「沢山泣いた。2回目はもっと泣いた。」そして、バトンは渡された ameさんの映画レビュー(感想・評価)
沢山泣いた。2回目はもっと泣いた。
そしてバトンは渡されたは2019年、本屋大賞を受賞した瀬尾舞まいこ原作の同名小説を映画化した、2つの家族の物語。
血の繋がらない2つの親子。
一風変わった家族だけれど、そこには他人には計り知れない愛が溢れている。
血の繋がらない娘の優子ちゃんを愛情をたっぷり込めて育てる森宮さん。
不器用だけれど、優子ちゃんの成長をサポートしようと一生懸命な温かいお父さん。
どんな時でも家に帰れば優しい森宮さんがいて、森宮さんの作る美味しい料理がある。
森宮さんの娘になりたいと思う程に魅力的なお父さんだ。
格好良いのにどこか残念な空気を身に纏いつつ子育てに翻弄される姿。
田中圭さんが演じることで愛すべきキャラクターになっている。
みぃたんの為ならどんな事でもやってあげるオシャレで美しい梨花さん。
色とりどりの衣装を身に纏い、梨花さんのファッションを見るのも楽しみの一つだ。
そんな2つの親子。
真実が分かった時、涙が止まらなかった。
愛には色んな形があって、与えることも与えられることも幸福。
自分や自分の子どもがいまこうして生きているのも沢山の選択が生んだ奇跡なんだと思うと、これまでの私たちを人生を紡いでくれた沢山の人達に感謝の気持ちが溢れてきた。
家族について、愛についてジワジワと考えさせられる涙なしでは見られない温かい作品。
そして1回目と2回目では景色が全く異なる作品。
美しいピアノの音色に包まれながら映画館で是非観ていただきたい。
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