劇場公開日 2023年3月17日

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「一言で言えば、とても贅沢に、TV時代のチープ感を大切にした映画。 ...」シン・仮面ライダー mac-inさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0一言で言えば、とても贅沢に、TV時代のチープ感を大切にした映画。 ...

2025年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

一言で言えば、とても贅沢に、TV時代のチープ感を大切にした映画。

正直言って「シン・仮面ライダー」を製作すると聞いて、さすがの庵野秀明でも無理じゃね?と思っていた。
「ゴジラ」とちがい、世界観を広げられないのでは?変な改造人間とかショッカーと戦って映画になるかな?と。
予告編もチープな感じだったし。

でも良かった。

小学6年の時に初めて本郷猛に出会い、夢中だった頃を思い出す。
まさしくあの頃の「仮面ライダー」がバージョンアップされて戻ってきた。スケールアップではなく、バージョンアップ!

画面から見える風景はまさに当時の「仮面ライダー」に出てきたような風景。何もない遠くに山が見える広場やダムの上とか、工場の廃墟のようなところなど。

で、アクションもライダーキックなど懐かしいカット割。

下手に新たな世界観を作らず、チープさの中に仮面ライダーの本質(?)があることをよく知っていると思う。私は正解だと思いました。

あとは庵野秀明流の理屈、理屈で見る側の脳に攻めてくる。理解不能ながら、その世界観を受け入れてしまう。あとは、ライダーと改造人間の戦いをいかに見せるか。その中に辛さや悲しみが…。

mac-in