「Cyclone」シン・仮面ライダー ブレミンさんの映画レビュー(感想・評価)
Cyclone
仮面ライダー歴が生きてる年の半分を超えて、仮面ライダーと共に成長してきたと言っても過言ではありません。1番好きなライダーはフォーゼです。グッズはコンプリートしてるくらいには好きです。
「シン・ウルトラマン」は庵野さんが全てに関わったわけではないので、その分見たかった欲しかったシーンが少ないように思いましたが、今作は庵野さんがほぼほぼ携わっているので期待値もかなり高めでした。特典はカードでハチオーグ(変身前)と一文字隼人でした。
初っ端からいきなりの戦闘で、PG12である理由を速攻で画面に映していきます。ひたすらパンチをするんですが、その際に力の制御ができなくなったパンチで血飛沫が飛びまくります。しかも結構な量飛び交ってしっかりと殺したと明言するあたり、本郷の暴力嫌いな性格をマスク装着によって改善するというのは中々良かったです。
ストーリーはシンプルかつシリアスで、ひたすら怪人と戦い、その中での出会いと別れ、そして自分の在り方を見つけていく成長譚になっています。シリアスっちゃシリアスですが、闇堕ち的な展開は無いので安心して観れます。庵野さんなのでヤバイのが控えてるのではと思っていたのでかなり真っ当だったことに少し驚いています。
アクションはとても良くて、ゲーム的な高速アクションやバイクを用いての躍動するアクション、なんといってもライダーキックが最高にカッコいい。シンプルなライダーキックをここまでカッコよく魅せるとは…!これだけでも満足感がMAXになりました。暗いシーンでの戦闘シーンが見づらかったのは残念でしたが、Dolby?Atmosとの相性良さそうだなと思いました。
役者陣も秀逸で、池松壮亮さんは良くも悪くも昭和ライダーっぽい無骨な感じがひしひしと伝わってきました。若干棒読みくさいところはありましたが、これは池松さんの作品をそこまで観ていないというのがあって慣れてないだけなんでしょうか。後半は順応していきました。
浜辺美波さんはやはり最高でした。お堅いところもあるけれど、その中にユーモアのあふれる役割で、ライダーの片腕として魅力が存分に発揮されていました。用意周到を一つの作品でここまで聞いたことは無いので、今年の映画の流行ワードに入りそうな気がしています。
柄本佑さんも素晴らしい…!1号よりも強い能力を持ち合わせながら、組織下に付くことなくフリーで活動している人間ながら、一度正義に目覚めたらとことん筋を通す、カッコいい役柄でした。トークがひょうきんなところもまた良く、外見は大きく変われど一文字隼人という男に変わりはありませんでした。決め台詞がいちいちカッコいいのも良かったです。
ショッカーたちの怪人たちもまた良くて、クモオーグ、ハチオーグ、サソリオーグ、コウモリオーグ、カメレオンオーグ、そして0号、差はあれど強力な怪人たち、抜けて良かったのはカメレオンで、本郷さんの狂気じみたトーンの喋り方がとても良かったです。クモオーグの冷徹な感じもエリート感が漂ってましたし、ハチオーグは容姿端麗で尚且つ攻撃は超高速斬撃というのも魅力的でした。コウモリオーグはここだけ謎の雑CGが目立っていてあんまりでしたし、サソリオーグは一体なんで出てきたんだ?というくらい(のちハチオーグを殺すための毒のを作るため殺された)の出番の薄さだったので、そこはもったいなかったなという印象です。
今作の萌えポイント&ベスト変形賞はサイクロン号です。初代では出来なかったエンジンの噴射口を増やしての爆速や空へと飛び立ったり、とにかく1人の役者として素晴らしかったです。本郷の後ろをついてくるあたりがベスト萌えポイントでした。
年間ベスト、とまではいきませんが強く残る作品でした。仮面ライダーとの関係性がより深まった1本でした。庵野さんのシンシリーズ、やはり楽しいです。
鑑賞日 3/17
鑑賞時間 18:00〜20:40
座席 E-3
自分は昭和ならストロンガー、平成ならジオウが好きですねぇ(*´ω`*)
どちらも集大成的な位置付けですので。
ライドウォッチは未だに集めています。(笑)