「面白いかと言われれば・・・」シン・仮面ライダー こうのすけさんの映画レビュー(感想・評価)
面白いかと言われれば・・・
大人向けライダーということはPG12という年齢設定から想像はできる。主人公の心情や、改造人間の悲哀などに焦点が当たっているのかと思いきや・・
・冒頭でいきなり君は改造人間だと説明される。
色々小難しい理論を並べられ、初っ端から置いてきぼり感が強い。
・イマイチ戦う理由に共感できない。
キャラの深掘りができていないので、いきなりショッカーとの戦いに身を投じる主人公に共感しづらい。
・ところどころに漂うチープ感
言い換えれば昭和レトロ感。CGも安っぽい。これはあえて狙ったものなのか?
一言でまとめると、没入感は薄かった。正直、途中ウトウトしかけた。・・とはいえ、見どころもあり。
・1号と2号の共闘
1号のピンチに駆けつけた2号。BGMは期待通り。このシーンは胸熱。変身ポーズもいいね!
・バイクのチェイスシーン
これぞ仮面ライダーって感じ。CGでどうにでもできるだろうが、あえて実写なところが良かった。
・エンドロール
あー、終わった終わったといって席を立ってはいけない。
私は仮面ライダーといえばBLACK世代なのでリアルタイムではないがライダーは見ていた。なので所々入るオマージュや、BGM、ライダーキックのかっこよさなど刺さるシーンはあった。
しかし、仮面ライダーを知らない、もしくは平成ライダー育ちには???な映画だと思う。鑑賞後、明るくなった座席を見渡すと、まあ年齢層の高い事。たまたまかもしれないが、見事に昭和ライダー育ちであろう方々がほとんどだった。
大人向け仮面ライダーとしては十分鑑賞に耐えるものだし、庵野節全開のエヴァ風味な味付けは面白かったが、全くといっていいほど万人向けではない。
監督の自己満足のような気がするが、まあシン・シリーズ観てれば分かることでもあるかな。もし、続編があるなら観たいとは思う。
爽快感があるでもなし、感動シーンがあるでもなし、感想としては・・表現が難しいな。