「MARVEL日本版」シン・仮面ライダー いぱねまさんの映画レビュー(感想・評価)
MARVEL日本版
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映画好きならばお馴染みの俳優を起用して、アニメ&漫画&ヒーロー特撮を、現在の解釈で再構築するプロットは、その神通力はどこまで通用するのかを試された作品であると考える
このフォーマットの完成形の相似を観賞したのだが、それに加えてメディアミックスとして敵側の視点の漫画を展開することでムーブメントを発展させているのも斬新である
ストーリー展開はあくまで今風の仮面ライダー的要素だが、ノスタルジーとしてのルックが加わることで"ナンチャッテ"重層感が醸し出されるのは、監督のアイデアの勝利であると思う
多視点の目配せ(ロボット刑事 イナズマン V3)をイメージさせるあざとさも組み込まれていて、緻密さには舌を巻く
各登場人物の一人称のアップの多様も、前作の踏襲なのだろうと感じる
但し、その全てはハリウッドでは日常茶飯事であり、その効果も薄れ始めているように思われる
本来、完成された作品に提案することは非常識この上ないのだが、一寸だけ願望を話すと・・・
登場人物全員、ギミックを纏わずに全て素の儘での演出したら面白かったかも知れない
といっても、庵野節はこれ自体オリジナリティだから、これ上手に戴くとしよう
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