「仮面ライダーと庵野どちらに軸を置いて観るか」シン・仮面ライダー isさんの映画レビュー(感想・評価)
仮面ライダーと庵野どちらに軸を置いて観るか
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この監督の絵造りが好きなので予備知識なく勇気出して観てみました。前2作にある終末感がなく、そうかこれは仮面ライダーだからな、と途中から観る角度を変えてみたり。映画の選び方は人それぞれですが、庵野作品はある程度論理的に物事が進むので、脚本の矛盾が気になって話が入らないような事がなく安心できます。後半の表現は他の方が仰せのように「エヴァで慣れ」てます。
少し半端に振れれば「キャラ映画」と言われそうな内容ですが、きちんと物語だったのは初期ライダーが築き上げた枠組みや御約束事を守られていたからなのでしょうね。幸福とは何?という擦られ続けるテーマをあえて淡く描き、大人ヒーローの心情をデン!と前に置く潔さが決め手かなと思います。
過去作に見た哲学や社会派な雰囲気と遠く戸惑われる方もいるのでしょうが、これが庵野監督自身を築いてきたもので、スクリーンを通してその「よさ」を共有させられている感覚がなんとも面白いですね。
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