劇場公開日 2023年3月17日

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「血はいらんかな」シン・仮面ライダー すみれ7878さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5血はいらんかな

2023年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

庵野さんの愛する「カッコいい仮面ライダー」を集積した映画。同人誌の二次作品のような感じで少し辛口のストーリー。細かいところは色々突っ込みどころが多いけど、仮面ライダー映画としてはこれで良いと思いました。惜しみなくこれでもかと良い俳優さんを登場させるのは贅沢ですね。
しかしながら血が飛び散るような演出はいらないでしょう。血を飛び散らせることで何かを表現しているつもりかもしれませんが私には伝わってくるものはなかったです。

★NHKのドキュメントを見ての追記
先日放送されたドキュメントを見て、映画で感じた違和感のようなものが理解できました。一言で言うと監督と殺陣師がうまく行っていないのですね。監督は最初は元の仮面ライダーのアクションをイメージしていたようですが、それが徐々に等身大の仮面ライダー(バッタ・オーグ)と敵オーグによる超人同士の生身の闘争を描きたくなったように思いました。殺陣師側はカッコイイ殺陣を準備するのですが、やればやるほど「段取りだ」「組み手だ」と否定されると。私の好みで言うと仮面ライダーは殺陣師の殺陣で充分に思えるのですが、どうも監督の思い描くものとは違ったようです。池松さんが、そういう部分を理解して映像に反映できるように努力していたのが印象的でした。相手オーグに対する殺意の様なものを、顔や表情の見えない仮面ライダー・コスチュームの姿のまま、たとえば立ち姿だけで表現しようと努力していたのは流石です。非凡な俳優さんなんだなと見直しました。

すみれ7878
かせさんさんのコメント
2023年7月23日

自分には冒頭の流血が、物語に必要と感じました。
殺陣師さんたちに従うのなら、アニメ畑の庵野秀明が監督である意味がないなーとも。

かせさん
Mさんのコメント
2023年4月30日

確かに否定的な見方もあるとは思いますが、私は最初のシーンが一番おもしろかったです。

M
CBさんのコメント
2023年3月24日

たしかに、血を流す、は何の意味でしょうね。
等身大ヒーローでかつ宇宙人ではなく同じ人間同士なので、「退治」とか「撃退」とか言った綺麗な言葉ではなく、「殺し合い」なのだという悲しい現実をリアルに表現したかったんでしょうか。

CB
大吉さんのコメント
2023年3月24日

ナウシカの実写版ワクワクしますねー。

大吉