「【哀しくも、愚かしき”負のループ” アメリカ白人警官による多発する黒人に対する暴行致死の行状に対して、強烈な怒りを込めた映画。】」隔たる世界の2人 NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【哀しくも、愚かしき”負のループ” アメリカ白人警官による多発する黒人に対する暴行致死の行状に対して、強烈な怒りを込めた映画。】
ー 劇中とエンドロールで流れる、ブルースホーンズビーによる”The Way It Is"(仕方がないよ・・)が、何ともアイロニカルに聞こえる。ー
■感想<Caution! 内容に触れています。>
・昨晩会った女性ペリーのベッドで目を覚ますカーター。家にいる犬に餌をやるために、家を出ると、白人警官に呼び止められ、身体検査を無理やり行われ、抵抗したカーターは、死を迎える・・。
そして、目を覚ますとペリーのベッにいる自分に気が付き愕然とする・・。
・一番恐ろしいのは、毎回カーターを呼び止め、殺す白人警官が、自分もタイムループに巻き込まれているのを知りつつ、”楽しみながら”毎回カーターを殺していた事が分かるシーンである。
”今回は、良い演技だったよ‥”とにや付きながらパトロールカーで、彼を自宅近くまで送るふりをして、”背後”から撃ち殺すシーンである。
<エンドロールで流れる、”The Way It Is"。そして、テロップで、ジョージ・フロイトさんも含めた、犠牲になった方々の多数の氏名と死の状況が静かに流れる。
そして、”彼らの名前を心に刻め”と言う強烈な怒りを込めたコメントが流される・・。
タイムループを効果的に使った”隔たる世界の二人”を描いた意義深い社会派作品である。>
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