「Nobody’s Home」Mr.ノーバディ uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Nobody’s Home
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あえてカットを使い回すことによって、ほぼ繰り返しの日常を表現する導入が上手い。
過去は臭わせつつも、強盗犯への対応までは家庭人の情けを感じるものだった。
行動のキッカケも娘のブレスレットだったし。
しかしその反動か、帰りのバスでほぼ八つ当たりの過剰制裁を加えたことで、一気に転がり始める。
この半ば自業自得な面もあるところが、普通になりきれない悲哀にも繋がっていた。
家族への愛を示しつつも、徐々に思い出すかのように強くなっていくハッチ。
その口元には笑みが浮かぶことすらある。
活き活きと現場に舞い戻る父デイビッドの姿が“彼ら”の本質を表しているよう。
敵の車の鍵があるのにお隣さんの車を強奪したのは、どう捉えればいいのか。笑
過去語り中に敵がご就寝召される流れを天丼したり、音楽でテンション上げてきたり、色々と楽しい。
最後は大人のホーム・アローン的な撃退劇。(ホームでもアローンでもないけど)
ラスボスと最終決戦、のような盛り上がりはないけど、スッキリ見られて悪くない。
結局過去からは逃れられないオチなのだけど、奥様の肝が据わりすぎてたのでハッピーエンドかな。
掘り下げ不足なところはあるけど、ある程度察せるし、92分でこれは快作です。
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