「監督の覚悟と心意気と浜辺美波さんのビデオレターを全面的に支持します」シン・仮面ライダー グレシャムの法則さんの映画レビュー(感想・評価)
監督の覚悟と心意気と浜辺美波さんのビデオレターを全面的に支持します
仮面ライダー1号…左腕を右側上方45度(頭頂をゼロの起点として)に伸ばしてワイパーのように左に戻すと同時に腰のあたりにためていた右手を左側上方45度に向けて一気に伸ばし切る。
仮面ライダー2号…右腕を地面に平行に右側に伸ばすのと同時に左腕は肘を直角に右側に倒し、右腕と平行させてから、両腕を同時に左側にワイパー状に戻して、左腕は上向きに、右腕は左方向に肘から直角に左側にたたむ。
仮面ライダー3号…いやもういい❗️だからなんなの?
と叱られそう…すみません。
つまり、私が子どもの頃、変身ポーズはクラスの男の子の8割くらいはできていたということです。
でも、3号(V3?)からはあまり記憶がなくて…
という程度にしか、仮面ライダーのことは知らないので、特段の思い入れがあるわけではない人間です。
でも(だから?)、とても面白かった‼️
科学的な説明も半分くらいしか分からないけど、ふーん、でもそういうことになるということね、というアバウトな理解でもストレスにはなりません。
なにしろ、浜辺美波さんが、いつでも〝用意周到〟なので、サクサク展開するし、そのリズムに乗って見てれば、とても乗り心地が良い映画なのです。
ルリ子が本郷猛の背中に感じる安心感が、そのまま我々鑑賞者の安心感に同期する、というか。
意図的にぎこちない動きを残したのであろう昭和の特撮風のアクションも、ベタなセリフのわざとらしさ(前半にルリ子がクールに振る舞いながら語るセリフなんかは、〝子ども向けのテレビ番組なのにちょっと背伸びして気取ってる感〟が見事に再現されていました)も、懐かしさを最大限に引き出しています。
それでいて、柄本佑さんが醸し出す〝距離感のある優しさ〟は、現代的な雰囲気も生かされていて、ちゃんとバランスが取れている。
もしかしたら、適当に懐古主義をまぶして、ある程度の年齢層の人に受ければそこそこ興行収入もあげられる。その程度の安っぽい作品だと誤解されるかもしれませんが、そんなリスクを侵してでもここまで撮り切った監督の勇気と覚悟が、私にはメチャクチャ刺さりました。
それと浜辺美波さんのビデオレター‼️
これにはやられました。
思わぬところで、涙が溢れて…最高です‼️
ibtさん、コメントありがとうございます。
昔からのファンには時間が経過した分、自分の思い出が美化されるということもあるだろうし、若い世代のファンからは、古臭く見えるかもしれないし、老若を問わず相当の批判は予想されてたと思います。
それでも作りたい、見て欲しい❗️という思いが勝った素晴らしい作品だと、私も思います。
情報イイねありがとうございました。私のカードは仮面ライダー2号と森山未來さんの役でした。おっしゃるとおり柄本佑さん以外にも❗️好演でした。特に合理的な理由はないのですが、浜辺さん繋がりで、海岸、埠頭で涙する池松壮亮さんにチコっと涙腺刺激されました。