「賛否で荒れる庵野さんらしい作品」シン・仮面ライダー naoさんの映画レビュー(感想・評価)
賛否で荒れる庵野さんらしい作品
確かに数多くのレビューにもあるように両手を上げて最高ー!とは言い難いけど、過去、色々な仮面ライダーの映画が作られて来た中、やっぱり、個人的には一番面白く、好きな作品になった事は間違いないです。
庵野さんはある種タランティーノ同様、ウルトラマン、仮面ライダー等、自分が多大に影響を受けて来たリスペクトする作品の要素をサンプリングし、自分の作品の中に落とし込み、魅力ある独自のオリジナリティを持った作品を産み出すのが得意な方だと思うので、そのリスペクトする作品そのものをサンプリングではなく、リブートさせるのは、好き過ぎるが故に逆に難しかったのではないかと思いました。
シン仮面ライダーについては、庵野さんがオリジナルの好きなシーン、要素が多すぎ、あれもこれも入れたいとギューっと圧縮し、詰め込み過ぎくらい詰め込んだ結果、展開が急すぎて、話についていけない、登場人物の感情の流れに乗れない等々の感想がレビュー採点が低くなることに繋がっている印象を受けました。後はバトルシーンの見にくさ、CGの安っぽさに乗れない等も原因としてあるのでしょうが、これらを最初からある程度、わかった上で観ると意外とその辺の要素がマイナスに繋がることなく、とても楽しく観れました。
繰り返し観ると、この詰め込み過ぎくらいの展開の速さが逆に心地よくなるくらいでした。
突っ込みドコロは勿論、色々ありますが、
仮面ライダーのカッコ良さ、各シーンの美しさ等、良いトコロも山程あり、2回目、3回目と観れば観る程、評価が良くなっていくような作品だと思うので、未見の方は是非、観て欲しいと思いました。
コメントする