「何回宙返りすんねん」シン・仮面ライダー uzさんの映画レビュー(感想・評価)
何回宙返りすんねん
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『シン』シリーズの題材はすべて朧気に記憶がある程度だったので、観てきませんでした。
今回鑑賞した決め手は、初めて見る浜辺美波の表情。
凛々しさの中に憂いと空虚さを湛え、茶色の革コートを靡かせる様は新鮮だった。
(お風呂に入りたがるのが意外なくらい)
ただ、内容としては駆け足で、感情にフォーカスする割にサクサク進みすぎて深みがない。
怪人の数を減らしてじっくりやった方がよかったし、(意図的だとは思うが)全体的な棒読み感も手伝って、特に本郷がロボみたいだった。
戦闘も、冒頭の血飛沫こそよかったものの、CGを多様しすぎたり暗すぎてよく分からなかったりと今ひとつ。
「なぜ」とか「どうやって」などとツッコむのは野暮な作品なのだろうが、反面妙に理屈っぽい設定説明台詞が多くて、バランスの悪さも感じてしまった。
「人類のため」のような台詞も、回想以外で一般市民が出てこないので現実感がなく、不要。
ライダー好きならもっと楽しめる部分もあったのでしょうか。
ノスタルジーを感じる部分はあったし、アニメ的な演出や画角は面白さを感じた。
とりあえず、浜辺美波のVR映像付きヘルメットは羨ましいです。
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