シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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チープなのにチープじゃ無い
そこかかしらに仮面ライダーTV版のチープな要素が散りばめられているのに、何故か心ではチープに感じない。なんだか不思議な体験だ。
ストーリーは殆ど無いに等しく、オーグと順番に戦うだけ。登場人物の心情の変化も適当なので感情移入も難しい。だが、不思議と魅入られるし仮面ライダーを堪能できたとも思える。
ストーリーが無さすぎる
アマプラ配信で視聴。予告の時点で嫌な予感がしていましたが映画館に行かなくて正解でした。
単純に中身が無さすぎて面白くありません。
終始、ライダーとショッカー怪人のショボい戦闘シーンが繰り返されるだけでストーリー性が皆無。場面転換もぶつ切りかつ唐突でダイジェスト映像を見ている気分でした。
登場人物の深堀りや、人間関係の描写も薄く、主人公が戦う理由がよくわからん。シン・ゴジラでは人間関係を省いた点が良い方向に作用していましたが、人間vs人間である本作では致命的です。ショッカーにしても秘密結社の割にアジトはバレバレだし、敵幹部にも苦労なくほぼフリーパスで会えるので、有り難みがない。
これは映画ではなく、仮面ライダーオタクである監督が、自分が見たい(作りたい)シーンをただ集めただけの趣味の映像だと感じました。
池松壮亮は良かったけど・・・
本郷猛役の池松壮亮が良かった。
何かを背負った感じの重い雰囲気が
上手く出ていました。
懐かしい仮面ライダーを映画化してくれるのは
すごくうれしいけど、CGがもうひとつでしたね。
マーベルのCGを見慣れているせいか
全然レベルの差が出ていました。
まあ製作費を比べたら仕方がないのは納得しなきゃ・・・
シンゴジラに遠く及ばない
シンウルトラマンは原作を残しすぎて迫力不足、逆にシン仮面ライダーは脚本が薄くて、仮面ライダーの姿で戦う意味が最後まで伝わってこなかった。
地球征服を狙うショッカーが怪人を作り人間を襲い、そのショッカーにより改造人間として仮面ライダーが誕生し、敵対していくシナリオはそのままで良かったと思う。
主人公の本郷猛は、強化スーツを作った娘を守るボディーガード役となり、怪人のアジト?にも簡単にたどり着けるのは手抜き感がある。
期待の戦闘シーンはほぼライダーキックのみで、当たってから壁や地面に押し付けて破壊するという理にかなった見せ方ですが、リアルでなくてもそのままぶっ飛ばして粉砕爆発のほうがスカッとします。
シンウルトラマンのときにも書きましたが、シンゴジラのようにぶっ飛んだ爽快感が欲しい。
シンなのだから‥。
劇場行かなかったけど行けば良かった
ショッカーのキャラ性とか世界設定の安っぽさとが日曜日朝っぽくてそれが良かったような残念だったような…
でも話は思ってたよりも面白かったので満足。映画館行ってもよかったな。
最高です!!!
劇場公開が終わったばかりなのに早くもアマプラで見放題!
劇場で見損ねただけに本当にありがたいです。良い時代になったものです。
しかもセリフの内容が難しく、聞き取りづらい部分もあり、途中から字幕再生で鑑賞しました。内容がよりわかりやすかったし劇場では不可能なことなのでこれもありがたいです。
比べるものではないでしょうが…庵野監督の一連の「シン」シリーズの中で最も好きです。
再放送でしか観ていませんが、当時の怪奇特撮っぽい雰囲気を出しつつ、映像的にスタイリッシュだったり艶めかしかったり。
スーツやサイクロン、怪人(オーグ)達も当時を踏襲しつつもカッコよくリファインされていました!
政府の男の名前が「立花」と「滝」だったり、一文字が陽キャだったり、本郷亡き後の新しいスーツに2本線が入っていたり、マスクも新ライダー仕様の明るい色になっていたり、その後ろに『BAA-02+01』って書いてあるのにも痺れました!!!
浜辺美波さんの美しさ、エンドロールの子門真人さんの歌声3連発も胸アツでした。
欲を言えば…長澤さん演じるサソリオーグの活躍をもうちょっと観たかったなあ。
まだまだ見逃している部分がたくさんありそうな予感がするので何度も観ようと思います!
どこが【新】なのか?悩めるヒーローと理論武装
『迫るショッカー
地獄の軍団
我らをねらう黒い影
世界の平和を守るため
ゴーゴー!!レッツゴー!!
輝くマシーン』
と藤岡弘が歌う、
元祖1971年開始のおなじみのエンディングにも掛かる曲。
明るい藤岡弘に影はない。
単純明快。
悪がショッカーで、
対する善が本郷猛の仮面ライダー。
やるか?やられるか?
善が勝つか?
悪が勝つか?
それをドキドキハラハラ夢中になってテレビにかじりついて
見るドラマだった。
バイク好きの大学生・本郷猛(池松壮亮)がショッカーの
理学博士・緑川弘によって
人間改造の手術されて凄いパワーを持つ人造人間に改造されて
ヒーローになりショッカーと戦う話だった。
バイクアクションのスピード感と、心躍る戦闘アクションだった。
対する「シン仮面ライダー」
横文字言葉がやたらと難しい。
改造人間がオーグメント。
仮面ライダーの持つパワーがプラナー。
死ぬと融解されて無になる。
ともかくイチイチ説明が小難しくて長い。
もちろん良いところも沢山あります。
全然、面白いですよ!!
映像はCGやVFXが格段と進化して素晴らしい。
緑川博士に恩義を感じている本郷は博士から「ルリ子を頼む」と
死に際に言われて博士の娘の緑川ルリ子(浜辺美波)を命がけで
支えようと思う。
その緑川ルリ子は、男前のデキる女性でしかもめちゃくちゃ綺麗。
決め台詞は、
「私はいつも用意周到なの!!」
助けるより助けられる方が多い本郷だ。
ヒーローの印の赤いマフラーを貰って、俯きがちな男は心に誓う。
「お嬢さん、レリ子さんを命懸けで守る」と。
横文字言葉と科学的理論は殆ど分かりませんでした。
ショッカーは、
最初に融解されちゃう
クモオーグ(大森南朋)、そして次々と現れるオーグメントは
①コウモリオーグ(手塚とおる)
②サソリオーグ(長澤まさみ・・・華があり色っぽい)
③ハチオーグ(西野七瀬・・・カッケー!!)
④チョウオーグ(仮面ライダー0号(イチロー)・・・
この映画のラスボスのヴィラン(森山未来・・・クールで和の趣)で
ルリ子の兄。
対するアンチショッカーは4人、手を組みます。
①仮面ライダー1号(バッタオーグの本郷猛=池松壮亮)
②緑川ルリ子(浜辺美波)
③政府の男・立花(竹野内豊)
④諜報機関の・男・島(斎藤工)
そして忘れてならないのはケイ(ロボットで、案内人?)
(松坂桃李がメチャ可愛いというか愛らしいというか
彼のことすっごい好き!!)
そして後出しジャンケンのように、
美味しいところをドーンと持っていく、
一文字隼人(仮面ライダー2号=柄本佑)
やはり緑川ルリ子の存在。
《美しさは最強の武器である》
そうしみじみと思いました
主役の割には仮面ライダーの池松壮亮さんは、悩めるヒーローなので
やや暗めでちょっと損したかも。
一文字隼人に引き継がれて、次作へ続くことは、まさか
ないでしょうね?
大人の鑑賞に耐えうる仮面ライダー、ここに誕生
庵野秀明印のシン・シリーズ第三弾。
仮面ライダーが満を持しての登場です。
【ストーリー】
生物学的手法を用いた反人類組織SHOCKERに改造された改造人間・本郷猛は、緑川ルリ子の協力で施設を脱出する。
自らの体に仕込まれた戦闘能力で追手の戦闘員とクモオーグを斃すが、その結果の凄惨さに、本郷猛はショックを受けてしまう。
どうにか逃げおおせた彼らは政府機関の庇護下におかれるが、SHOCKERによる人類侵略はのっぴきならない所まで迫っていた。
警察官だった父の死に際に立ち会った記憶から、暴力への拒絶反応に苦しむ本郷だが、それを乗り越えてルリ子と共に敵との戦いにその身を投じる。
結局アマプラで見てしまいましたごめんなさい。
しくじりました。
こんなに面白いなら、劇場で見ておけばよかった。
戦闘シーンにおける血まみれの描写は抑制が効いていてさほど気にはなりませんでした。
社会への影響が描かれてないので、確かに物語のスケールは小さく見えます。
でも記憶の中の仮面ライダーの敵組織って、そんなにスケール感なかったので、違和感もないんです。
ほら、有名な画像、猿島で朝礼してるショッカーの戦闘員たちの数の少なさとか。
っていうのはもちろん冗談ですけど。
シン・仮面ライダーのロードショーに合わせて過去の仮面ライダーの、庵野監督がセレクトした何話かを再放送していたのを見ても、やっぱり誰もいない場所で戦ってます。
最近のライダーはその辺も描いてて、ベンチャー企業の同級生社長が、味方から敵に変容したりもしましたが、基本的にクラシック仮面ライダーは、人知れず活躍するイメージでした。
シン・ゴジラとシン・ウルトラマンでも、主題の存在が社会に与える影響やスケール感をしつこく描いていて、庵野監督がそれを忘れていたとは思えませんし、割と正しい原作リスペクトかなあと感じます。
緑川ルリ子役の浜辺美波さんも清楚で愛らしかったですが、自分は仮面ライダー2号(バッタオーグ2号)の一文字隼人役・柄本佑さんの陽性の空気が、ストーリーの重苦しさを払拭していて、大変よかったと思いました。
彼でもう一本映画作ってほしい。
仮面をかぶって顔が隠れていても、喋るときに分かりやすく首を振ったりせず、感情を掻き立てるような大声でわめくシーンもない、抑制の利いた大人の仮面ライダー。
アクションもスタイリッシュで、断然おすすめですよ。
消化試合
シンシリーズをユニバース化するに伴い4作を送り出してきたシリーズ。
前作シンウルトラマンがかなり厳しい出来になってしまっていたが、今作と比べるとシンウルトラマンが良作に感じる不思議。
それ程今回のシン仮面ライダーは酷かった。
ゴジラ、ウルトラマンは巨大生物。
日本独特の特撮感を出すためあえて当時のイメージを残しつつCGを多用した。
その荒くショボいCGはスケール感に伴い、昭和感を醸し出すなんとも不思議なエッセンスになっていた。
それはあのサイズ感だったから。
今回は違う。
勿論仮面ライダーは人間サイズ。
CGは荒さとショボさだけが目立つ。
それがアクションシーン全てだからキツい。 仮面ライダーっぽさと言うか、日本の特撮ヒーロー物っぽい雰囲気を出すためかわからないが、『ジャンプしたら場所が変わってる』シーンが映画のショボさに拍車をかける。
30分のドラマじゃないんだから。。
何のためのCGだよと。
ストーリーはシンシリーズっぽい現実思考を取り入れているが、今回はまっったくハマってない。
全てがズレている。
演技面は今回に限らず酷かったんだが シンゴジラやシンウルトラマンは政治的面をベースにする事で、早口でセリフの抑揚を出来るだけ消して誤魔化してきた。
それでも酷かった。
今回は酷すぎる。
唯一まともだったのは斎藤工くらいなもん。
他はわざとやってるの?のレベル。
肝心なアクションシーンも↑で書いた様に盛り上がりのかからもない。
本当に良かったと思える場所がない。
僕は映画を観る上でその作品を好きになろうと僕なりに敬意を持って鑑賞します。
しかし本当に好きになれる部分がなく絶望するしかなかった。
シンウルトラマンでも同じことを書いたが、シンゴジラが成功したのは元が映画だから。
みんなが知る30分のドラマ作品をまとめるウルトラマンや仮面ライダーはそもそも構成が難しい。
自ずと敵の数も増え単調なものになる。
日本を代表する特撮作品を甦らせたい庵野、樋口のやろうとしている事は素直に嬉しいが、厳しいね。。
シンガメラならいけるんじゃないのかな? て言うかそれしかもう残ってないか。。
とにかくユニバース化の為に作品を増やし、シンシリーズの為の消化試合としか思えない出来。
おすすめしません。
「シン」シリーズへの慣れの影響
特撮は子供の頃には観ていたものの特別思い入れはない中で、シン・ゴジラもシン・ウルトラマンも面白かったので今作も観ました。
冒頭の殺戮マシーンとしての仮面ライダーには度肝を抜かされました。アクションについては、アクション映画をあまり観ないので他と比較ができないのですが、物足りなさはそこまで感じませんでした。
ショッカーという組織の見せ方は、全部理解できたわけではないですが、興味をそそられるものでした。現代的にアレンジされた、悪い意味での宗教っぽさ、悪の組織感は十分に感じられます。人工知能などと聞けば昔は「未来っぽいなあ」と思ったものですが、今は「今っぽいなあ」と思ってしまう自分にこそばゆい感じもありました。また、これは竹野内豊・斎藤工サイドもそうですが、ケイという「監視(観測?)するだけ」の存在が不気味です。
この映画で一番好きなのは役者陣の芝居です。ここも賛否あるようですが、全体的に人工物っぽいというか、そんな演技・演出の印象を受けました。その人工的な中で池松壮亮の不安げ・儚げな表情が相対的に浮かび上がり、それでも戦っていくという構成がよかったです。
役者陣でいうと、長澤まさみには触れておきたい。シン・ウルトラマンでファンになって以降、彼女が出てくるだけで嬉しいのでyoutubeの CMもスキップしないくらいになってますが、今作での笑っちゃうくらいの怪演も素晴らしかった。シン・ゴジラの石原さとみをさらに悪化させたようなキャラで、強キャラっぽく登場しておいて、なんかライダー関係なく倒される呆気なさもいい塩梅でした。
もう少しこうだったらなあというのは、ラストバトルです。チョウオーグの圧倒的な強さはよかったんですが、急に弱体化してしまったよう印象でした。ロッキー的な、やられてもやられても立ち上がるという展開がもう少しあればよかったなあと思いました。けれどこれについては、ルリ子の「用意周到な」作戦の効果が抜群だったということかもしれません。
全体的な印象としては「シン・ゴジラ」「シン・ウルトラマン」と比較すると一歩及ばないかなとは感じました。ですがこれについては観る側としてシンシリーズに慣れてきてしまっていることの影響を、個人的に感じています。仮にシン・仮面ライダーがシン・ゴジラより前に公開されていれば「すげえええ!!」となっていたような。
とはいえ十分楽しめました。次作は「シン・ジャパン・ヒーローズ・ユニバース」なのか、全く別の作品なのかは分かりませんが、楽しみにしています。
ネットの評判通り
AMAZON PRIMEで視聴。
自分で見たら何か違う視点で見られるかもと思いましたが、ネットの評判以上の発見もなく、PRIMEで十分かなあと思ってしまいました。
映画としては勿論、見たその日は楽しめるのですが、後で思い出に残るかと言われると…ちょっと厳しいです。
ストーリーは正直予測可能でハラハラ感なし。映像も安っぽいという声の通りで、元々の仮面ライダーの持つ味を再現したというより、単純にCG映像が妙に早回しな感じでふわふわしており、二昔前な感じ。
ゴジラとウルトラマンのCGは実写のリスペクトも感じたのですが、何かが今作では欠けている印象を受けました。
良かった点としては仮面ライダー2号のキャラクター形成、演者の役に対する解釈はばっちりだったので、2号ライダーは本当にかっこよかったです。ちゃんとヒーローしてました。チョウオーグもちゃんと強敵として機能していたと思います。
なつかしい仮面ライダー
まずオープニングから、アクションで引き込まれました。
戦っているシーンで、この場所どうやって行った?みたいな場面切り替えとか、必殺技の出し方がなつかしかったです。
ストーリーはあれ?このあとどーなる?ということが多くて、一人の敵にあてる時間もなかなかあって内容をしっかり理解できました。全体的にもまとまった内容で良かったです。
出演陣はものすごく豪華で、エンドロールで誰が出てたか確認してしまいました。
仮面ライダーってこういう感じなんだ…
初めて見たけどこういう感じなんだ…という感想。あえてなんだろうけど、役者さんが大根。絶妙な平成感がある。配役がシン・ゴジラ。面白かったかといわれたらつまんなかった。
困惑
アマプラで視聴。
なかなかの怪作品。
リアルタイムで毎週見ていたので、大変に困惑。
何というか、もうちょっとやりようがあったのでは。。
一文字隼人のキャラクターにはそれなりに好感が持てたが、それくらい。
過去の特撮物に手を突っ込むのはもうやめてほしいという感想が残った。
デリケートに好きしてる映画
前作のウルトラマンで懲りたので、今回は初手からAmazonですごめんなさい。
正直、序盤からこれ最後まで観れないかも…と不安になった。
現場がゴタゴタした影響なのか、話の途中から始まったみたいだったし、スカしてて変なアングルでの説明がつづくばっかり、ぜんぜん乗れない。観客に橋渡しする気ないなこれって思った。
でも、そのあと1号ライダーがルリ子に雨に濡れた子犬みたいな目を向けたところから、萌えの電波が発せられ、だんだんバディの珍道中がほほえましくなって結局最後まで観てしまった。まあ池松くんの中に庵野秀明その人を見たというか…
皮肉とかじゃなく、アクション以外のシーンがよかった。
アクションは全然アガらなくて、空中でライダーがジャンプするショット(つまりオリジナルの要素)以外ほとんどかっこいいとは思えなかった。
だいたいがアニメ的な美意識に貫かれていて、最終的にこうなるんだったら、それまでの現場への指示とかすったもんだは何だったの?という気持ちに。うまくいかなかったから苦肉の策なんでしょうか。ただ、蜂オーグのハニメーションみたいのは突き抜けてて面白かった。
それとライダーらしくちゃんとバイクシーンがたっぷりある。ギミックが過剰すぎて果たしてかっこいいのかどうか私にはわからないところもあったけど。
マスクとかのデザインも安っぽくないし。
あと全体にロケーションが良いので画面がトリッキーでも持つ。そこはカントクのこだわりがプラスに働いた部分かな?iPhoneの画質もTVなら気にならない。
とにかくキャストに助けられている部分が大きいと思う。浜辺美波は正直不安だったけど、1号とルリ子の小柄で華奢で寄る辺ないコンビ感がよかったし、硬質なセリフをソフトに受ける池松くんの芝居もあって、とくに焚き火のシーンのあたりとか、ずっと見ていたい2人だった。
そこに突如カラっとした昭和の三枚目風を吹かせる柄本佑、ナイス。
ラスボスのあのキャラも、もし森山未來じゃなかったらと思うとぞっとする。しかしあのライオンキングみたいな音楽はいいのか。音楽は全体的にあんまりハマってない感じだった。
あとは長澤まさみの深キョンのドロンジョ並みのがんばり。ほぼ無駄遣い。
話はいつものカントクらしいインナーな主人公像で、自分と身内にしか興味がない。しかし池松くんのナイーブな芝居とはマッチしてた。塚本晋也とは「斬、」で組んでたし、そのご縁なのかな。
敵キャラのオチもまあそんなことだろうなと思ってた通りで、要するに戦うべき葛藤なんか初めからない。別のいつもの見慣れたやつ。アクション部門の手癖には厳しいのにそこの手癖感はいいのか。だいぶ追撮あったみたいだし、当初のプランがうまくいかなくて編集で作った結果なのかな。でも終盤の手持ちカメラのすったもんだはよかった。ただ長時間回した結果なのか画質は微妙。リハーサルなのかと思っちゃう。
結果としては今回はウルトラマンよりは全然楽しめた。主役がバディだったことと、あとはキャスティングがおもな勝因。
なんだかんだ、こんだけの役者を長期間拘束してるんだから、普通に恵まれた企画じゃんと思ってしまう。
それだけカントクの人徳と評価がすごいってことか。そりゃこのフィルムをどうにかしようといちばん頭を悩ませたのは庵野カントクなんだろう。そこは疑わない。でもだからって客が楽しめるとは限らない。
そもそも観客がここまで作り手に忖度し、気を遣うのってなんなんだろう。それはもはや私の知ってる娯楽映画じゃない。
あっ、素人は黙っとれ案件ですか?ですよね。
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