劇場公開日 2021年10月29日

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そして、バトンは渡されたのレビュー・感想・評価

全399件中、281~300件目を表示

5.0楽しかったです

2021年11月2日
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ストーリーが、進んでいくと様々な過去がわかっていき、複雑な家族の幸せなストーリーだと思いました。

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のぷのぷ

5.0覚悟がいる

2021年11月2日
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泣くよ

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chanta

5.0沢山泣いた。2回目はもっと泣いた。

2021年11月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

そしてバトンは渡されたは2019年、本屋大賞を受賞した瀬尾舞まいこ原作の同名小説を映画化した、2つの家族の物語。

血の繋がらない2つの親子。
一風変わった家族だけれど、そこには他人には計り知れない愛が溢れている。

血の繋がらない娘の優子ちゃんを愛情をたっぷり込めて育てる森宮さん。

不器用だけれど、優子ちゃんの成長をサポートしようと一生懸命な温かいお父さん。
どんな時でも家に帰れば優しい森宮さんがいて、森宮さんの作る美味しい料理がある。
森宮さんの娘になりたいと思う程に魅力的なお父さんだ。

格好良いのにどこか残念な空気を身に纏いつつ子育てに翻弄される姿。
田中圭さんが演じることで愛すべきキャラクターになっている。

みぃたんの為ならどんな事でもやってあげるオシャレで美しい梨花さん。
色とりどりの衣装を身に纏い、梨花さんのファッションを見るのも楽しみの一つだ。

そんな2つの親子。
真実が分かった時、涙が止まらなかった。

愛には色んな形があって、与えることも与えられることも幸福。

自分や自分の子どもがいまこうして生きているのも沢山の選択が生んだ奇跡なんだと思うと、これまでの私たちを人生を紡いでくれた沢山の人達に感謝の気持ちが溢れてきた。

家族について、愛についてジワジワと考えさせられる涙なしでは見られない温かい作品。

そして1回目と2回目では景色が全く異なる作品。

美しいピアノの音色に包まれながら映画館で是非観ていただきたい。

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ame

3.5親の想いと子の思い

2021年11月2日
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鑑賞方法:映画館

小説を読まずの鑑賞です。

観終わっての率直な感想は全員いい人だなと思いました。
普通って難しいですが、私の普通で考えると一般的に何度も苗字が変わる、親が変わる…と言う人生ならばその中の誰が1人ぐらいは悪い人がいそうな感じですが(笑)この作品の中では1人も悪い人が居ませんでした。

生きる為の手段として行動した結果、子供を幸せに育てる事が出来、その子供も真実を知り、親子の絆も生まれ、ラストは全員やってきた事が間違えじゃなかったと実感出来る話ですね(*´╰╯`๓)

親が子を思う気持ち、子が親を思う気持ち…お互いが忘れてはいけない事を改めて教えてくれた映画でした。

笑顔でいると幸せが舞い込んで来るというセリフが1番共感出来ました。
「笑う角には福来たる」生きて行く為に絶対に忘れてはいけない言葉だと思いました。

泣ける映画が観たい!!と思い鑑賞しましたが、二つの話が合流したところぐらいから予測がついてしまい…少しうるっとしたぐらいでした(-。
でも、考えさせられる作品でした。

子育て真っ最中の方にはおすすめの作品です。

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ともち

5.0泣いた、泣いた〜

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

前半は、何故そうなるかな〜と思っていたが、後半は、涙涙。愛あふれるいいお話だった。

原作未読だが、原作と異なるラストという事で、原作では最後どうなったか気になるので、読んでみようと思う!

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ほんのり

4.0構成が上手い映画

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

幸せ

萌える

構成が上手い映画だと思う。主演の永野芽郁はとても可愛い!

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wei

3.0観て失敗とは思わなかったけど、誰の立場で観るかで評価は変わる。

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

好きな俳優が出演しているわけではありませんが、公開を楽しみにしていました。
原作未読。

最後の梨花さんの境遇に関してのところは、泣きました。
彼女なりに、一生懸命みいたんを愛していたことは感じました。

しかし、みいたんの生育環境は、ひどいです。
安心して毎日を送れない、住むところも一緒にいる人もコロコロ変わる・・・。
この作品のメインキャラ中、ちゃんと親してると思ったのは、森宮さんと早瀬君のお母さんだけです。

生き様・死に様も含めて、親は子どもにとって一番影響を与える人間です。
少なくとも義務教育が終了する15歳までは、子どもが安心して暮らせる環境と基本的な生活習慣・躾を与えてあげて欲しいです。

一番興味が湧いたのは、梨花さんの生育歴です。
原作を読めば分かるのかな?

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のりたま

1.0ひとつの朝

2021年11月1日
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先に小説既読した方がこの映画を見るとどのような感想をもつのでしょう。
もともと映画も本も大好きです。
大体本を読んでから映画を見に行くようにしています。
「映画と小説は別だ」と自覚した上でこの映画を見に行きました。

「映画を盛り上げるために誰かが命を落とす」
このやり方がいちばん嫌いです。
今回そうする必要があったかなと、残念に思います。

まだ原作を読んでいない方には、どうか読んでいただきたいと強く願います。
「バトン」について、最後の1ページの重さを味わってください。

もっと余裕があれば、『ひとつの朝』の歌詞を読みながら、音楽を聴いてみてください。

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ハクタカ

3.0ハードルがあがりすぎてました。

2021年11月1日
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話はとても暖かく、人間愛に溢れたものでした。

世界中の人がこんなひとたちばかりならいいのに、、、

まぁ、あまりにも現実離れした設定で共感できたせんでした。

ご都合主義な設定は夢物語だけで十分ですね

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ふかだきょうこ

2.5小さな違和感が重なってしまう

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

ストーリーのおおすじから細部まで、個人的には違和感を感じるところが多かった印象です。家族や友情等、登場人物同士の関係性ができるプロセス。また、登場人物の身に起きることとその後の心理的な過程。家族における法的な側面等、「あれ?」って思う場面が重なりました。

そのため、奇想天外なこと、共感が難しいことを力技で感動に仕上げた感じがあるという感想です。ですが、映画館では鼻をすする音はあちらこちら聞こえたので、あまり細かいことを気にしなければ良かったかもしれません。

キャストはすごく良いと思います。

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Uchi

5.0文句なし

2021年11月1日
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たくさんの方に見てほしいくらいすごくいい映画です
映画館の人皆が泣くくらい良い映画です

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ちくわ

4.03回目は,ないでしょう

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

1週間開けて,2回目の鑑賞です.
某大手スーパーのオーナーズ割引ですから安く鑑賞できます.

2回見れば,伏線も分かりますし(それだけ薄いのかな?),
涙ポイントも分かります.

涙ポイントは,
特殊なところではなく,
一般的な部分ですねー(ここを書くとネタバレなので自重します)

2回目も涙が少し出ましたけど,沢山は無理です.

CMに偽りありですね(公共広告機構レベルではありません).

3度目の鑑賞は無いです.

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With_Me

2.5キャスティングは素敵なんですけど…

2021年11月1日
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鑑賞方法:映画館

単純

今回ラストが原作と違うとのことで、
原作を読んで原作のファンになってしまったら映画を楽しく見れなくなるかもしれないと思い、前情報なし(映画予告は見ました)で観に行きました。

原作はとても素敵なお話なんだと思います。
読書が好きなので(映画鑑賞も好きです)読んでなくてもそれは理解出来ました。
想像するに映画にするには壮大で難しいんじゃないかな…っていうのが正直な感想。
入れなきゃいけないシーンが多すぎて(又はそもそも長すぎて?)端折り方が雑です。
衝撃のラストってほどでは無いですし、もう一度見たくなる訳でもないですし、
周りから聞こえる涙を啜る音は「泣ける」を信じ込んで泣いてるのかな…って思うほど泣けるシーンは無いです。
どうせラストを変えるなら(元を知らないけど)、
もっと共感させる方向に出来たんじゃないかなぁと。
イマドキ役者が泣いてるからこちらも泣く程見る側の目も低くは無いと思いますし。
私の心が汚れてるのかなと思いましたがレビューを読んで同じような感想の方が他にもいらっしゃって少し安心してしまいました。

キャストは素敵な方ばかりが揃っていたので安心して観ることができました。
稲垣来泉ちゃんが可愛い服着て可愛く笑って泣いてるだけで正直最高かなって思います(笑)
ただ演じる側もこの脚本じゃ困っちゃうんじゃないかな…。
とにかく脚本が、、って感想です。
いじめっ子役、もっと無名な子でも良かったんじゃないですかね。
この作品で微妙だったと言われたら可哀想。
恋人役も、系列違いますが(懐かしき中学聖日記…)と思いながらラブストーリー見てましたが最後の一言言わせるためにこの子使ったのかなって思いました。
ラストの中のラストシーンに焦点を充てた話ではないと思うので、
永野芽郁ちゃんがこれからどう生きてくかを想像したくなる終え方にして欲しかったですね。
また脚本の話になってしまいました、、。
田中さんのお父さん役、あのお芝居には泣けるかな。
永野芽郁ちゃんは良い。あの子お芝居できる子だからヒロインでもあーゆーちょっとだけ普通じゃない役やって欲しいし、所々あのお母さんが育てた子感のある演技に感動しました。

二度、三度と映画館に通いたくなる作品はこういうものじゃないですし、
97.8%が泣いたってどうして泣けるんでしょうか。
涙もったいないからもっと愛と熱意のある作品見た方がいいです。
せめて原作通りのラストだったら原作ファンも遠ざからずに居て貰えたんじゃないかって思います。
かと言って原作も読みたい!と思う程の出来が映画には無かったので本の宣伝になってるのかな…とも思いました。
やらないよりは宣伝になると思うんですけど、もっと、なんか、んー…言葉が見つからないです。
違くない…?みたいな感じでした。

ネタバレなしにしたくて細かいことは書けなかったのでよく分からない感想になってしまいましたが、
あまり期待して観に行くことはオススメしません。
このキャストの中に推しがいるなら観に行った方がいいかもしれません。

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yum

4.0身を委ねて素直に泣きましょう

2021年11月1日
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泣ける

原作は2年前に本屋大賞を取った有名な小説なんですね
いつもの事ですが全然知りませんでした
ベタでも泣かせてくれそうな映画を観たい時ってあるでしょ
いや、永野芽郁ちゃんのファンです
ハハ、いい訳する歳か
恥ずかしい

序盤から映画好きにはたまらないヒントをチラチラと見せて謎解きを楽しませてくれる
後で知りましたが原作もそんな感じなんですね
なるほど演出だけじゃないから解きがいがある

石原さとみとみーたんの会話で先が見えて
うっと嗚咽が出てしまった
先が読めてつまらない時もありますが、こういう伏線は悲しすぎる

この辺りで二つの物語の関わりも二択までには絞れました
”雨に唄えば”のような演出も楽しかった

卒業式の二つのショット
ああ、この映画は母親の話なんだとわかりました
答え合わせが始まると

伏線の回収で男達がなぜ、あんなに理解があるのかも納得できました

奔放な母親が連れ子に固執するわけがわからなかった
あれじゃ大森南朋の方が結婚に向いていない男ですよ
なるほど理由はあったんですね
彼女の先の運命もこれが原因ですからね
なんとも悲しい
ベタですけど

他には
手紙の役割など母親の行動もベタすぎで既視感ありありなのが少しマイナスかな
あとバトンの思い出もタイトルにするには軽すぎる

それに、市村正親以外の男達が情けない
大森南朋は家庭より夢を優先するし
田中圭はなんの生き甲斐も見つけられなかった男

岡田健史も大森南朋と同じですね
ただ、彼の場合は才能に関係なく好きな事をやっても良かったかなとも思います
原作作家の人生観が顕著にてていると思いました
けっこう保守的でつまらない
以前にも書きましたが、僕はアインシュタインがケーキ屋さんになりたかったらそうすればいいと思う人間です
そのために相対性理論が生まれなくて、人類の進歩が100年遅れようがかまわない
進歩に到達点なんてないんだから
ヒトは好きな事をあきらめる必要は無い
と思うんです
でもまあ、海外まで料理を習いに行った岡田健史ですが、ピアノ漬けに飽き飽きして親に反発したかっただけのおぼっちゃまという事で、情けない男の一人に加えて納得しましょう
だいたい、高校生にみえんやろ
どう見ても新任教師
嫉妬しかない

好きなのは
永野芽郁のピアノ伴奏で田中圭が歌うシーン
冒頓(ぼくとつ)として良かった
(アマプラで”さよなら歌舞伎町”を観て前田敦子の下手くそな”月のあかり”に腹をたてたばかりだったので余計にね
ほんま歌手とは思えんよ、あの娘は)

そして
永野芽郁がバージンロードを歩く時の目を伏せた顔が美しかった
石原さとみの最後のシーン(市村正親と並んで座って演奏を聴いているシーン)も年相応でキレイ
そろそろ落ち着いた役どころを演じるべきです

いい涙を流させてもらいました
今日はこれ一本でおなかいっぱい
彼女はいい母親になるだろうね

エンディングで動物を虐待していません
みたいなテロップが・・・
なんかあったっけ?
あ、カラスに石なげてたなあ
なんて、泣き笑い

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nakaji

3.5田中圭のお父さんっぷりと永野芽郁ちゃんの瑞々しい演技が涙腺を刺激!

2021年11月1日
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田中圭のお父さんが予想以上によかった。絶賛です!
プラス、永野芽郁ちゃんのポロポロ溢れるピュアな涙の演技で見せる映画って感じでした。

梨花の生き方に感情移入や共感することは難しいし、ストーリー的にもまあ、予想どおりって感じでしたが、
映画全体がきれいに、コンパクトに、まとめられていて、優しい世界に浸れます。
ホロッときて、ほっこり…

原作知らないほうがいいんじゃないかな。
あまり、細かいところツッコまずに、優子と森宮さん親子が醸しだす、温かい空気に浸りましょう。

石原さとみも梨花役にハマってました。
市村正親や、大森南朋、岡田健史も存在感十分でキャストが成功している映画でした。

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ぴーちぱい

3.0いい話なんだなー。

2021年11月1日
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最初に。
すごい個人的な感想なので「この感動を共有したい!」という人向けではないでーす。
「そして、バトンは渡された」というタイトルからして期待していたこの作品。
お話としてはとても素敵で個人的には好きなのですが、
どうしても気になっちゃって乗れなかったのです。

劇中の二つの物語の連携はすぐにわかるし伏線もベタベタなので、この種明かしをどう演出で見せるのかというところに注目しましたが、後半はほぼ口で説明。という最近の日本映画のそれでした。ナレーションベースで種明かしの前に出てきた同じシーンを答えを知ってから見てみると、、、あるいはちょっと画面を引いてみるとというようなよくある感じ。「あーはいはい。そうですよね。」とあまり驚きはありませんでした。前半は女の子目線、事後の後半は、お金持ちの男性目線でしたが、やはりここは自由人のあの女性の目線でどれほどの気持ちで行動をしたのかが語られないと感情は伝わらないし心が揺さぶられません。この説明する人もバトンが渡されてるのです。この映画では最後まであの女性の口から本当のことを語るシーンは出てきません。○人に口なし。そこが他と違っていいのかもしれませんが、故に感動味が薄かったです。あの女性の手記や手紙はなかったのか?全てを知っているあの男性に話すシーンは?
そして、なぜあの男性だけにほんとのことを話したのか?ほんとのほんとは彼女しか知らなくていい!それを入れるのは野暮ってもんなのかな?
そんなことを考えながら映画館を後にしました。

途中、いじめっ子が出てきます。これはあの女性と同様、人はその人の背景や事情を知ると見方が変わるということの伏線に使われているのですが、態度がいきなり変わるのがなんかすんなりすぎて「これは裏がありそうだ」とずっと思っていました。しかし最後までいい子のままでした。虐めっ子役はもう少し他にいなかったのかな?
永野芽郁ちゃんも田中圭さんもハマり役でホリプロ制作ですが石原さとみも市村正親もピッタリで主要の配役は良かったです。
お話自体は大好きなので本を読んでみようと思います。

ちなみにピアノの上手な男の子、早瀬の家、今「リッチウーマン」で松田由紀演じる漫画家と同じ家ですね。

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masako_tsuchiya

4.0郭公

2021年11月1日
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…でしょうね、と思うとしても
そこはそれで楽しく。

必死の覚悟と綿密な計画と
何より人選力!
愛情をかけるほど自分が幸せになれる
優しくて美しい世界。

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うー

1.0ストーリーに無理がありすぎ

2021年11月1日
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寝られる

最悪です。つまらん。石原さとみの演技がマジむかついた。永野芽郁さん、田中圭さんが好きで観たけど、正直がっかり。ストーリーに無理がありすぎるし、泣かせたい感だけが感じます。人間の感情を舐めるなと思う映画でした。

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ぽんちゃん

4.0事前情報なしで鑑賞したい

2021年11月1日
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泣ける

幸せ

予告から感動の物語が描かれるのだろうと予想して鑑賞してきました。そして、きれいなストーリーに、期待どおり気持ちよく泣かせてもらいました。

物語の前半は、二人の少女の家庭がかわるがわる描かれます。一人は、物心つく前に実母を亡くし、父の再婚で新たな母を迎えたのも束の間、父が夢を求めてブラジルへ旅立ったため、血のつながりのない母と貧しい生活を送ることになった、小学生のみぃたん。もう一人は、母の再婚により新たな父との生活を送っていたものの、母が突然姿を消したため、義父との二人暮らしをしている、高校生の優子。そんな、みぃたんと優子にどんな関係があるのかが気になります。まあ、観客もうすうす気づくわけですが、中盤でその秘密が明らかになります。

そして終盤、みぃたんの母・梨花がひた隠しにしていた秘密が明らかになります。事前情報ほぼなし、原作未読の状態で鑑賞したので、驚きで思わず声が出そうになりました。ここで、前半で描かれていた、みぃたんへ注ぐ愛情、ずっと一緒にいる約束、笑顔のわけ、ピアノへの思い、卒業合唱を聴く後ろ姿、自由奔放に見えた行動等、周到に用意された伏線が回収されていきます。と同時に涙があふれてきました。

ストーリーもさることながら、本作は俳優陣の熱演が光っていたと思います。主演の永野芽郁さんは、彼女のイメージどおり笑顔の素敵な優子を自然体で演じています。石原さとみさんも、男を手玉に取り自由奔放に生きているような表の顔に隠された、深い愛情をもつ母親を好演。そして、田中圭さん、大森南朋さん、市村正親さんも、三者三様の父親を熱演しています。中でも、市村正隆さんは、懐の深い大人の優しさがあふれていて、すばらしかったです。終盤で三人がそろう場面でのやりとりも、涙なしでは見られませんでした。そして忘れてはならないのが、子役の稲垣来泉ちゃん。大人の都合で振り回されながらも、新しい親との絆を紡いでいこうとする、みぃたんを見事に演じていました。

物語のラスト、タイトルが回収され、その意味がわかります。そして、身の回りにあるすべてのバトンが愛おしく感じられます。人に関わる仕事をしている自分にとってはなおさら意味が重く、さらに身が引き締まる思いがしました。自分に託されたバトンをしっかり引き継いでいきたいと思います。

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おじゃる

3.5こんなお母さん最高。

2021年11月1日
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泣ける

幸せ

苗字が何度も変わり、今は義理の父親と暮らしている高校生の優子の話と、自由に生きながらも結婚相手の子供のみぃたんを大事に大事に育てる莉子の話。

普通の人がどのくらい先が読めるか分からないけれど、「ママは死なない?」みたいなシーンが出てきた時に何となく先の展開は見える。でもこれ、結末見えてた方が梨花とみぃたんの暮らす姿がより尊く見えるし、その後出てくる人達がいかに温かくて善意に満ちた人なのか分かって終始泣ける。

後はもう梨花が石原さとみさんピッタリすぎて。華やかで底抜けの明るさで美しくて最高のお母さん像。まさにさとみのための役。

でも、梨花が全くみぃたんに怒りをぶつけたり怒ったりするシーンがないのは、いくら梨花の事情を考えても不自然だと思う。どんなに子供を愛してても親は完璧じゃないから。無意識のうちに「親は子供を無償に愛すことができる」という神話が刷り込まれてしまう。今年は『哀愁しんでれら』『 明日の食卓』があったから余計そう思う。

さらに、血の繋がらない家族という現代的なテーマを扱ってるように見えて、案外伝統的な価値観の映画かなって思って。最後、優子の結婚式で旦那さんが「バトンを渡された」という心情のモノローグで終わるのだが、もう家を出て1人で生計を立てて生活してる女性がまだ「バトン」なのですか?まだ優子は誰かに守られるべき存在ですか?

私的にはみんなが繋いでくれた「バトン」を今度は優子自身が繋ぐという風にして欲しかったな。でも梨花が何度も苗字を変えなきゃいけなかったように、日本で女性が1人で生活をしていくのは本当に難しいもんね。

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せつこん