「☆☆☆☆(ちょい甘) 簡単な感想で。 パレスチナVSイスラエル 和...」クレッシェンド 音楽の架け橋 松井の天井直撃ホームランさんの映画レビュー(感想・評価)
☆☆☆☆(ちょい甘) 簡単な感想で。 パレスチナVSイスラエル 和...
☆☆☆☆(ちょい甘)
簡単な感想で。
パレスチナVSイスラエル
和平交渉を取り持つマエストロは《ナチスの息子》
このマエストロが、長年に渡って民族紛争を繰り広げる2つの間に入るのですが。これがもう実に根深くてどうにもならない。
言って見れば。国家間での対立の歴史を、若者達のオーケストラを通して描いている…と言って良いのだと思われますね。
マエストロが1つ和平交渉を提案すると、一旦は何とか治るものの。お互いがまた直ぐに、違った意見・感情を露わにして敵対心を剥き出しにする。
マエストロは、過去に起きた自らの悲劇を胸に秘め、少しずつこの若者達の心の中に凍結した怒りを解凍して行きます。
何しろ過去から長い歳月に渡って繰り返えされて来た対立です。自分自身だけではなく、親から受け継がれ。その親はまたその親から受け継がれている憎しみだけに、そうは簡単には解凍などしないのです。
とても良い作品でした。しかし…なかなかシビアな内容でしたが、どうやら現実に実在するオーケストラがモデルだとか(´-`)
一応、話の骨格はシェークスピア悲劇の【あの作品】ですね。
それだけに、オーディションへ向かう道のりから始まり、合格してからも様々な難問がこの人種対立の壁となって立ち塞がる。
それゆえに、(おそらく)現実のオーケストラ内では起こっては居ないと思われるのですが。映画のストーリー展開としてシェークスピアが選ばれたのだろう…と思われました。
いよいよ来週に公開される巨匠スピルバーグと観比べるのも〝 有り 〟…なのかも知れないですね。
2022年 2月7日 ヒューマントラストシネマ有楽町/シアター1
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