劇場公開日 2021年12月24日

「シンジ君でも乙骨君でした。あと真希センパイマジパイセン。」劇場版 呪術廻戦 0 ヨヨ23さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0シンジ君でも乙骨君でした。あと真希センパイマジパイセン。

2021年12月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

とりあえず賛否ある乙骨憂太君の声優こと緒方恵美さんのキャスティングですが、自分はそこまで違和感は感じませんでした。
声質的にもセリフ的にも「シンジ君だなー」と思うこともそこそこありましたが、松岡禎丞さんの演じるキャラがすべてキリト君に聞こえるとかそういうレベル。
気になる人は気になるのでしょうけど……自分は特に映画に冷めることも無く、普通に最後まで集中して映画楽しめました。
ただ原作漫画で現在進行中の死滅回游編以降の乙骨君の印象とは違うんじゃない?と若干心配ではあります。まぁそっちは映画とは別の問題ですが。

さて本題の映画の感想ですが、「呪術廻戦0が映画化した」そのまんまです。それ以上でもそれ以下でもありません。
原作準拠のど真ん中を貫いてきた感じなので、良い意味で予想通りかつ想像通り。
「鬼滅の刃:無限列車編」を映画館で見た方ならわかると思います。原作読んでこんな映画になるだろうなー、がそのまんま映画になった感じです。
でも決して悪い意味じゃなく、求めていたものがそのまま映像化されている状態なので原作組としては大満足できるものでした。
味付けの小ネタ程度にナナミンや京都高メンバーの出番も付け加えられていてちょっとニヤッとでっきたりも。

一方で、あくまで呪術廻戦の外伝、かつ4話分を一つにまとめている状態なので、映画としてできてはいてもやや詰め込みすぎな印象はありました。
全体的に駆け足感が結構あります。特に終盤はブツ切りに感じるシーンの切り替えも多々ありました。
この辺でレビューの星をマイナスしてます。
原作準拠でテンポよくストーリーを進めるためには仕方のない事とは承知の上ですが、もうちょっと各エピソードの余韻を楽しむぐらいの尺は欲しかったと思ってしまいます。
原作漫画読んでいなくても、楽しむならTVシリーズ視聴は必須ですね。

あと印象に残った点としては真希センパイがけっこう可愛かったです。
媚びているとかラブコメ脳とかキャラ崩壊とか人によっては評価分かれている様ですが、本作ヒロインのリカちゃんはリカちゃんなので……代打要員として可愛くなってる説があったとしても、中盤でニヤニヤできたのは素直に癒しになったかな、と。
呪術廻戦ってストーリー的に殺伐としますし、息継ぎに良かったと思います。
マジパイセン乙でした。「どこが」とは言いませんが、TVシリーズより大きくね?

ちゃんとメインヒロインのリカちゃんもよかったですよ?この癒し(?)の花澤さんボイスを聞けるのは呪術廻戦だけでしょうし、希少でしょうし。

原作組は大満足、次いでTV組もほぼ満足、しかし呪術廻戦シリーズ初見の方はお断りな内容かと思います。
個人的には十分楽しかった映画でした。TVシリーズの続きが待ち遠しい!

ヨヨ23