「タクトの先のパレスチナ問題」クレッシェンド 音楽の架け橋 シネマディクトさんの映画レビュー(感想・評価)
タクトの先のパレスチナ問題
パレスチナ人とユダヤ人の若者を集めてオーケストラを作るお話しで、非常に見応えのある作品でした。両者の若者の本音をあけすけにぶつけ少しずつ歩み寄りながらも、決して予定調和な展開としないところが、問題の根深さと製作者たちの真摯な姿勢が感じられます。一方,演奏されるクラシックもお馴染みな曲が多く、家路や四季の冬など、作品のテーマからすると深読みできそうなタイトルですね。最後の空港での両者によるボレロの演奏は、わかっていてもジーンとくるし、指揮者のタクトの一振りのような、鮮やかな幕切れも見事です。役者では、ユダヤ人代表役のダニエル・ドンスコイ、パレスチナ代表役のサブリナ・アマーリの緩急つけた演技が素晴らしかったです。
コメントする
NOBUさんのコメント
2022年1月31日
今晩は。
お褒めのお言葉、有難うございます。
素直に嬉しいです。
これからも、宜しくお願いいたします。
- 営業セールスの上がらない営業マンみたい・・。-
寒き日々が続きますね。御身体ご自愛下さい。(お互いに・・)
NOBUさんのコメント
2022年1月30日
今晩は
今作、佳き映画でしたね。
”ユダヤ人代表役のダニエル・ドンスコイ、パレスチナ代表役のサブリナ・アマーリのお二人は初めて見た役者さんでしたが、魅力的でした。”
仰る通りですね。
個人的には、スポルクを演じたペーター・シモニシェックさんの存在感が印象的でした。(あの、自分のナチスの強制収容所の医師をしていた両親の最期を話すシーンなど・・。)
今作で描かれる中東和平の実話に基づく民族問題は、島国で暮らす私にはその奥深さは、到底理解出来ませんが、理解する努力はしなければいけない、とも思っています。
では、返信不要です。