「同人映画」シン・仮面ライダー 一さんの映画レビュー(感想・評価)
同人映画
視聴後思い出したのは庵野監督の「僕らは結局コラージュしかできないと思うんですよ」というかつての発言でした。
シン・ゴジラやシン・ウルトラマンがエンタメ作品になっていたのに対し、
庵野秀明がやりたいことをやってのけたという印象を受けました。
テレビシリーズのエヴァンゲリオンも同様にやりたいことをやりたいようにやった作品ですが、あちらと比べて原作である仮面ライダーの再構成に腐心しすぎて、大衆を置き去りにしてしまっている。(シン・ウルトラマンでもその兆候はありましたが)
エンタメ性の高い作品も作るようになり、還暦を越えてもなお、こういう姿勢で作品を作れることには脱帽です。
ただ映像表現が、仮面ライダーをオマージュしすぎて他のシン・仮面ライダーの映像と不和を来している、スマホで撮影した映像が撮影者に視線の動きと乖離していて違和感を覚えるなど、やや鼻につく感じでした。
大衆向けではなく自分自身は作品を味わいきれる器がなかったため、残念ながら面白いと感じることができませんでしたが、
庵野監督の言葉を借りればパンツを脱ぎ切った見事な【自主規制】作品でした。
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