「この映画を観る半年前に俺は結婚した。 3つ年上の女性で、子供が3人...」そして、バトンは渡された Daichi Kitakataさんの映画レビュー(感想・評価)
この映画を観る半年前に俺は結婚した。 3つ年上の女性で、子供が3人...
この映画を観る半年前に俺は結婚した。
3つ年上の女性で、子供が3人いた。
長女13歳、長男11歳、次男9歳。
男の子達とは半年足らずで絆を築けだした気がする
格闘技という男同士の共通の道があったお陰で、沢山コミニケーションをとれたからというのは大きい。
息子達にとっては先生であり、同志でもある。
だが、長女はそうはいかない。
「こんな素敵な女性になってほしい」と自分なりの理想を押し付けていた
「長女の幸せを願い、嫌われ役を買ってでも大事な事を伝えてる自分は間違っていない」
「それなのに何故、理解してくれないんだ」
「何故、長女と僕を繋ぐはずの嫁は上手く間を取り持ってくれないんだ」
「ボンクラの実の父がいいなら、そっちに行って適当に育てばいい」
「自分の娘が産まれてしまえば‥」
俺は娘を育てるということから逃げ出したいと思い出した‥
そんな中、観たこの映画
父と娘の話であり、母と娘の話でもあり、恋人同士の話でもあった。
要するに、人生そのものだった。
この映画を観終わって長女との事を振り返ると俺はまだ覚悟が足りてないなと感じた。
長女に僕の考えを分かってもらう前に、まずは僕が彼女を分かってあげないと。
理想だけでなく、「彼女の父親になる」という事を覚悟しないと。
バトンは今、僕が持っている。
「このバトンをどう持ち、どのように次に繋げるか。」
僕が娘を育てる為に必要な考え方はこういう事なのかもしれない。
男30歳、1人で映画館で号泣し、途中で息が詰まり声が洩れそうになった。
恐ろしい映画でした。
帰りに小説を購入させていただきます。
そのように言っていただけたのは初めてなので、嬉し恥ずかしです‥
将来、子供達の活躍や結婚等の節目節目に大号泣できる幸せな父親になりたいと思います!
レビュー読んで感動してしまいました。
ご自身と重ねていらっしゃって、バトンを渡す側の気持ちをリアルに感じられて、ぜひ、ステキなお父さんとして、お子さん達をしっかりと育て上げて、バトンを渡してあげてくださいね。