「この出来は悪くない!…が、少し惜しい。」夢判断、そして恐怖体験へ caduceusさんの映画レビュー(感想・評価)
この出来は悪くない!…が、少し惜しい。
この映画は、人の見た夢や心霊現象を、大川隆法氏がリーディングし、その内容が忠実に再現されることにより、制作されている。
心理カウンセラーの神山圭治が、夢や心霊現象の謎を解き明かしていく様子を、再現ドラマ仕立てに描いていくオムニバス作品だ。
そして、神山圭治のアシスタントである上野葵も、そのカウンセリングを目の当たりにし、実際に霊を見るなど、不思議な体験をしていくことになる。
現代は、唯脳論などの科学全盛の時代なので、この手の内容は、脳が引き起こす現象や、脳の誤作動として片付けられてしまうだろうが、そういった科学に裏打ちされた否定的な証明が出てくればくるほど、神秘的な現象は、そのカウンターとして出てくることになるのかもしれない。
価値観はともかく、カメラワークがよく、全体のテンボも悪くない。
有名な俳優は芦川よしみぐらいだが、キャスティングも素晴らしい。
ただ、芦川よしみの登場するカットは、すべていらなかったのではないだろうか?
全編にわたり、若い人達が配役され、フレッシュな感覚が伝わってくるのに、最後にベテラン女優が数十年後の上野葵役で出てきて、昔をふりかえる。
この見慣れた展開だと、神山圭治がカウンセリングしていたのは、40年前ぐらいの事になるのだろうか。
ちょっと疑問な展開だ。現代の話にして、よかったんじゃないだろうか。
後、途中の挿入歌を長く引っぱっていたのも、違和感があり、気になった。
エンドロールで個人名がズラリと並ぶ。クラウドファンディングなのか、寄付なのかわからないが、このあたりがメジャー作品にはなれないところなのだろう。
宗教映画と否定すれば、観る価値もないことになるが、カウンセリングの際の心理描写は、おもしろいものがある。
上映期間が短いので、観たい方はお早めに!
ただ、幸福の科学に言えば、見せてくれるのかな?上映期間が終っていて、観たい方は、問い合わせてみてください。