劇場公開日 2023年3月17日

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「PG12の必要があったのか?」シン・仮面ライダー レントさんの映画レビュー(感想・評価)

2.0PG12の必要があったのか?

2023年4月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

寝られる

なぜPG12なのか、あの血飛沫のせいだろうか。そもそもあの血飛沫は本作のアクションシーンで必要だったのか、あれでなにかリアリティーを出したかったのか。
正直、最近鑑賞したやたらと血飛沫は多いがアクションや脚本はダメダメな韓国映画みたいで本作もどうしようもない代物だった。当然あの血飛沫もとてもアクションを際立たせる効果はないし、主人公が人の命を奪うことに対する葛藤を表現するためだったとしてもさほど効果的とも思えなかった。あの血飛沫表現ぐらいで人の命の重みなど表現できていないということだ。

また、内容的に大人向けなどと聞いていたがあの血飛沫がそうなのか、あるいはいろいろとこねくりまわして一見複雑そうにみせている設定がそうなのか、最後まで大人向けの意味もわからなかった。
元々子供向けのヒーローものを設定を小難しくして一見知的なセリフを並べることで大人向けのヒーローものをやってる気でいたんだろうか。
正直、観客にとってはそんなことはどうでもいい。要は楽しませてくれればいいだけである。

ヒーローもので重要なのは観客がいかにそのファンタジーを楽しめるかである。そして娯楽作品で必須なのは観客がいかに登場人物に感情移入できるかである。本作はそこがまるでなっていない。
まず主人公をはじめとする主要人物たちの行動原理が全く理解できない。とりあえず家族を無残に殺されたという設定はあるけど、そこからなぜ人類を滅ぼそうとなるのか、また逆になぜ命をかけて人類を守ろうとするのか。それら動機にも納得できないし、また簡単に改心してしまう点も。彼らが命を落とす場面でも少しも悲しいと思えなかった。これは正直娯楽作品では致命的だ。

また映像も予算がないのは仕方ないとしても、有能な作り手は予算がなければないなりにチープに見えないよう絵作りを工夫するものだ。現在のハリウッド大作を手掛けている監督たちも初めは低予算から始めてその実力を認められたのだから。
そういう点でも本作はやっつけ仕事なのかあるいは開き直ってるのか、絵作りを工夫しようという努力は一切感じられない。CGなんかはとても映画館で見せられる代物ではなかった。

ウルトラマン同様、子供の頃テレビで見ていたので鑑賞中本作のいいところを何とか探しだす努力をしたが、結局無駄だった。

レント
pipiさんのコメント
2023年4月29日

こんにちは^ ^
「キャラクター造形」という範疇なら私も基本的にはフラットなのです。
だから、一文字隼人や緑川ルリ子はTVシリーズとはまったく違いますけれど全然OKです。
だけど「最重要人物の性格付けを180度、変更してしまう」というのは、事前に周知を充分にしない限りは「ファンに対する裏切り」にも等しい気がしました。

一文字やルリ子は「解釈の違い」であり「本質は同じだがアウトプットが違う」という事だから構わないけれど、本郷は「解釈する大元そのものが違う」のですね。だったらもう「本郷猛」というキーワードを使って欲しくないです。
「シン解釈」ではなく「異世界」や「パラレルワールド」「もしもの世界」ですね。

「同一作品の解釈の違い」を楽しむのは面白いことですが「最初から同一作品の皮を被った別作品」では興醒めです。
本作は結局、仮面ライダーの皮を被ったエヴァンゲリオンだったのかと気付き、ガッカリしました。

PG12については仕方ないのかな、という気はしています。R12ではなくPGなので保護者の許可があれば何歳の子供でも見られますし。昨今は、僅かな暴力的表現に対しても過剰反応する人は増えましたからPGを付けておく事は配信側の自己防衛かと思いました。
ではでは、レントさんもお元気でお過ごしくださいね。

pipi
Mさんのコメント
2023年4月16日

とても賛成です!

M
bionさんのコメント
2023年4月15日

血飛沫を見せるなら、徹底的にハードボイルドなライダーを見せて欲しかったですね。
IMAX効果で余計にアラが目立ってました。

bion