「金曜日の夜にぴったりな世界一ヤバイ男」Mr.ノーバディ ヨコヨコさんの映画レビュー(感想・評価)
金曜日の夜にぴったりな世界一ヤバイ男
クソみたいな仕事を終えた一週間の終わり。金曜の夜に、ビール片手にボーッと眺めるのにぴったりの映画。92分だし、さっと終わる。ストーリーはあってないようなものだが、主人公の冴えないお父さん、ハッチが只者ではないのが次第に明らかになってくる。その辺りからもうたまなくワクワクしてくるのだ。
人形みたいにバダバタと斃れてゆくロシアンマフィアたち、眠っていた過去の自分が段々目覚めて、ハッチも目の色が変わってくる。冴えないなんてとんでもない!この男、世界一ヤバイ!
最初はお父さんの俳優さん、気づかなかったー!佳境で気づいて、それもまた興奮した!続編!希望!!
ひとつだけ。オールディーズが流れる中でのスローモーションのアクションは曲も手法もありがちで使い古された感じがする。そこだけ引っかかったかな。そういえば冴えないパパが本当は凄腕、っていう映画は、シュワちゃんの『トゥルーライズ』もオススメ。
帰り道、ちょっとだけ気持ちが凶暴になって、買ったポリプロピレンの容器を訳もなく振り回して帰りたくなった。暴力は伝染する。
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