うみべの女の子のレビュー・感想・評価
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2人の演技がすごい!
小梅役の石川瑠華、こんなに若いのに裸になっていいの?なんて思ったら、今25歳なんだっ。充分中学生に見えました。まだ中学2年生なのに初体験を気分転換だし、と言い切り、スリルを求めて学校でエッチしたり、なのに清純そうな雰囲気で、磯辺のことを好きじゃないと言いながら、ヤキモチ妬いたり徐々に好きになっていく乙女な部分が演じ切れていてとても良かった。磯辺も愛のあるセックスなんてない、と子供のくせに何言ってんだ、お前は〜と思いつつも、いじめを苦に自殺した兄のことで思い悩む難しい役所をとてもよく演じていて、この映画は2人の演技ありきですね!
残念なのはR15指定なんで、中学生が観られないこと。確かに過激な内容だから無理だろうけど、同年代の子が観るべき映画な気もする。
浅野いにおさんの「おやすみプンプン」がとても面白かったので、いにおさん原作ということが気になって観た今作。プンプンでもそうだったけど、今作の磯辺といい、主人公たちが心に深い闇というか傷というか、重いものを抱えていて、面白いんだけど、ちょっと悲しくもある。他の作品もそうなんだろうか?
他にも浅野いにおさん原作の映画化が有れば観てみたいですね。
主人公の彼が、神木隆之介に瓜二つで驚愕して、恐れ慄いた件について‼️❓
風をあつめて
21世紀のロマンポルノ
原作は読んでおりません。
見ていて「どこかで見たような映画だな」と感じました。
1970年代から1980年代にかけて数多く制作されたロマンポルノ映画と骨組みが同じ、懐かしい感じさえ覚えました。
違っているのは1970~1980年代のものは「湿った」感じですが、さすが21世紀版「乾いた」感じがして、昔の「湿った不快感」がありません。
(個人的にはどの映画にも言えますが「暴力シーン」は嫌いです)
「こんなこともあるよな」という感じでしょうか。
ただし、中学生という設定はちょっと、まさか、本当の中学生を使うわけにはいきません。
若く見える出演者を選んだのでしょうが、それでも、せいぜい高校生にしか見えません。
原作がそうなっているのでしょうが、ここは設定を変えても良かったのでは。
心がズキズキ痛くなる作品でした
いやいや切ないね 心がズキズキ痛むよ・・
見終わったあとの率直な感想です
チラシ以外何の前情報も無くて観た作品
観終わった後設定や登場人物に若干の
違和感を感じていましたが
これは原作を読んでないからだと思って
読んでからレビューを書くことにしました
・・・というわけで読んだ感想
原作はもっとリアル感マシマシの展開。。
いや~すごかった
で、映画の方もストーリーはもちろんセリフとか
景色とかもかなり原作に近い感じ。
この内容を映画にした監督
役を演じきった石川瑠華、青木柚は
すごいです。
単純な感想とすれば
中学生のこの衝動的な感情って
今のリアル現役中学生も
きっと持っているんだろうけど
ここまでの行動や言動は
今の中学生にはありなんだろうか
ちょっと若すぎない??
ただ、原作も中学生なんだだけど
単純な疑問でした
恋愛より先のセックス
【”中学生の男女が何度も身体を交わした哀しくも切ない理由”吹き荒れる嵐も、何時かは通り過ぎ、きっと穏やかな時が来るよ・・、と思いながら二人の若き男女の関係性を観ていた作品である。】
ー ”男と女は、何でキスをし、セックスするんだろう・・”などと年甲斐もなく、考えてしまった作品。ー
◆感想
<Caution 内容に触れています。>
・海辺の小さな町。誰も来ない忘れられた海。
そこで、小梅(石川瑠華)は捨てられたゴミ。誰のか分からない帽子などを、父親に買ってもらったカメラで只管に映す。
ー まるで、卒業間近のチャラい先輩から手酷い仕打ちを受け、振られた事を無理やり忘れるために、無心で海岸に流れ着いた様々なモノにファインダーを向けているのかなあ。ー
・一年生の時に小梅に告白した同級生の磯部(青木柚:凄い若手俳優が出て来たぞ!と思ったら「教誨師」つい最近では「MINAMATA」に出ているとの事。いたかなあ・・。)は、小梅から逆にアプローチされるが、態度は素っ気ない。
ー 小梅とのセックスシーンは、彼女がイニシアチブを取っているように思える。
徐々に明らかになる、彼の脚が悪かった兄が3年前の磯部の誕生日に、入水自殺した事実。
彼にしか見えない、傘を差した兄らしき姿。
そして、自殺した理由も・・。
磯部の中学生とは思えない発言”来月には俺、死ぬから・・”
倦怠感漂う風体。ー
・小梅は頻繁に磯部の部屋に突然やって来る。そして、機械的なセックスをして帰る。小梅は磯部が好きなのに、磯部はもう小梅など、眼中にないのだ。兄を殺したチャラい先輩を始めとした連中への復讐しかないのだ。
ー 磯部の家庭は、兄が死んでから父(村上淳)も母(母に至っては、タイに行ったという説明があるだけで、一度も登場しない。)も不在がちで、既に崩壊している事が分かる。
こんな背景を抱えていたら、ニヒリズムにも走るよなあ・・。ー
・小梅の幼馴染(前田旺志郎)は、小梅が気になるのか、磯部のツッケンドンな小梅に対する態度が気に入らず・・。
・そして、嵐の晩、磯部はスタンガンを手に、兄を殺したチャラい先輩がいるビリヤード場に向かう・・。
・嵐が過ぎ去った後に、呆けたように喫茶店にいる磯部。
店の中には、明かりが差し込む。
店を出ると、そこには昔海岸で拾ったフロッピーディスクに映っていた美少女が偶然立っている。
だが、彼は家に向かう途中で、警察に尋問され、連行される。
<思春期の、人生経験も薄い男女が、必死に生きる術、死ぬ術を見出そうと足掻く姿が、観ていて切ない。
高校に進学した小梅は、新しいボーイフレンドと神社でそっとキスを交わす。
まるで、”私は処女なの・・”とでも言わんばかりの細やかなキス。
あの繊細だった”うみべのおんなの子”は、今や様々な経験を重ねた女性になったのだ。>
<2021年9月26日 刈谷日劇にて鑑賞>
性行為という娯楽を手にした、未熟な2人
中学生の青春を描いた作品、と言えば聞こえはいいが、この作品、「田舎の中学生が性行為という娯楽を手に入れても満たされず、お互いの青春時代を過ぎていく」というものだった。
作品の間、小梅も磯辺も映画を見ていく限りではまったく人間的な成長はしていない。「思春期の脆さ」を描くのを大事にする上では2人の成長というのは特段必要ないのではないか。むしろ成長を描かないからこそ、この映画に味があるのではとさえ感じる。
地方都市の情景、磯辺の部屋、登場人物の描き方がとても丁寧で、一見難解なストーリーもすっと入ってきた。
主演の石川瑠華さんは24歳とのことだったが全然そんなふうには見えない。染まって素朴さを失った中学生そのものだった。ふとしたときの表情と泣きの表情、どちらもとても上手だった。
原作の漫画を読みたくなった。あまり多くの人が見る映画ではないが、観た後のスッとした気持ちを誰かと共有したくなる映画だった。
石川瑠華の熱演に驚いた
海辺の小さな街で暮らす中学生の小梅。彼女は憧れの先輩に振られたショックから、かつて自分のことを好きだと言ってくれた同級生・磯辺とセックスをしてしまった。初めは興味本位だったが、何度も身体を重ねるうち、徐々に磯辺の事を好きになっていった。その一方、小梅を好きだった磯辺は小梅がパソコンの画像を勝手に消した事をキッカケに肉体関係を止めようとした。2人の気持ちがすれ違う中、磯辺は昨年イジメを苦に自殺した兄の復讐を実行した。2人の関係はどうなる、という話。
興味本位で経験してみたい中学生、あるだろうなぁ、って思った。男女の恋愛以外にも、暴力、イジメ、自殺、受験勉強、フェラ強要のトラウマ、喫煙、大麻、放任子育て、登校拒否、なんか沢山のテーマが詰め込んであり、散らかりそうだが、とにかく小梅役の石川瑠華の演技に驚いた。中学生役でセックスをするが、ピュアだから実際に中学生に見えたし、それがヌードで体当たりの演技でまた驚いた。「猿楽町で会いましょう」の時よりも驚いたかもしれない。
磯辺役の青木柚も良かったし、桂子役の中田青渚も良かったが、やはり石川瑠華が光ってた。
これからも注目していきたい。
中学が舞台とは^_^、でも出演者の皆さんお見事です
思春期の繊細かつ起伏ある感情、素直になれないが故にその心のナイフは鋭い。
傷つけ、悩み、それでも時は経過し、大人になる。
そう。大人になるが、小梅は磯辺を心のどこかでずっと引きずっている、磯辺が暗示したように。
兄の自殺、追い込んだもの達への復讐。磯辺はひたすら負い目を背負い、恋や愛を捨て、性欲だけをぶつける。
小梅の告白を袖にしながらも海岸線を歩く磯辺の涙。警察に任意同行を求められ、刹那遠くの夕陽と宙を舞う鳥に目をやる磯辺。
映画の設定をなぞるような人生を経験することはないとは思うものの、大なり小なり思春期の歯痒さを思い出さし、生、あるいは性とは何かを考えさせられます。
そういえば原作にお父さん出て来なかったような…はっぴーえんどの「風をあつめて」も目と耳に残る…最後のうみべの女の子は美人さんでした。メモリーカードの写真の子なのだろうか…
演じてる俳優たちがいいので観ることはできたが…
浅野いにおのマンガは最初の頃は好きだった。おやすみプンプンとかうみべの女の子あたりから読まなくなった記憶がある。本作はそんな読まなくなった浅野いにおマンガが原作。冒頭だけは読んだかもしれない。
ということでやっぱりあんまり得意じゃない感じの話だった。磯部くんの苦悩は伝わってくるんだけど、小梅の言動がいろいろと謎。いや、中学生の女の子が何考えてるのかなんて男にはハードルが高いもの。最終的にはわけわからない感じで終わっていくし。青春の恋愛や苦悩や鬱屈した思いを描いていたとは言えるんだけど。
それでも石川瑠華の中学生役がうまいことはまっていた。彼女は「猿楽町で会いましょう」でも体当たりの演技だったし、裸仕事が増えていってしまうのか…。でも、いい感じにイヤな女の子を演じさせたら群を抜いているので、他の映画でも会うことを期待している。
乗れなかった。
浅野いにおの漫画は大学生の時によく読んでたので劇場へ。セリフもほとんど原作通り。単純に漫画のダイジェスト映像化だなと思った。なんか、この映画の売りはセックスシーンなんだろうけど、各キャラの掘り下げがイマイチな中でセックスシーンばかりが繰り返されるので、なんか、必然性とか必要感とかがたまり感じられなかった。磯部はもっと野暮ったいキャラのイメージだったし、ただのイケメンやんって思ってしまったのも乗れなかった要因かな。漫画と映像はやっぱり別物で、映像実写化すると、見るに堪えない感が出てしまいますね。そんな怒り方普通しねーだろ。とか、漫画セリフをそのまんま喋らせるとやっぱりくどいなとか。単純に個人の好みの問題だとは思いますが、イマイチでした。
中学生ってSEXと好きを分けられる?
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