「インド版ニューシネマパラダイスかと思ったら…」エンドロールのつづき M.Ooiさんの映画レビュー(感想・評価)
インド版ニューシネマパラダイスかと思ったら…
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インド映画にしては珍しく、本編では歌や踊りのシーンはでなかったが、それはそれ、舞台となる映画館で上映されている映画の中でちゃんと踊っていた。
見ていて気づいたのが、RRRやムリダンガルだとクレジットなどが、インドの言語(ヒンズー文字、タミル文字?)で書かれていたが、この映画では全部英語で書かれいたこと。ということは最初から海外向けとして作成されたのかな?ただしセリフは全部現地語であった。
ニューシネマパラダイスというよりは、「ずっこけ三人組」とか「スタンドバイミー」のような、子供たちが秘密基地(実は廃駅)で映画フィルムを使って遊んだり、映写機の危機を聞きつけて隣町まで自転車を走らせたり(ここのところはETを彷彿とさせる)する、還暦を過ぎた自分からしたらかなりな懐かしい光景が広がっていた。
後半、お役御免になった映写機やフィルムが、ただ捨てられるのではなく再資源化されて新しい物になって世の中に出ていくのを主人公の少年の目を通して描くシーンは、良かったな。
そこに字幕として描かれる、スピルバーグや黒沢やサタジット・レイなどの映画人の名前、形は変わっても心の中に生き残っていくんだと言うことを表していたのかもしれない。
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