うみべの女の子のレビュー・感想・評価
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乗れなかった。
浅野いにおの漫画は大学生の時によく読んでたので劇場へ。セリフもほとんど原作通り。単純に漫画のダイジェスト映像化だなと思った。なんか、この映画の売りはセックスシーンなんだろうけど、各キャラの掘り下げがイマイチな中でセックスシーンばかりが繰り返されるので、なんか、必然性とか必要感とかがたまり感じられなかった。磯部はもっと野暮ったいキャラのイメージだったし、ただのイケメンやんって思ってしまったのも乗れなかった要因かな。漫画と映像はやっぱり別物で、映像実写化すると、見るに堪えない感が出てしまいますね。そんな怒り方普通しねーだろ。とか、漫画セリフをそのまんま喋らせるとやっぱりくどいなとか。単純に個人の好みの問題だとは思いますが、イマイチでした。
中学生ってSEXと好きを分けられる?
難しかった
浅野作品いくつか読んだ記憶はありますが、この原作未読だったからか私には難しく感じました!
主人公の女の子の性格というか、行動に全然共感できなさすぎて話も消化不良というかいまいち楽しめませんでした...
遊んでる系の先輩と繋がってる感出したり、ばれそうな感じで学校でやったり、こんな自称隠れビッチ系のちょい地味子ってカースト上位の女子にいじめられて性格粉々にされるか、友達に引かれて孤立してるのでは?と思うの私だけかな?私の思ってたひりひりした中学生ではなくてぞわぞわ
特に、フェラしたことある先輩に自分から連絡とりに行って遊んだのにヤらないのとか、新手のメンヘラ詐欺よ。ぞわぞわ通り越してもうホラー(先輩ともやってそこからビッチの道に行って「してもしても足りない」とか言うのかと個人的に思ってました)
主人公以外では磯辺君の中二演技すごかったり、こんな奴おったな~、野球部の男子感出まくりだな~とか話はともかくでクラスメイトの役者さん達への好感で何とか最後まで見ることができました
個人的に最後の方、一瞬しかでないですが台風後、高校生の女の子が雨に濡れた制服をしぼるみたいなシーンはちょっと好きです。ブスのAVより脱いでない乃木坂の写真集のほうが何かえろかったりするあの現象。前半の主人公のどんなセックスシーンよりも、めちゃくちゃ可愛い女の子の濡れた制服からでる足の神々しさよ。
新しい切り口はどこ?
こういう青春映画は過去の邦画に腐るほどあって、新しく作るなとは言えませんが、作るからには新しい切り口を提示して欲しいと思います
が、この作品は特に新しい切り口がなかったです
演じてる役者が違うだけで、どこを切り取っても既視感しかない
編集も下手くそです
シーンが変わる度に必ずといっていいほど景色とか物のカットを挟んできますが、人物の気持ちを追いたい観客としてはテンポよく次にいけなくて強制的に立ち止まらされる形になります
時間経過でもインサート多様するし、ド素人かと思う編集です
無くても良いカットやインサートは切ってください
省略の美学がなさ過ぎる
キレイな景色を見せたくて映画作られてる人たちならこっちが諦めるしかないですが、そうじゃないならキレイな景色撮ってもバッサリ捨ててください
不思議と印象に残る稀有な昨日
ほとんどの時間をう〜ん…となってしまっていたけど最後の最後になってぴょこんといいところが浮き出る稀有な作品だった。
帰りのエスカレーターで女の子たちが「だいたい原作通りだった」と言ってたのでそうだとすると、う〜んというのはやはりほとんど感情移入できない若い男女(設定上は中学生)の傷つけ合いがキツいのと、輪をかけて演出はどうなんだ撮影がどうなんだいって、え? 風をあつめて? ってところだったのが、台風の瞬間反転する。台風の魔力たるや。傘のひっくり返り、実景の波しぶき、で、ここで再び流れる風をあつめてがいい。1回目はなんだか部屋のどこにカメラ置いてるんだよって感じでピントもこないものがここで威力を発揮する。
ネクストジェネレーション的な配役もよかった。というかかなり浅野いにおの漫画顔なキャスティング。不思議と印象に残る。
田舎の狭い世界と中学生
田舎の狭い世界で過ごす中学生に起きる(が起こす?)様々な出来事が描かれた映画。
中学生って中途半端。小学生と変わらないエリア内でほぼ過ごすのに心や体は大人になっていく。自我のモヤモヤは、どこで解消されるのか?小梅は磯辺とのセックスで解消してたのかな?
”猿楽町で会いましょう”に出演していた石川さん、今回も可愛くピュアな感じがする彼女容姿と相反する腹黒さを含んだ役どころを演じてました。
自分がどう見られてるかよく分かってるよなぁ、そして上手く利用している。
演じているのはかつて中学生だった大人なんだけど、皆さんよく演じられてました。
サブカル臭の強い部屋。
先輩に振られた(というか都合良く性奴隷のように扱われてるだけ)ことから、かつて告白してきて振った磯辺と関係を持ち、徐々に好きになっていく小梅とそれに反して小梅から離れていく磯部の話。
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とても濡れ場が多くて割とみんなませてるので忘れかけるけど、まだ中学生。まだまだ子供で未熟。自分のことしか考えられなくて、周りが見えないし相手の気持ちを考えられない。
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特に決定的なのが終盤磯辺への思いを手紙に書く小梅とその頃の磯辺の行動。全然違うところにいて馬鹿らしくなるし、でも悲しい。(ちなみに私小梅の手紙の最後に書いてあった「ウザかったら捨てていいからね」の1文が超メンヘラで好き).
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石川瑠華『猿楽町で会いましょう』でもメンヘラ女子(?)を演じてたけど、今回も良かった。特に顔はうつむき加減で目は見上げてて口は不満そうにへの字の表情、すごく好き。常に何かが足りなくて、その足りない物を他人に埋めてもらいたいような顔。
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劇中磯辺はインキャで中の下みたいな扱いされてたけど、客観的に見ると田舎のバカな男子より都会っ子でいつもすましてる磯辺のが全然上の上だったな(笑)というかあの部屋で生活してる時点でだいぶ文化教養度高そう。そしてその影響を受けてちゃんとサブカル女子として成長した小梅も◎。
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うみべの少年少女たちへ。
原作は未読。青春群像劇というには苦すぎる。恋愛映画というにはいくつも欠けている。
ゴミが散乱する廃れた海辺。波の狭間に吸い込まれてゆく人影。いじめ、自殺、親子関係、そして性。ただ体を求め合うだけの磯辺と小梅。なんて不健全で刹那的なのか。どれだけ体を重ねても何もかも満たされない。何もかも解決しない。中学生という多感な時期を意味もなくやり過ごす。磯辺も小梅もあまりにも痛々しい。どうして2人の世界に他の解決策はなかったのだろう。
台風で荒れる海にポップなBGMが新鮮だった。風を集めて。一緒に楽しみや、小さな希望も集めて磯辺と小梅には10代を生きてほしいと思った。
体を張った石川瑠華と青木柚。もう本当にお疲れ様でした。前田旺志郎と中田青渚も最近出演作が多くて今後も注目ですね。
中学生はこんな感じかな
中学生の恋愛とは
石川瑠華さん
【ビバ!ワカモノ】
舞台挨拶で、司会の女性が、登壇者の俳優たちに、中学生の夏、何をしてましたか?という質問をしていた。
回答をそっちのけで、自分は何をしていたか、思い返してみたが、普通に部活だった。
中二も中三も、夏休みには全日本の大会があったし、秋にも大きな大会を控えて練習に練習の日々だったような気がする。
だから、本格的に性に興味を持ったのは、高校生からだ。
それに、高校時代の夏は、確かに、彼女の時間に占める割合は増えたけれども、部活が中心の生活には変化はなかった。
勉強も、中学時代は授業だけでやりくり出来ていたところが、やっぱり、それでは不足するなと考えるようになっていた。
こんなんで、誰かに振られた穴埋めに、他の誰かと付き合うとか、寝ちゃうとか、そんなんは大学生になってから経験したことだった。社会人になってもあった。
これは、年齢や男女、関係ないように思う。
だが、「朝が来る」を観て、あれは真剣に社会が取り組む問題だなと思ったりする反面、この作品を観て、良く良く考えると、”中学生でってかー?”と思ってしまう自分もいる…。
(以下ネタバレ)
人は、今、不足している何かを埋め合わせたいと思うものだ。
特段、問題もなく、不自由もない家庭で育った小梅。
もしかしたら、何不自由なく、過不足なく育ったからこそ、ちょっとした失恋が耐えられなくて穴埋めが必要になったり、普通でありすぎるからこそ、人より先に経験してみたいという冒険心みたいなものが湧き上がってしまうのかもしれない。
脚が不自由な兄へのイジメで転居し、しかし、再びのイジメで、その兄が自殺してしまった磯辺。
家族はバラバラで、何か不足しているというより、自分の湧き上がる怒りのような感情を抑え込むためにセックスを欲しているかのようだ。
求め合うふたり。
だが、ちょっと待て!
これは、その部分を取り上げた、ちょっとしたトラジディック・ストーリーなんだろうか。
僕は、この原作は読んだことはないけれども、この作品は、ここに描かれた暴力的な部分も含めて、全て受け入れて見せているのではないのか。
うみべの女の子とおんなじ学校に行きたいとか、その後、彼氏できたとか、キスしてみたとか、圭子と付き合ってたけど…とか、マネージャーで甲子園目指すのも悪くないとか、いろんな過去を最後に受け流して見せているのだ。
こうしたことを乗り越えながら、若者は成長し、それぞれ生きて行くのだと。
まあ、若い頃から、やりすぎるのは良くないとは思うけどね笑笑
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