シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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ただオタクなだけでは仮面ライダーは作れない。
オタクっぽい作品ですね。悪い意味で。
そもそも世界に誇るジャパニメーションみたいなことを政府の人たちまで言うようになってきたあたりから、オタク的なものは市民権を得て久しいかと思うし、実際ちゃんと現代的な技術やらセンスやらをプロフェッショナルに使いこなして突き抜けた作品になってるケースも多々あるわけですが、しかしいわゆるのオタクの気持ち悪さってのは今なお厳然と存在してて・・・、これはもうある意味、普遍的なものなんだと思います。
市民権を得たからといって、気持ち悪さがなくなるわけじゃないということですね。
オタクがオタクである所以の「自分だけに気持ちのいい都合よさ」、それ自体はどこまでいっても、あんまり褒められたもんじゃないんですよ。
浜辺美波のあの女捜査官みたいなのに端的に、如実に出てると思うんですけど、あの着替えてるからこっち見るなのくだりとか、泣くからもたれさせてーみたいなやつとか、あれ気持ち悪くないですか?
これは女性に対する目線というポイントだけど、その他にも至るところで、あーこれオタクっぽい、ていう都合の良さを感じる。そこで閉じてる感じというか。
仮面ライダーってそういう作品じゃないでしょ。
「仮面ライダーオタク」ていう人種はかなりの数がいると思われ、自分もその端くれという自覚があるけど、仮面ライダーって作品自体は、決してオタク的な作品ではないと思う。子供のためのヒーロー作品として、極めて真っ当な、メインストリームの作品であって。
そこをちゃんと思い出して作って欲しかった。
仮面ライダーは、改造人間にされた悲しみを背負って、悪と戦うんですよ。
ここでいう悪ってのは、平和な人間社会を壊す怖い人たちのことです。これは”平和な人間社会”てとこに変に皮肉のこもらない、文字通りの意味で、です。つまり自分のまわりにある大事な街、大事な人、大事な日々、それを守るために人知れず孤独に戦い続ける。
だから熱い。
見ている子供たちも、まず第一にはそこに熱くなってたはず。そこはもうあえて言うまでもない根っこのところなはずで・・・。
この映画の仮面ライダーは、正義の味方ですかね?ちゃんとそうやって描けてますかね?
そうじゃなかったらね、やっぱりそれは本物の仮面ライダーじゃないんですよ。
着ぐるみやら衣装やらを無理に現代風にしないのは良かった。雰囲気はなんとなく出てた。それはそれで重要だし、そこは良かった点。
ただ、その辺こだわるなら、ちゃんとその心にもこだわって欲しかった。
この仮面ライダーにはヒーローものとしての、正義のために悪と戦うっていう心意気がない。それが致命的だと思う。
その衣装にしても、諸手を上げて褒めたいようなものではなかったけど、、
あのさそり女の露骨な人間ぽさは何?仮面ライダーも、後ろの髪の毛出てるのってどうなのよ。
その辺にも、大人のオタクの変な目線を感じる。べつの種類のオタク度が余分に付け加わってるというか・・・。
子供の頃に見てワクワクした仮面ライダーって、絶対こうじゃなかったはず。
ここまで書いてて、ああ、そうなのかも、とちょっとわかったことがある。正義のヒーローに本気で憧れた人が作った仮面ライダーが見たかったんだと思う。
オタク根性だけでは、それは作れない。どんなに筋金入りのど根性であっても。
ケーキを作るには、スポンジもクリームもデコレーションも、全部できないとダメだと思うけど、この映画はケーキのデコレーションだけに興味ある人が、それだけについてあれこれ考えて作ったもののように思われる。
それじゃやっぱりいいケーキはできないでしょ。
シンシリーズの限界と没落を見た
シンシリーズを全て劇場で見てきた私ですが、見終わった直後の感想は「クソ映画」でした。邦画と庵野作品の苦手なとこを全部寄せ集めにしたような作品。見るに耐えないレベルの映像ばかりでほんとにしんどかった。
一本の映画としてはどうにも擁護しきれないくらいに出来の悪い作品でした。
ゴアに徹したアバンの戦闘シーンやバイクチェイス、2号の登場シーンは好きでした。
原作由来のダークヒーロー感も良い。
ただし、ワクワクした所はあくまでも原作由来のオマージュされたシーン。後半に進みオリジナル展開が進むにつれて魅力がみるみる薄れていきます。
けど、それにしたって擁護しようがないくらいショボいシーンが多すぎる。ほぼ全てのキャラクターに感情移入できないし、全くノれない。
カット割も不自然で繋がりが感じられないし、CGは目も当てられないくらいにチープ。説明台詞を用語連発で話すシーンも見てるのがしんどいレベル。
「おっここカッコいいじゃん!」って思えるシーンを1つ見る為に、「もう帰っていいですか?」って思えるくらいキツいシーンを9回くらい我慢して見なければいけない。我慢比べの繰り返し。
しかもアバンを超えるようなカタルシスはついに訪れないまま終演。
何だこの茶番は。
シンゴジラに感動し。
シンウルトラマンに絶望し。
監督脚本庵野秀明の次回作・シン仮面ライダーで挽回してくれるかと思いきや、まさかこんな形で大きく期待を裏切られる事になるとは。
残念以外の何物でもない。
庵野秀明という人間が自分には根本的に合わないという事だけはよく分かりました。
仮面ライダーのビジュアルはとてもかっこよかった。バイクで飛ばすシー...
仮面ライダーのビジュアルはとてもかっこよかった。バイクで飛ばすシーンや必殺技のライダーキックなど印象的なカットが多くて仮面ライダーのファンならとても楽しい映画だったと思う。また、敵も味方も含めて死んだら痕跡が残らないように泡になって消失するところや、ボスが滞在する宗教的なセンスの部屋とそこでのKとの会話、サソリオーグのむちゃくちゃさなど面白く感じるシーンはたくさんあった。
仮面ライダーは子供向けの作品のはずだけどストーリーがとても暗く悲劇に満ちていて、昔はそれが斬新で人気になったのだと思うけど、色んなタイプの作品がある現代ではそこは好き嫌いが分かれるところなんじゃないかと思った。仮面ライダー2号に使命が受け継がれるのは原作の通りなんだろうと思うけど、自分は本郷と緑川に愛着を持ったので見終わったあとは寂しく感じた。
森山未來かっこいい
2023 47本目(劇場 4作目)
仮面ライダー『ロケーションめぐりの回』
シンシリーズで一番面白かった
凡庸な作品でびっくり
シン ウルトラマンより力を入れた作品と聞き期待していましたが、見た人の感想はまばらで良いのか悪いのかよくわからない。実際に見て納得しました。普通過ぎて何とも言えないんですね。ストーリーは全く面白くなく、石ノ森ワールドの悩みや葛藤、悲しみもほぼなくあるのは超カッコいいライダーの造形でした。幼い頃に見たライダーのテレビ版のストーリーも特に深みがあったわけでもないのですが。庵野監督ということでストーリーも期待してました、が、誰でも作れそうなつまらないストーリーでした。しかしアップデートされたWライダーの造形、アクションが見れてそれだけでよかったです。特に2号のタメた変身ポーズは予告の時からシビれました。役者は可もなく不可もない印象です。シンウルトラマンの時わかったのですが、テレビシリーズを映画の尺にしてそのままって無理で、30分だからの時間配分、カット割があり当時その制約下での作品なのに、それがそのコンテンツの持ち味と勘違いした庵野演出が作品をダメにしていると思います。
ウルトラマン、仮面ライダーと期待をだいぶ下回る作品だったのでこれからはオリジナルを作った方が良いのではないでしょうか?この手の知識ひけらかし作品は自主制作でやった方が評価されると思います。
エンディングの曲のセレクトがオレはこんな曲も知ってるんだぜって感じで嫌味な感じがしました。
色々ネガなことを書きましたがが庵野さんには頑張って欲しいです。こんな作品で終わる人じゃないと思ってます。
庵野監督のシンシリーズの中で1番好きかも
賛否あるけど、面白かった
どっちつかずの映画
少々期待しすぎたのは否定できない。私は旧1号から全てリアルタイムで観てきたど真ん中世代。確かに現代に悪の秘密結社が世界征服を企むという設定はつらい。しかしショッカーの恐怖があまり感じられず、ショッカーにはショッカーなりの正義というか、大義がある様に描かれてしまうと、ライダーのヒーロー性が霞んでしまう。もっとショッカーの恐ろしさを過激に表現して欲しかった。一般市民が犠牲になったのはコウモリおじさんに操られた群衆くらいで、生々しい殺人ではなかったので現実感が感じられなかった。
アクションはカット割りで迫力を出す努力は買うが、大野剣友会やJACの関与しないアクションは気の抜けたコーラの様。特に本郷vs一文字の空中パンチ合戦はあまりに力学的に無理があり(空中では踏ん張りが効かないので強力なパンチは打てない)絵空事すぎたし、CGの出来も上滑りしていた。
ただ、ルリ子やヒロミ等女性の肌が実に綺麗に撮れていたのには感心。ただ、我々がライダー映画に求めているのはそこじゃない。
マガジン連載の石森版漫画の一文字の展開が好きな私は、ぜひ「ショッカーライダー達が本郷ライダーを殺してしまい、ショッカーライダーの内の一人(一文字)が本郷の後を引き継ぐ」という展開を入れて欲しかった。映画では、ショッカーライダー達は難なく倒してしまい、本郷と一文字の共闘のあとで引き継いでいたので、意味合いが違う。
二号ライダーとして登場するのではなく、ショッカーライダーが本物の跡目を継ぐ展開が好きだったのだ。
テレビドラマ版第1話や漫画13人の仮面ライダーラストのセリフ等、各所にオマージュが仕込まれてたが、あまりに趣味に走りすぎていた様に思う。それから、ショッカー側にしろ、ライダー側にしろ、もっと「死にたくない」という感情が無いと、ドラマに緊迫感が出ないと思う。みんなあっさり死を受け入れすぎ。私が末期ガンになったからこそ感じるのかもしれないが。
今回の映画はかつて熱狂した世代にとっては肝心のヒーロー的カタルシスに欠け、昭和ライダーをよく知らない一般映画ファンを新規ファンとして取り込む程の吸引力は無く、どっちつかずの印象が強かった。
オリジナルや原作を知ってれば◎
監督に仮面ライダーがマッチしたんじゃないかなぁ
懐かしい
2005年の仮面ライダーTheFastリメイク版 仮面ライダーのい...
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