「【”一度は深く愛し合ったのに・・” 熟年離婚は、成人した子供にも影響を与える・・。Hope Gapと呼ばれる”家族の思い出”の入江と聳える白亜の崖も作品に趣を与えています。】」幸せの答え合わせ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”一度は深く愛し合ったのに・・” 熟年離婚は、成人した子供にも影響を与える・・。Hope Gapと呼ばれる”家族の思い出”の入江と聳える白亜の崖も作品に趣を与えています。】
ー 高校教師のエドワード(ビル・ナイ:抑制した演技で、哀しい決断をする夫を好演)は妻グレース(アネット・ベニング:激しい気性だが、感情の振れ幅が大きい女性を好演)に結婚29年目を迎える直前に、ある告白をする。その告白のために、予め遠方に住む息子ジェイミー(ジョシュ・オコナー)を家に呼んでいた。ー
<Caution! 以下内容に触れています。>
◆感想
・グレースの気性の激しさと、エドワードの物静かな佇まいのギャップ。良くしゃべるグレースに、静かに相槌を打つエドワード。
が、グレースはそんなエドワードの態度が気に入らないのか、平手打ちを食らわし、食卓をひっくり返す。
ー ちょっと、気性が激しすぎないかい?グレースの乗る小型車の再度には、何かにぶつけた跡が残っているし・・。平手打ちされても、”今日は疲れたから寝る・・”と精気の無い顔で寝室へ行くエドワードの姿。ー
・”もう限界だ・・”
ー エドワードは、そんなグレースの対応に疲れて、嫌気が差していたのだろう・・。教え子の母親アンジェラと、親密な関係になっている事を告白する。序盤のシーンを見れば、分からないでもない・・。ー
・とばっちりを受けたのは、ジェイミー。離婚調停の場での、修復不可能な両親の姿を見て、傷つき、幸せだった幼少時に良く連れて行ってもらったHope Gapの入り江に行く・・。
ー 劇中、ジェイミーは頻繁に散歩に出ているが、Hope Gapの入り江に行っていたのではないかな・・。幸せな思い出が残る場所へ。ー
・アンジェラと暮らすエドワードの家に、ある日突然グレースが・・。狼狽えるエドワード。が、事情を知っているアンジェラは気丈にグレースに言い放つ。
”不幸だった3人が、1人になっただけよ!”
ー 強烈な一言である。家で、意気消沈するグレース。ー
・だが、グレースは自死を止めるボランティア活動に参加し、ジェイミーも友人たちとの、語らいの中、心の平穏を取り戻して行く・・。
<原題:Hope Gap。明らかに、ダブルミーニングであろう。ラスト、Hope Gapの海岸に独り佇み、海を見つめるジェイミーの後ろ姿が、印象的だった作品。>
<2021年8月1日 刈谷日劇にて鑑賞>
改めて―
奥様と息子さんの
〉まったり。
⇒ちょっぴりのジェラシーも感じながらお仕事中に目を細めておられるNOBU さんのお顔が浮かびます(笑)
あの息子さんですよね、内定おめでとうございます。
お父さんご苦労さまでした
👏🎉
うちも末娘があと半年で卒業。もうちょっとです
😤
「いのちの電話」のボランティアで、結局相手の言葉には耳を傾けずにまくし立てる あり得ないグレースには苦笑。
“悲喜劇”は、さすがシェークスピアのお国柄です。
そうそうNOBUさん、話は変わりますが9/3はパラリンピックの「ユニバーサル・リレー」の予選と決勝の日です。
走者は4人。視覚障害、義足、脳性マヒ、車椅子が4人で1チーム!
こんなムネアツな企画。