「バカヤロウ!を言わない中年ヤクザ」Mr.ノーバディ サプライズさんの映画レビュー(感想・評価)
バカヤロウ!を言わない中年ヤクザ
全米映画ランキングに載っていたし、ハードボイルド映画ということで何となーくで鑑賞。評価もなかなかいいので、そこそこの期待で。まぁ、でもこの手の映画は何も考えないで見るのが正解だと思うので、頭空っぽにして見ることに。
面白いな〜、これ笑笑
ストーリーに捻りはないけど、ずっと見ていられる。
こんな世の中だからこそアメリカでも人気を博したんでしょうね。ハードボイルド映画最高笑
火曜日はゴミ捨て担当で愛車は路線バス。妻には距離を置かれ、息子には尊敬されない。傍から見るとごく普通の中年男(ボブ・オデンカーク)が、家に強盗が入ったことをきっかけに暴走する。
尺の短さもあってテンポがいい。
冒頭の月曜から金曜の流れをサラッと二、三回ほど流し、中年男の「いつも」を作り上げている。それがかなり好印象で、上手いこと伏線となっていたりするので面白い。
音楽がすごくハマっていて、いい曲ばかり。
音楽1つでここまでテンションが上がるものか。わざとオシャレな曲を使っているのもまとまりが出来て良い。
暴力もただただ殴ったり銃を乱射したりするだけじゃなくて、結構変わった殺し方をするので見応えがある。そういうことか笑 という伏線回収だったり、そういう殺し方ねという斬新なアイデアが楽しくて仕方ない。
まぁ、ただストーリーとしては...って感じ。
こういった映画にそこを求めるのはお門違いな気もするけど、中途半端に家族愛について首突っ込んでいるのでなんかラストシーンも腑に落ちない。
もっとド派手にやってくれても良かったかなと。
痛快さは物足りず、復讐に燃える男というのをしっかり描いて欲しかった。ただただ、イライラをぶつけている感じがして面白いんだけど、アウトレイジのような爽快感はあまり無い。
まぁ、でも良かったです。
これから見る方は何も考えずに見ることをおすすめします笑