シン・仮面ライダーのレビュー・感想・評価
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楽しめましたが想像より普通でした。
観る前の期待値は結構高かったのですがおもったよりかは普通でした。
それなりには楽しめましたが。
庵野秀明さんにはもっと話の内容が濃い大人が見ても納得できる仮面ライダーを期待をしていたのですが話は今までの仮面ライダーのレベルの範囲内でそれ以上でもそれ以下でもなかったようにも感じました。
仮面ライダーとショッカーと怪人って話が作りにくいのだろうか?
まあ個人的にはシンゴジラとシンウルトラマンの方が楽しめた気がします。
ただ悪かったという意味ではなく至って普通でそれなりには仮面ライダーを楽しめたという感じです。
しかしシンウルトラマンに出ていた主要人物二人がでているとはそこだけどちょっと驚きましたが1人は怪人です。
シンウルトラマンでは進撃の巨人になってましたがw
意外と同じ日に見たシャザムの方が楽しめたかな?w
アプデされた仮面ライダー☆☆☆
冒頭からBGMと共にダンプ2台から逃げるバイクのシーンから興奮した!
個人的感想してはアクションシーン(戦闘、バイクで走る、追う)は凄く良かったんだけど、ストーリー上しょうがないんだけど合間合間に入る会話のシーンで眠気がきてしまって会話短め、アクションシーン長めにして欲しかったのが率直な感想。
ストーリーももっとシンプルでもよかったのではないかと思った。
ルリコ演じる浜辺美波、ちょっとSっ気ありの、あのヘアスタイルは可愛すぎた!!
一文字隼人演じる佑さん好き過ぎてヤバイ!
オヤジさん同様いつもドラマ、映画でいいキャラ演じて、存在感も流石って感じです。
本郷猛演じる池松さんはセリフのシーンで小刻みに震えていた様に見えて寒い場所での撮影?それとも武者震い的な?何か気になった。
エンドロール前の新しいマスク、サイクロンで、猛との心の会話?マスクとの会話?しながら橋を走り去るシーンは何か熱いものを感じたね!
その後のエンドロールも私は世代じゃないけど初代仮面ライダーの曲が使用され、聞いた事あるこの曲!って感じでエンドロール最後まで楽しめました!
世代によって好きなライダーは違うと思うけど私ライダーといったら倉田てつをさんの仮面ライダーBLACK RXが一番好きでした。
あとエンディングに名前出てたんだけど、安田顕さん、仲村トオルさん出てました?
上手の手から水が漏れた?
テレビ版の虜で、親父にカード欲しさにライダースナックをダンボール単位で買わせ、母親にテレビマガジンの怪人全集をせがんで買ってもらった仮面ライダーフリークからすると…庵野さん、ちょっと違います! 池松くん、柄本くん、森山未來と名優を贅沢に使いながら。違うんです、仮面ライダーは⁈ やっぱり、自分がテレビ版への郷愁ありすぎかな?
ちょっと訂正…オリジナルライダーを現代に再現いただき、感謝です。初めの蜘蛛男(クモオーグ)との対決までは最高過ぎでした!あと、長澤まさみのキレキレのサソリ女も良かったなぁ。
上出来?
まず、シン仮面ライダー作成に当たり、
ゴジラと比べて凄く苦労したと思います。
とくに、脚本が。
今風になりすぎてもオリジナルになり過ぎても、大コケの可能性があったのを上手く
乗り切らせたなーとおもいました。
原作の部分も薄っすら入ってるし。
作品としては、星5でしたが個人的な減点として、
他の石ノ森キャラ出すならしっかり表現してもらいたかった。凄い残念。
オープニングが最高なのに、前半が短編すぎ、なんだあれ、ゴジラでの早口を演技にかえたのですか?
最後の戦闘の後半バトル大事なシーンをただのからみ合いにしてる、も、勿体ないでしょう。
あと、怪人。女に変えたのと、三種混合、あれいらなく無い。取ってつけたの見え見えっす。と、こうもり…残念。キャラの構成…あれはないでしょう。
(以上。放送当時の昭和ライダー真っ只中の大ファンですが、他の方、不満に思ったらごめんなさい。)
ということでわたしは星3です。
最後に、原点の仮面ライダーのリメイク?を発表していただいて大変感謝しています。
面白くなかった、原作知らないとだめなのかも。
原作しらずに見ました。
まず池松壮亮がよくない。
そして淡々と進んでなにも起きず終わった印象。
感情移入もできず、CGも雑(あえて?)でアクションも見ごたえはなく見づらかった。
原作見ていたらそのフリで楽しめたのかもしれないですが、どうなのだろうか。
どのキャラクターにも味はなく、昔の大味な構成であえて作ったのかと深読み。
歴代のシンシリーズは原作知らなくても楽しめただけに今回はなにも面白くなかったです。
最後のおちも、「そんな簡単に気持ち変わってやられるのかよ」という感じでした。
シン世紀の覚醒と暴走
昭和に安住しない、
令和も信用しない、
平成とも距離をおき、
せめて、人間らしく、
アイを叫んだけもの、
いや、
けものとひとのオーグたち。
21世紀いや、
シン世紀の覚醒、暴走、
を経て神話がまたひとつ、
暗い宇宙に生まれた。
なんにもない大地に、
ただ風が吹いていた。
シン・仮面ライダー ・・・
【蛇足】
セリフが棒読み。
棒読み=ツンデレ。
頭が良すぎるがゆえ、
正しい事を、
論理的に話す。
しかし、
それよりも、
大事な事は、
相手の心に、
気持ちを寄せる事、
共感する事。
それに気づいている、
本郷、一文字、ルリ子、
アスカ、シンジ。
(トランペットイチロー、K、甲賀幻妖斎は置いとく)
でも、
うまくいかない。
論理よりも心、
言葉よりも気持ち、
わかっているけど、、、
逃げちゃダメだ。
言葉少なく、
気持ちを寄せる事を、
体現している、
綾波レイ、
辛いに一文字は、やっと入れて、
幸せ。
辛→幸。
猛→隼人。
論理で相手(作品)を解釈するよりも、
心の眼で(相手を、作品を、)感じる。
シン・仮面ライダー まごころを、君に。
子供向でも大人向けでもないけど楽しめる
「シンゴジラ」「シンウルトラマン」と段々とトーンダウンしての「シン仮面ライダー」。
まず言いたいのは子門真人のオープニングソングをエンディングロールに回したのは良いとして、なんでテレビのエンディングソング「嵐とともにやってきた~」をやらないんだ。がっかりだよ。
入場時にもらった「仮面ライダーカード2枚組」は本郷猛と蜂女でしたw
本郷猛役は顔は愁いを帯びて改造人間として悩む役にはまってたけど、なんか棒読みというか一本調子。
逆に一文字隼人役は当初からルックスが正義感ぽくなくてアレだったけど演技が上手い。
斎藤工はほんとは(ウルトラマンに)変身してさっさとかたをつけたいんだけどじっと我慢してました。
シンゴジ、シンマンに続く作品ではありますが、今回は等身大ヒーローな...
シンゴジ、シンマンに続く作品ではありますが、今回は等身大ヒーローなので派手な演出ではなく人間の心の闇の部分を描く作品だろうと勝手に予想していましたし、わざわざ大画面で見なくてもどうぜ1年ほどでネット配信されて見れるんじゃないかなと思っていたのですが、シン仮面ライダーは庵野監督のシンシリーズ最終作品とどこかで聞いた気がしてついつい劇場まで出向いてしまった昭和ライダー好きのおじさんです。
実際のところ、まぁまぁ予想通りの感じに仕上りつつ日本で特撮ヒーローの地位を確立させた作品を庵野監督なりにオマージュした作品なのだろうと感じました。平成から続く現在の仮面ライダーに馴染んだファンには理解してもらえないような単純な必殺技アクションは良くも悪くも昭和の特撮ヒーロー的な陳腐さを意図的に演出したものと感じましたし、なによりも純粋に突然驚異的な力を得てしまった人間の葛藤と誰かを守りたいという純粋な感情描写を庵野監督は重要視したのだろうと思います。
ですがそのようなストーリー構成では内容がますます暗くなるので、雰囲気が碇シンジに似ている池松壮亮を抜擢することで人間の弱さを映像からもイメージさせたのではないでしょうか。彼がアップのシーンでは意図的に演じていたかどうかは不明ですが少し震えながら話しているように見える場面が私にはとても印象的でした。
しかし、意図的に陳腐なCGを演出した理由については私も理解できませんでした。予算の問題であれば仕方ないですがそんなはずはないでしょうし、地下通路を1号と偽ライダーが爆走するシーンにいたっては、綺麗な一列の数珠繋ぎで走っている様子をあれほど陳腐なCGでなぜ見せるのか困ってしまいました。そんな不自然な演出は映画の盛り上がりを阻害するだけですので、できれば見たくなかったです。
とはいえ、全体的にはとても楽しめた作品でしたので私的には大満足です。
緑川親子による人類補完計画を阻止することができました。
そして、物語としてはショッカーは本作品では壊滅しておらずアイというAIが組織の活動を継続している状態ですのでもしかしたら続編という可能性も残されています。
テーマ映画の佳作
オートバイが好きなので、そうでない人よりも楽しめているかもしれない。
評価としては甘めになっているような気もする。
役者個人への興味は0、映像への興味は並、脚本への興味が激高、そういう偏りのある人間のレビューとなる。
シンエヴァは明確なシリーズものだしアニメだしで別枠として、シンゴジ・シンマン・シン仮面と並べれば3作の中では一番好き。
ただ、なんだかんだ「わかりやすい娯楽作」であった前2作に比べて、本作はちゃんとテーマ映画路線を突っ走っており、一般のウケは前2つ以上に良くないのではないかと思う。端的に言うと「論理面はともかく心情面がちゃんとしているゆえに、頭空っぽにして見られない」具合。ヒーローとは何か、現代でのヒーローとは何か、をしっかり通しているので、そのぶんどうしても「広義のヒーロー」が着地点となる。つまり、ヒーロー映画なのだが、ヒーロー映画として理解するには結構なフィクション造詣(あえて言うなら、豊富なフィクション体験と思考から来るフィクション偏差値)を要求する。まだそこまでという人には、暗くてスカッとしない初代仮面ライダーファン向けの映画…と映り、喧伝されてしまうかもしれない。
きっとSNSでは、
「初代に詳しくないから、元ネタがよくわからなくて楽しめなかった」
という感想が溢れるだろう。
しかしそれは間違いで、本作はシンマンほど初代テレビシリーズに寄っておらず、全く仮面ライダーを知らない人でも、フィクション偏差値の高いファンなら「こういう、“人と力”や“現代でのヒーロー”をテーマにした人間ドラマ作品」として楽しめるはずだ。
正直、シンゴジやシンマンよりもはるかに登場人物たちの心のバトンは繋がっている。
だが、そこまでわかってなお絶賛とならない点がある。
やはり、脚本によくない開き直りが多すぎる点だ。
シンゴジ、シンマン、シン仮面と判を押したようにこうだと、監督・脚本のミスか信念わからなくなってくる。
自分としては、本作は後半までのキャラクターの言動の不整合や尺の使い方にイライラしっぱなしだが、終盤大きく持ち直す映画だ。そのために後半までの描き方が必要だったかというとそうとは思えない、もっと適した脚本があったはず例えばこうこう……と言いたくなる。ただ、終わりよければすべてよしも手伝って、後半で一気にご都合や不整合で雑になり感情が迷子になるシンマンよりは評価が高い。
---以下、好きになれなかった点---
・ルリ子の映画
本作は「ルリ子を通して仮面ライダーを描く」または「ルリ子を通して仮面ライダーとなっていく青年を描く」……と言えるかどうか、ギリギリに感じる。それが虚しい建前で、実はただの「ルリ子を撮りたかったのでルリ子の映画。仮面ライダーも一応いる」だったのではないか……と思えるほどに、120分中の90分は「最初からすべてを知っているルリ子が、世界観や自身の価値観や行動の理由を早口で説明し続ける」だ。役者さんは悪くない。脚本や演出が上手くない。
企画プレゼンや設定会議を聞きに来たのではなくて映画を見に来たのだから、半分ほどは「説明するな、描写せよ」であってほしかった。「早口で全部説明して全部その瞬間に伝わったことにする」は庵野監督・脚本の作風だが、本作はその役がルリ子だけだったためか、それとも最初からルリ子がずっと画面に居座れるから説明を多くしたのか、とにかくルリ子が占めるシーンが多い。キービジュアルもど真ん中にルリ子だし意図的なのかもしれないが、だったらタイトルは「ルリ子 with 仮面ライダー」の方がしっくり来る。シン・仮面ライダーと言われても、本当に仮面ライダーは物語の真ん中にいただろうか? と疑問が残る。
サソリなんかは自衛隊によって秒殺されており、それ由来のアレもとんでもない決定力を持つ。ルリ子の尺の多さと「あれ? 仮面ライダー、いなくてもいいのでは?」の疑義が見るほどに積み重なっていくのは鑑賞中の不安要素であり、ストレスだった。
後半30分はちゃんと仮面ライダーの話になるのだが、作り手の心、本当の所はどうだったのだろうか。
・ルリ子
「私は用意周到なの」「私は誰も信じない」「私は覚悟が違う」が口癖の、無頼の脱走元ショッカー研究員だが、“そういう設定”を口で語らせても、冒頭1、冒頭2、コウモリ、ハチ、チョウ、アナザー……と、戦闘力が低いのに突っ込んでは策を上回られ、敵に生殺与奪を握られ続ける。「信じてなんかいない」と言った仮面ライダーこと本郷猛が助けにこなければ、冒頭から何回死んでいたかわからない。つまり、シンゴジやシンマンのヒロイン同様に、設定上は優秀らしいのだが、画面で起きたことをそのまま受け止めると全然優秀に見えず、なのになぜかプライドを保てていて命の恩人である本郷猛にオラオラ居丈高なのかがわからない、もし現実にいたら痛くて好きになれない……という残念さがある。用意周到で覚悟が違うなら、バッタvsハチしてたときにぼーっと突っ立ってないで撃ってほしかったな。実はそういうことを無理しないとできない、並程度に人間味のある女性というのはだんだんと描かれていくが、それを90分かけてじっくり描けばもう「ルリ子の邦画」だと感じる。
この「監督の中では、頭がよく強いらしい女性」のオンステージが続いてきついなぁ……とかなり耐えの鑑賞をしていたが、前述の通り最後30分で持ち直したので助かった。
・ショッカー?
ショッカーを滅ぼすために出発したのだが、ショッカーの枝葉の一つ(だけど世界転覆できる力を持つ)ルリ子の家族に軸が行って、戻らず終わる点は消化不良。入口と出口がずれている。今回はそういう話、ということにするのなら、ジェイやケイの設定語りや登場尺は、今回必要ではなかった。
また、ショッカーという「世界支配のために街を襲う反政府組織」(迫るショッカー 我が街狙う黒い影)と戦う話ではなく、組織立っていない暴走した個々の改造人間たちとの交流話になってしまっているのは、話の規模感からしても雑に感じた。感染やら洗脳やら魂飛ばしはしていたが…それでどう実害が出ているか、悲劇が生まれているかを伝えるシーンは無かったので、街を襲っている感はない。コウモリもハチもチョウも、誰の手にかかっても気持ちよく死ねそう。
結局ルリ子はチョウオーグこと兄を止めるために決意の離反と脱走をしていたわけだが、総帥の遺志であるケイをさておきチョウをラスボスにするなら、その因縁を冒頭で描いてほしかった。そうでないと、AIという流行のワードで気を持たせたケイから兄に、流れの軸ブレが起きたように見える。それもふまえて、ショッカーに組織感がなかったのは残念。
・言葉
「いわゆるコミュ障」「ところがきっちょん」等、テンションの違う言葉を入れてウケを取るのに味を占めた感がある。「上世代が頑張ってる感」が透けて見えるので無い方が嬉しかった。
また「プラーナ」「オーグ」というのも音がよくない。プラーナはプランナーと発音が近く難聴語で、オーグは呼称やセリフとして読んだときにキまらない音だ。クモオーグ、ハチオーグ、チョウオーグ、言葉にしたくなる&聞きたくなる音の配列ではない。プラーナ(息吹・風)、オーグメント(拡張・増強=強化人間)という意味であっても、設定・裏設定的な意味よりもシーンとしてキまるかどうかを優先してほしかった。
・カマキリカメレオン
一番弱いやつを奇襲して透明スーツを即脱ぐのは、キャラクターも製作チームも真面目にやっていない。そもそもその相手は生け捕りの命令だったはずだが…。あとこのシーンについてはルリ子、どうやって追いついたんだろう。
・映像
いわゆるCGで光線やプラズマバリバリ、オートバイにも乗らなくなった「平成ライダー」たちへのカウンターよろしく、ゴボウで叩き合うような「拳と脚」「バイク乗り」たちの肉弾バトルである。結果、映像も「ネオレトロ」とでも言うような、最新映像で取った地味目なバトルとなる。全体の好みで言うと、これは好き。
ただ、ライダーと言えば平成ライダー以降を見てきたファンや、「ヒーローもの」としてスパイダーマンやアベンジャーズを観てきた人にはドがつくチープさに見えてウケが悪いだろうなと、自分でもカマキリカメレオンの時に思った。
そして、映像が「ネオレトロ」に寄るとしても、冒頭のバイクシーンまでスローに見えてはいけない。国道20号か奥多摩かという峠道で、オートバイが大型トラック2台に追いかけられているのだが、大型トラック2台がぐるんぐるんと曲がり切れても距離が離れないほどに「必死に逃げるオートバイ」は安全運転。絵として単純に遅いし、大型トラックがオートバイに追いつけないのは車社会なら常識中の常識なので、日常以上にチープになってしまっている。絵の撮り方で、超速いトラックvs超速いオートバイにしないといけなかった。
余談だが、本作のオートバイのモデルになったのは超がつく優等生(大人しい)バイクメーカー・ホンダのCB650R。そしてホンダのオートバイの公式HPには車種ごとにPVがあるが、それらの方がワインディングでのスピード感が美しく出てしまっている。本邦を代表する映像作家として、ホンダの一般向け反則PVに、後出しで負けてしまうのは悲しい。
終盤のバイクチェイスも、タメも重力を感じないバイク乗りとしては違和感だらけの左右リーンなので、バイク関係の設定はともかく映像は明確に不満。
---以下、よかった点--
・ちゃんとバイク乗りの話だった
仮面ライダーがオートバイに乗らなくなって久しい昨今、ちゃんとオートバイ乗りたち(緑川博士、本郷猛、一文字隼人、チョウ)が、オートバイを孤独な戦士の相棒として選択している丁寧さがいい。ライダーだからライドするのだ。ライドは「乗る」ではなくて、「跨がる」という意味だ。そしてオートバイとは難儀な乗り物で、風や虫から体を守るヘルメット(ゴーグルとマスク)とグローブとマフラー、ギアチェンジのためのブーツが無いと快適には走れない。あと事故った時用のプロテクター。「だから仮面ライダーはこの格好なのだ」とわかるメッセージがあり、それは嬉しかった。
・玉座の横
2台のクラシックバイクが、なぜかスポットライト展示。物語的には博士と自身ので、メタ的には初代テレビシリーズのサイクロン号のモデルになった二台だろう。チョウオーグさん、プログラム構築で忙しいはずなのに面白空間にしてくれているのは笑えた。盆栽バイク。わかる。愛車眺めながらだと、プログラミング捗るもんな。
・泥臭いヒーロー
「思いだけでも……力だけでも……(ダメです)」は20年前のガンダムSEEDから明言されていてそうなのだが、これは20年前以上に今の時代に合っていて、しっかり描いてくれて立派なヒーロー像だったと感じた。
仮面ライダーは、原作の出自からして泥臭い。ショッカーに捕まって改造人間にされ、望まぬ力を与えられて裏切り者として命まで狙われている時点で「負け犬からの出発」であり、必然的にダークヒーローなのだ。でないと、どう見ても悪役然のドクロモチーフのマスクなど、主役としてかぶらされていない。その「源流」は戦い方でも戦いの結果でも、切り離せるものではない。
なので、チョウに単体戦闘力では及ばずとも「ただただ諦めず踏ん張って倒れない、無様な組み付きの力でも勝ってみせる」というような戦い方は、私としては望んでいたシーン。それができてこそ、このリアリティラインのヒーローだとも思えるし。
結末も「広義のヒーローたち」が取る道としてふさわしいと感じた。
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頭がいい人の描き方が下手、その人に役を負わせすぎたためか後半までがストレスフル、というだけで、ただの迷える改造人間が這い上がり本当のヒーローになっていく・なりきるというコンセプトは大好きな作品。
シンゴジやシンマンのような、作者が自在に振れる不思議な力での解決よりは、地に足付いた人々の意志の力の物語となっている。
実写シン3部作の中では一番好き。
ショッカーに洗脳されたかもしれない!
今回の仮面ライダーみたいなヒーローものの一要素として敵側の組織、構成員がどれだけ強大でそれ自体が個性的で魅力があるか・・・というのが重要と思っています。
相対的にそれに立ち向かうヒーローが際立つ、引き立つということなんですけど、今回はあまりに秘密結社のショッカーが組織としてスタイリッシュでその構成員も魅力的です。
しかも仮面ライダーの愛機である超絶かっこいいサイクロンはショッカー作成ですからね?ここ試験の頻出問題だからよく覚えておくこと!
ワンチャン、特に魅力的で美しいハチオーグ様の側近、いや召使い・・・それでもだめなら奴隷あたりだったらそれもまた楽しい人生でしょう。洗脳され改造されちゃいますけど(笑)。
以前のTV放送での「正義 対 悪」という子供向けの単純化された世界観、ゆるい倫理構造に大胆にメスを入れた結果リアルな暴力描写が増し、ショッカーの下級戦闘員は血吹雪あげながら仮面ライダーに潰されることになったりします。ちょっとやりすぎ感ありました。
ある理由で過剰に暴力的なってしまう解説は納得いたしましたが、ヒーローに肩入れするというよりむしろ、ショッカー側に心情的に寄り添うかんじになってしまったのは、タイムボカンシリーズのあの3悪党の「悪役としての魅力」を彷彿させます。
これは洗脳されたってことですか?
必見です。
辛〜い本郷猛を観たい方にオススメ
庵野氏の脚本は、セリフ過多なので美波ちゃん大変だったろうね。
Z世代にはこだわりポイントが伝わりにくく、刺さらなかったかも?
O(往年)世代にはJやKで驚いたり、Sの歌で懐かしむも、終わった後は儚い気持ちになった事でしょう。
TVシリーズでのマスクの変遷を上手く盛り込んだのはニヤリとしましたが、誰でも作れるんか〜い!
まぁ、観られて良かった。
🎬シン・V3があったらTVでいいかな。
シン・ウルよりこっち!私的に最高!
そして東映最高!エンドロール最高!HONDA最高!
いよいよ東映の躍進が始まる予感がする!
唯一残念なのはVFXクオリティが統一してなかったくらいか?次回作があればぜひ!
冒頭はおっ!となりましたが、、、
さほど期待せずに鑑賞です。仮面ライダーはオリジナル世代と、リメイク世代の間なので全く懐かしさもなく、私にとっては「ファースト」仮面ライダーになりますね。
ふむ。冒頭のバイクとダンプのチェイスシーンや、コンビナートでの戦闘シーン、ほかのアクションシーンはなかなか良かったです。ハチオーグとの戦闘もアニメっぽくて凝ってるな〜。綺麗で迫力のある構図は、さすが庵野ですね。
ストーリーは、、、途中、うつらうつらとしていたので、判明しないのですが、ショッカーってAIがどーとかって話が、兄妹の闘いになっていましたね。いつの間にか仮面ライダーが増えてた、、、、まあ、いっか。
役者は、、、、浜辺美波がすっかりお姉さんになっていますね。シンデレラガールの頃から、もう10年近くたっているのか〜。また、長澤まさみが訳のわからん役で使われていましたね。あれで良いのでしょうか?
ハチオーグのアジトに向かうシーンで流れていたトルコっぽい楽曲がなんだったか、が気になりましたが、まあ「シン」シリーズも元ネタに思い入れがないと、こんな感じですね。
ひとり闘う 仮面ライダー
初日に観劇。
それから一晩すぎ、「シン・仮面ライダー」を咀嚼中。うまい!
特撮番組と原作漫画、二つの原作を網羅することは予測していた。しかし、シン・シリーズはいつもその想像を超えてくる。
親父さんや滝(今回はタチバナとタキね)と言う協力者が居るとはいえ、改造人間の悲しみを背負い、一人闘う異形のヒーロー…
それが私にとっての仮面ライダー。
しかし一方で、2号、3号が登場する高揚感と、引き継がれていく正義の系譜…それもまた仮面ライダーの魅力。
一見矛盾するこの要素を、見事に融合してくれた。
仮面ライダーは一人であるが、独りでは無いのだ。
しかもしかも、2号ライダー登場のタイミングで1号が足負傷、そしてルリ子退場とは、リスペクトにも程がある…
そう言えば、制作発表の時の池松壮亮の松葉杖にも驚かされたが…
しかし…
それこそが仮面ライダー。
漫画、特撮、そして主演俳優の大怪我に起因する2号ライダーの登場!熱狂する子供たち…この物語を超えた社会現象こそが仮面ライダーの正体なのだ。
それを二時間の尺に凝縮し、エンターテインメントとして仕上げられた、それがシン・仮面ライダーなのだ!
ああ、まだまだ書き足りない、咀嚼が足りない!
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