけれど。
原作未読、映画の宣伝で何度となく聞いた
「謎」「秘密」が気になって鑑賞することに。
配役がピッタリだと思いました。
配役がピッタリというより俳優の皆さんが
その役に本当になりきっていたと言った方が
良いかもしれない。
ストーリー、映像の中に
時々みえる伏線…
伏線回収のラストに、なるほど
そういうことなのかと、思いながら
他の方法、選択肢はなかったのかという想いに
駆られました。
でも、この選択をした梨花の気持ちもわかる。
でも、やっぱりこの選択をしなくても!とも思う。
人の気持ちはその人にしか分からないけれど
分からないなりに寄り添っていこうと理解しようと
する人たちに、また納得もしたという感じでした。
「バトン」って何?と思い観ていましたが
森宮さんが語ってくれて、よくわかりました。
梨花の懸命さ、懸命だけどとても不器用で
でも、懸命だからこそ、心を動かされる。
懸命だから「謎」「秘密」はずっと守られた。
でもでもやっぱり、気付くタイミング
いっぱいあったのにぃ〜!っと
登場人物たちに教えたい気分でした。
小説…表紙の絵がどうも好みではなく
手に取ることがなく、映画を観ましたが
原作と映画はラストが違うそうなので
小説も機会があったら拝読しようと思います。
人の気持ちと想いに涙が出そうになった良作でした。
"旅立ちの日に"が強すぎた
2021年劇場鑑賞29本目 秀作 69点
永野芽郁思ってたより演技上手だなと思った作品
随分と前から上映前予告やメディアへの告知の宣伝が多めかつ大きいなぁと思ったら、案の定日テレ制作で、映画業界は制作費とほぼ同じくらいの資金を広告費にも当てると効くので、豪華俳優陣のギャラももちろん、告知にも相当力いれていたんだなぁと思った。
令和最大のヒットと称された小説は未読ですが、恐らく2時間クオリティながらよく作られたのではないかなぁと推測します。
話の本筋は鑑賞前からの想像通りで、お涙頂きパートも例に漏れずうぉんうぉん涙が止まらない。(関東の上映開始日のお昼で2/3くらい埋まっていたがみんな鼻啜ったりマスクおろして涙拭いてた)
岡田健史くんが高校野球部引退後のひょんな出来事から役1年で中学生日記に抜擢され、そこからの役者へのとんとん拍子の様といったらもうほんと凄まじいし羨ましい。
わたくしの涙腺は終始やってくる旅立ちの日にに全然歯が立たなかったです、、。
是非。
だから‼️バトンを受け取れる‼️❓
予告編を観たら、我慢できずに、原作を最後少し前まで読んで、前のめりで観た。
原作は、微妙にそれぞれの想いに違和感を感じながら、キャスティングのベストマッチに奇跡を感じながら、映画を鑑賞。
どうして、みーたん、優子に捨て身の愛情が注げるのか、映画では、自然に感情移入ができた。
死を意識して、みーたん、優子に、縋る、石原さとみの凄まじき、感情には鬼気迫るものを感じた。
永野芽郁が鼻汁垂らして泣く姿に、もらい泣きがとまらん。
原作読んでるから、みーたん、よく見つけたなぁ、奇跡。
何より、早瀬を演じた俳優の存在感は、奇跡としか、思えない。
よく2時間で詰め込んだのも奇跡。
奇跡の連続で、人間の無限の可能性を信じさせる、最高の映画を、是非。
観終わってみればベタな話、しかし…
原作未読。
観終わってみれば、特にハッとする真新しいなにかがあるわけでもないストーリーであるのに、とにもかくにもキャラクターたちの人柄、空気感、見せ方で引き込まれた。
ミスリードを誘ってみたり、ミステリーのような角度で見せてみたり、と、あの手この手でたっぷりと楽しませてくれた。
途中からは永野芽郁さん演じる「優子」の親になったような気分になり、こちらまで泣いたり笑ったりしてしまった。
すべての登場人物たちが、欠点はあれど善人で、優しく、あたたかい。
この人々だからこそ辿り着いた結末が泣かせてくる。
開演前はなんとなくザワザワしていた客席も、どんどん集中していく空気がわかった。
あたたかな気持ちになりたい人にはおすすめの映画です。
良い映画
よかった
後半の湿り気以外はめちゃ面白い
改変が劇的な効果を見せた見事な脚本と演出
原作は 2019 年度本屋大賞を受賞した瀬尾まいこの小説である。あり得ないほど心を揺さぶられる小説であったが、映画も全く負けていなかった。ラストが改変されていたことにより、原作を読んでいてもサプライズ感が半端なかった。予備知識一切なしで見たほうが楽しめたかも知れない。
悪人が一人も出てこない話である。と言うより、信じられないレベルの善人が沢山出てきて、こんな人が本当にいるだろうかという疑問が終始頭から離れなかった。次々に結婚相手を見つけては再婚を繰り返すというのは、とかくドロドロした話になりがちであり、相手に対する執着が大きいほど目も当てられない状況に陥りやすいはずである。
BS 放送で「猫のしっぽ カエルの手」という番組に出演していた英国出身のハーブ研究家ベニシア・スタンリー・スミスさんの母親というのが、英国貴族の生まれで生活の苦労など味わったこともなく、常に誰かと恋愛をしていなければ気が済まないような人で、実際に結婚と離婚を繰り返したため、ベニシアさんには複数の父親がいるらしい。この映画を見ている間、昔ベニシアさんの講演を聞きに行って教えられた実母の驚嘆すべき行状が思い出された。
ベニシアさんの場合と違って、この映画の親子はもっと複雑である。物語は時系列に並んでおらず、現在と過去を行ったり来たりするので、最初は誰が誰なのかと戸惑いを覚えるほどであったが、終盤になってそれらが一本に繋がると、とんでもない全体像が見えて来る。その状況を引き起こした当人の深い覚悟と、彼女に振り回される男たちが見せる誠実さには本当に感服させられた。特に大森南朋の辛さを思うとやり切れない思いに潰されそうになった。
終盤になると館内の啜り泣きが半端ない勢いとなり、一種異様な雰囲気に放り込まれたような感覚を味わった。この映画の作り方は、必ずしもあざとい泣かせ方ではないのだが、本当に泣けてしまって困った。時系列の切り取り方が実に秀逸であったことによる手柄であると思った。
永野芽郁も岡田健史もピアノの演奏シーンは見応えがあった。岡田健史は「青天を衝け」の渋沢平九郎役でも記憶に残る演技を見せてくれたが、この役どころでも非常に見応えがあった。田中圭は天然記念物級の善人を好演していた。石原さとみは文句なしのはまり役だと思った。一見いい加減に見えながら、全ては娘を思っての行動だったことには深く胸を打たれた。
客観性を重視した演出は好ましく、石原さとみの髪を徐々に見えなくしていくという変化に込めたメッセージ性なども見事だった。ただ、岡田健史のピアノの凄さを見せるために「英雄ポロネーズ」だけ音量を5割増にしていたのはちょっとあざとかった。
(映像5+脚本5+役者5+音楽3+演出5)×4= 92 点
沢山のバトン
全くの予備知識なしで観に行きました。
梨花とみぃたん、森宮さんと優子がどう繋がっていくのか、そのパズルが合わさった時はスッキリしました。
家族愛、恋愛、夢、生きること、食べる事、音楽この全てが詰まった素敵な映画で感動しました。
親から子へは沢山のバトンが渡されていてこの一つ一つを考えると無償の愛だとも捉えられると思います。
ピアノもとても素敵でエンドロールにも使われていて、ピアノだからこそ最後の最後まで感動に包まれる感覚でした。
キャスト陣全て素敵でピッタリでしたが、永野芽郁ちゃんは適役です!この天真爛漫さは芽郁ちゃんならではだと思います。
食べ物も綺麗で美味しそうでした。
今年1番感動した作品で、私的な最優秀アカデミー賞です。
原作と乖離しすぎ
石原さんの健康的な悪女ぶりが冴えてるなあ。
愛のバトン
親の愛の力を感じる作品ですね。なによりも子供のことを考えてしまう。それが本当に子供が望んでるかどうかはわからないけれど、それでもそうしてしまうんでしょうね。。たくさんの愛に包まれて、素敵な優しい女の子が巣立っていくまでのバトン。素敵でした。
永野芽郁にぴったりの役ですね。ハマってる。ピアノやったことないのにちゃんと練習してあんなやわらかい音で素敵にひけていてよかったです。白ニットが1番可愛かったな、うん。子役の子も負けず劣らず可愛くて上手でさすがでした♫
あとはやはり石原さとみですね。ぶっ飛んだキャラでしたが愛に溢れてていい表情でした。そしてこれまたいろんな服装してましたが、美しかった。こんなママ欲しい?欲しいに決まっているだろう。
男性陣も安定感あるメンバーでとても見やすかったです。大森さんのブラジル行き勝手に決めるのはさすがにないだろ、、と思うけどね、、あとの方々は素敵でした。岡田くん、久しぶりにカッコよく見えたなぁ。俺もあんな風にアンパンマン弾きたい。
ツッコミどころははありながらも素直に泣けました、久々に。 が、もう...
新しい愛情の形
この愛情の形には賛否両論ありそうですが、私は涙です。
原作があるようですが、何か当て書きされたような。石原さとみと田中圭はハマり役。永野芽郁も可愛く応援したい。
あのストーリーで、涙が出るのがある意味凄い。
難点としてはわかりやすい所かな。
前半は石原さとみの物語と、永野芽郁の物語が並行して、どうやってつながるのか。
後半はなぜ石原さとみはあんなことするのか。
というところですが、あまりにヒントが多すぎて、「なるほど!」と言うより、「でしょうね」と思ってい思ってしまったところ。
そして、こういう女の人嫌いだわ〜と思いつつ。
それでも、切なくて感動してしまいました。
ひとつ気になるのは、なぜあんなにオシャレなのか?お金かけるところ違くない?と。でも石原さとみだからまぁいいか。
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