サムジンカンパニー1995のレビュー・感想・評価
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ボラン役のパク・ヘスに萌え萌え
エンドクレジットもレトロな雰囲気だったので、見終わったあとに1995年の映画だったのかな?と思い、思わずポスターで制作年度を確認してしまいました。2020年でした😅
上司に言われたけれども、金魚を水洗トイレに流すのは忍びないと思ったOLが川に放流しようとすると・・・・フェノール濃度の偽造報告書・・・財閥会社経営・・・企業買収工作。
ボランとポン部長が清涼剤でした。
あとのOLはビッチぽかったし。
最後の株式保有率の争いの場面はちょっと忙しなかったですが、会社愛に溢れていて、団結するところが感動的でした。サムジン電子w
SAMSUNGは韓国の誇りなんですね。TOEICがストーリーサイドにずっとあるわけですが、1990年頃、韓国の企業戦士の英語はかなり達者だなぁと思いました。日本製の液晶ディスプレイがSAMSUNGに取って換わられるのに何年もかかりませんでしたねぇ。象徴的でした。日本の業界も財閥の系譜はちゃんと残っているんですけど、韓国はSAMSUNG一本だからなぁと負け惜しみ。
週間少女ジャンプ
事の深層が明らかになるまでの紆余曲折の組み立てが完璧
鳥肌ものです
小手先では無いタイムスリップ感(映画自体のフォーマットの巧みさ)
オーソドックスなキャラ設定に萌えて燃える
楽しい社会派コメディ
韓国版ショムニは空振り
1995年のソウル。はみ出しOL3人組が会社のスキャンダルを暴き、女性社員の向上のために戦う…という内容。
僕が入手する映画情報のひとつ、FMラジオJ-WAVEの「ラジオドーナッツ」で取り上げていて、ちょっとおもしろそうだ、と思って映画館に行ってみたが…。
フジテレビのかつての人気コメディードラマ「ショニム」を思わせるような内容、とラジオでは説明していた。確かに、そこから影響を受けていそうな感じがした。
しかし、スキャンダル(会社の工場が有毒物を垂れ流ししていたというもの)の背景やその解き明かしのための伏線が広がりすぎていて、何を言いたいのか? と思う部分がままあった。
もっと格好つけずに、コメディーに徹して分かりやすいドラマにしてほしかった。
不必要な説教臭さがつまらない映画になっていた印象。
韓国映画は総じて面白いと思うことが多いのだが、これはダメな部類に入る、と言っておく。
90年代、韓国版ショムニ
平凡な雑用、お茶汲みOLが奮起していく。
日本にもあった昔の男性社会光景。
ゆっくり昇りつめていく話しは面白い!
最後もスカッ!
服装やヘアメイクも今の韓流ファッションとは違い90年代を演出。
曲もなんだか80年代にさえも感じる古さ。
中々面白い映画でした。
池井戸潤原作のケレン味を薄めた感じ
ポスターだけで観に行ったので1995年のちょっと懐かしい時代の女性を懐かしむ(韓国の人が)内容なのかな~と思っていたのですが、結構真面目な映画でした。池井戸潤作品によくある、巨大な権力に能力で立ち向かう、といった感じです。結構テンポよく二転三転するので楽しめました。
福澤 克雄監督ならもっとピンチにピンチを重ねて最後に大逆転!という感じにするのでしょうが・・・。それに慣れ過ぎてちょっと物足りない気はしましたが、それでこの作品の価値が下がるわけではないので★4つ。
あからさまな『ショムニ』オマージュは単なるツカミ、四半世紀前の実話をベースにどんでん返しを繰り返しながら加速する社会派サスペンスコメディ
舞台は1995年、大企業であるサムジン電子に勤める高卒の女性社員達は壮絶な競争を勝ち抜いて採用された優秀な人材であるにもかかわらず大卒社員とは明確に区別され、強制されたダサい制服を着て任される仕事は書類整理にタバコの買い物や灰皿掃除、朝イチのコーヒー準備といった雑用ばかり。そんな折会社からTOEICで600点をクリアしたものには“代理”となる資格が与えられる通達が出され、一念発起した彼女たちは社内の英語クラスで猛勉強を開始。そんな彼女たちの一人、生産管理3部のジャヨンは工場長から昇進して本社にやってきた常務の私物を整理するために工場に赴いた帰り道に工場から川に有害物質が排出されていることを目撃、マーケティング部のユナ、会計部のボラムとともに独自調査を開始するが、そこに横たわっていたのは想像を絶する巨大な闇だった。
冒頭に奏でられるシンセの音だけで観客を四半世紀前に瞬時に誘導。当時の日本にあったものと全く同じ理不尽に翻弄される高卒女子達の姿を軽快に描写しながら、当時その理不尽に乗っかって胡座をかいていたアラフィフの神経に豪快なドロップキックをかましてきます。些細な疑問から始まったジャヨン達の孤軍奮闘はあからさまに『ショムニ』オマージュに満ちていますが、予定調和を裏切るどんでん返しを重ねながら徐々に加速していくサスペンスはそんな民放ドラマ由来の安いドラマツルギーを早々に離脱、こちらが勝手に想定していた粗筋を序盤で華麗にスルーして辿り着く結末に盛大に泣きました。
ググってみたところ、本作のモデルになっているのは1991年に発覚した斗山電子フェノール水道水汚染という実際の事件である模様。実際の事件をエモーショナルなドラマに仕立て上げるのは韓流の得意技ですが、今回はあくまでコメディ。金魚の名前にまで社会派映画オマージュを滲ませる徹底したエンタメスピリットに尊敬しか湧いてきません。
男性優位社会に果敢に挑む女性達は皆眩しくてしょうがないわけですが、個人的には巨悪の陰謀を暗算で読み解く会計部のメガネっ子ボラムを演じるパク・ヘスにハートを抉られました。物凄い才能をくだらない部署で盛大に腐らせている彼女に目をかけ“人がこれくらいだと決めた世界が全てではない。とにかく自分が楽しいと思うことを全力でやりなさい“と優しく語りかけるポン部長との師弟愛にもガッツリ持っていかれます。
本作の英題は“Samjin Company English Class“。このタイトルがガツンと効いてくる展開に胸がスッとすること請け合いの大傑作です。
今年下半期のベスト3には入るかな…。(史実との違いについて、詳細あり。長文)
今年77本目(合計141本目)。
PROレビューや他の方が書かれている通り、「韓国版ショムニ」と言えるような内容です。また、実際に起きた環境汚染事件をテーマにしています(一応、「実話をベースにしたフィクションもの」と流れますが)。
また、日本ではいわゆる四大公害病を経験しているため、描き方によっては炎上しかねない部分もありますが、その点は少なめで、「主人公3人がいかに確固たる証拠たる証拠をつきつけて会社の不正を暴露するか」という観点で見ることができ、その点では韓国映画ならではの色々なひねりが入っているので、最後の10分まで飽きないかな…と思います。
日本では現在、まだ放映されている映画館が少ないようですが、多くの方に見てもらえれば…という映画です。
減点対象は下記の0.1のみですが、軽微なものなので5.0まで切り上げています。
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(減点0.1) 1995年を舞台にした映画なので、当時の韓国のパソコンは、やっとWindows95が入ってきたか、下手をするとWindows3.1っぽい状況です。
その中で、「パソコンの調子が悪いんだけど…」→「デフラグをしたら?」というやり取りがあるのですが、ここは補足説明がないとわからないのでは…と思います。
ハードディスクをはじめとした記憶媒体は、保存・削除を繰り返す中で、「連続して保存できる部分」が少しずつ減っていきます。デフラグは、その「保存できない破損した部分」を整理・まとめた上で、保存できる領域を向上される技術で、Windows95では普通にありました。
しかし、ハードディスクに物理的な負担を与えることから、現在(2020~2021)のWindows10ではデフラグは推奨されておらず(実は、裏でこっそり月1で行われているが、何の通知もされない)、「行うことは可能だが、ユーザ責任」で、一般的な操作ではデフラグはできません。このような事情から「デフラグ」という語を知らない方もかなりいるのでは…と思います(説明不足が過ぎる。視聴者全員がSEではない)。
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(参考/史実との違い)
この映画は、実際に起きた大邱市の水質汚染事件(フェノール流出事件)をモチーフにしています。「史実を元にしたノンフィクションものです」と流れますが、史実との乖離がかなりあるので、実際に知識を知っていると、混乱します。
・ 当時この事件が起きたことは事件だが(1991)、フェノールの垂れ流しというより、広く一般に使われる消毒剤として使われる塩化化合物が、垂れ流しにされていたフェノールと反応したことから、「水質が悪い」というより「悪臭がひどい」という訴えのほうが多かった。
・ この事件が起きたのが、(日本でいう)土曜日に起きたため、行政の初動調査が遅れた。
・ 住民が大邱市や国を相手取って国賠訴訟を起こしたが敗訴した(水質保全は、個々国民の個別具体的な保証を想定していない(ので、個々人が訴えることはできない)、という原告適格なしの門前払い)。しかし、この事件により、
・ 大邱市に限らず、水質汚染が犯罪であるという考え方が韓国に広く普及した
・ ミネラルウォーターを随時常備するようになった
・ 大邱市に限らず、フェノール等をはじめとする水質チェックが(四大公害病を経験した)日本と同じように厳しくなった
→ このような事件が起きにくくなった
・ 国(韓国)は当該企業に行政処分(操業停止処分)を下したが、この当時、韓国は輸出に頼った経済環境で、この企業は韓国を代表する有名企業だったため、操業停止にすると、取引先にある中小企業が巻き添えを食らい、操業に影響することはだれの目に明らかであったため、そうそうに操業停止処分は日数が短縮され、有名無実化してしまった。
・ 現在の韓国における環境行政の原点となる事件だった(これを機に、色々な法律が制定された)。
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(減点なし/他事考慮)
・ シネマート心斎橋さん、「電源をオフにしてください」とのことですが、全興連の紹介では「ココアを入れている場合、マナーモードにしたうえでカバンなどに入れてください」であり(電源がオフだとココアが動くわけがない)、説明をちゃんとして欲しいです…(映画館の特別ルールが優先されていると解することは可能だが、ココアを無視することも、当然できない)
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女性社員たちが団結し闘い未来を切り拓こうとする
個性的な人間が集まって何かを成し遂げようとするチームものが好きだ。一番わかりやすいのはスポーツだったりする。だから昔からスポーツ漫画読んできたと言える。
この映画はスポーツではないが、勤めている会社の不正を暴くために女性社員しかも高卒で採用された女性社員たちが奔走するというお話。中心となる3人のキャラ設定がなまたいい。情に厚くおせっかいな主人公、知識豊富でクールな参謀役、計算が得意なおとぼけ役。こんな組み合わせの3人組が活躍する話なかったかなと思うくらい王道な設定。
女性が活躍する場を広げようとしていた時代というのもいい。雑用しかまかされない高卒社員たちの鬱憤や、バカにしてくる男性社員たちの行動も背景にしている。
そしてTOEICの点数で昇進できるという制度のために英語の学習クラスに通っている彼女たち。この基本設定がちゃんと後で活かされるところもよかった。
この手の話が好きだから細かい粗さや、ショムニっぽいななんてことは気にしない。女性たちが団結し闘い未来を切り拓こうとする物語としてスカッとした。男性にすり寄って、他の女性たちを蹴落とそうとする女性が出てこなかったのも好感が持てる。しかも実話ベース!うまい脚本に仕上げたもんだ。
ショムニ
痛快。すみっこのキャラクターが悪を成敗する話は気持ちよい。成り上がるための奮闘でなく世の中、人のために働くことの意義を追及するってのがまたいい話。ラストの反逆の追い込みも気分爽快。元気でます。
韓国版ショムニ
2021年6月26日
映画 #サムジンカンパニー1995 (2020年韓国)鑑賞
@cinema_cafe さんの試写会です
韓国版 #ショムニ と言ったらイメージしていただけると思いますが、高卒女性社員たちが会社の不正に立ち向かいます
また英語崇拝志向への皮肉もあるのかなと感じました
女性も男性もスカッと楽しめます
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