バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版のレビュー・感想・評価
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翻案は巧いが、スケール感が足りない
Amazon Prime Videoで鑑賞。
原作(新潮文庫版)は読了済み。
舞台を孤島に移す翻案は巧いなと感じたが、原作の怪奇な雰囲気の再現は出来ていない印象でかなり物足りなかった。
テレビドラマの劇場版だが、スクリーンに掛ける意義となるスケール感の欠如が顕著だった。これならテレビで充分だ。
面白かったがちょいと雑、原作はもっと詳細なのでは?
全くなんの予備知識もなく参照、途中の二転三転オチが変わっていく所は面白かったけど、映画を見慣れた人ならすぐに辿り着く展開&オチだけど面白いので魅入られたのに、所々説明不足(設定不足?)でミステリーであれば肝となる部分を尺が長くなっていいからもっと掘り下げて欲しかった。
個人的には紅達真の親子が救われなさすぎたので、椎名桔平が自分が被ろうとした主人と長男の所も別カットで本当に自分が実行した形にして、相続の遺留分は恐らく欠格事由に当たってしまうだろうけど紅達は犯罪者にはならず、事情とDNA鑑定結果で姓名変更の裁判を行って名前と戸籍をしっかり本当にして、駅前かどっかで親子三人で「あの時は子供探しのビラを配ってたけど今は親子三人でリフォームのビラを配って幸せだねぇ‥」からの小泉とも‥
って感じにして欲しかったと勝手に脚本書きました、こんなご都合ストーリーじゃ面白くないか笑
全体的に雑というか端折りが多かったがストーリーは秀逸だったので見て損はないと思いました!
ミステリーでもなく、ドラマがしっかりとも言えず
序盤で、警察での聴取が随分と雑だなぁと思ったら、テレビシリーズの映画化なのね。
原作、ホームズものは幾つか読んだけど、この作品は未読。
シャーロックと言う題名なのに、全然ミステリーじゃ無いなぁ。まぁ、シャーロック・ホームズは名探偵で有っても、シャーロック・ホームズシリーズがミステリー小説か?と言うのは意見が分かれるしな。
兎に角、雑です。
現代日本で死因が狂犬病の可能性有りとなれば、もっとマスコミは騒ぐし、専門家とかが調べに来る事案。
メインの過去の誘拐にしても、まず子供が風呂に落ちていたら、自分の車では無く救急車呼ぶのが普通。でっ、途中で「死んでる」と諦めて、見かけた赤ん坊を誘拐。それも人目の多いショッピングセンター。20年ほど前と言っても、それなりに防犯カメラ有るだろうに。
毎晩、赤ん坊の写真を旦那に写メ(ガラケー)で送る日課。当然、旦那は気付くだろうが、気付かない?
赤ん坊が誘拐されたのに、すぐに捜査終了。署長は責任取って辞任?
紅が自分の誘拐された子供と分かる過程も「えぇ~」。
でっ、上で書いた旦那はやはり気付いていたが、気付かないふりをして娘を可愛がっていたのに、ハッキリと誘拐した子供と分かった途端、冷たくする。いや、気付いていても可愛がっていたのに?
旦那が罰として、女房の自由を奪ったと言うのは、下半身不随の状態にして歩けなくさせての車椅子?その過程が分からん。
捜査の打ち切りも警察は犯人の目星付いていたけど、島の有力者だからと忖度での打ち切り。署長は辞めて単独で調べていたって後で息子の江藤が語るけど、目星付いててそのまま証拠も集められなかった?そもそも、流石に島の有力者程度で誘拐を忖度するか?
もう上げればキリが無い程にツッコミところ満載。
ガラ携どうしで、画像は送れるのか?瀬戸内海の小島に熊?
小学校5年の時、つまり、今から50年くらい前に最初に読んだシャーロックホームズが『バスカヴィルの犬』であった。
しかし、
こんな話が存在していたとは、もはや、シャーロック・ホームズの怪奇、冒険談とは言えぬ矛盾話だ。
金○一探偵の話では無い。
『スケキ○見せてお○り』じゃないんだから。こんな意味不明な性格が破綻した話は御免被る。これ、連続ドラマなの?
全く、題名通り『全身、真っ黒な犬』の話だ。
二度目の落ち『尾も白く無い』
謎解きと驚きの顛末
コナンドイルの同名の小説から着想を得たというが中身は横溝正史ものに似た感触。
シャーロックホームズ・シリーズはそれまでの犯罪捜査物に対して偶然や主観的なあいまいさを排除し科学的証拠を基にした説得力を加えたところが魅力でしょう、ドイルが医師であったことも由縁でしょう、同じく医師だった手塚治虫さんの作品にも同様な魅力を感じます。ただ、金田一シリーズのようなおどろおどろしい寓話的なテイストも日本人好みなので本作はその折衷ものに寄せたのでしょう。
事件と捜査の展開の前半と謎解きと動機が明かされ圧巻の結末へ、良く言えば見ごたえ十分なのだろうが2時間は若干、長い気がしないでもない・・。
キャスティングは悪くはないが広末涼子さんが年を取らなすぎに見えるのはちょっと違和感。小泉孝太郎扮する地震学者が出てくるが、恐怖の南海トラフ地震を連想させるような時流を混ぜ込むあたりはテレビ局らしい味付けでした。
魔犬の伝説によって…
ドラマ「シャーロック」の映画版です。
原作のものとは、違った雰囲気のストーリーでした。ミステリー要素よりも人間の卑しい部分を描いてると感じた。
人間の自己本位的な要素が誰かの人生を狂わせ、それによってまた自分自身も苦しむという螺旋の中に陥っていく。
最後の部分で地震によって、本当の家族が3人揃っていくシーンは、この物語の中で悲しくも美しい終わり方だなと思った。
ディーンフジオカ、カッコ良し!
コナン・ドイルの原作は読んでいませんが、ドラマ『シャーロック』は全話観ています。
ロケ地として地元が使われているので観たかったのですがチャンスを逃し、ようやくアマプラで観ることができました。
相変らずの主役のディーンフジオカのスタイリッシュさと新木優子の美しさが際立っていますが、この2人以外も豪華で美しいCASTが揃い踏みです。
特に椎名桔平と愛犬ヴィルがいい味を出していました。
暗い場面が多く場面が良くわからなかったり、島に似つかわしくない施設があったり、最後の地震での幕引きも少しスッキリしない部分もありますが、これだけ天災の多い今の時代ならこういう決着もアリかも知れませんね。
原作が読みたくなったし、このシリーズの続編もまた観たくなりました。
70点
アーサー・コナン・ドイル著『シャーロック・ホームズ』を翻案したTVドラマ『シャーロック』の劇場版らしいが…、
いつドラマやってたの…??
同じホームズ翻案ドラマなら亡き竹内結子主演の『ミス・シャーロック』は知ってるが…。
こちらの主演、ホームズに該当する探偵を演じるは、ディーン・フジオカ。ワトソンに該当する相棒を演じるは、岩田剛典。
如何にもなイケメンバディだが、傍若無人で風変わりだが頭がキレる探偵役のフジオカはハマっており、受け身のガンちゃんも好演。
原作でも傑作と名高いエピソードを原案にして映画化。タイトルは聞いた事あるが、詳しい話は知らず。
言うまでもなくTVドラマは見てないが、西谷弘監督による和製ホームズと話の面白さ、その点にのみ惹かれて鑑賞。
瀬戸内海の離島。
資産家当主の不審死。
島に伝わる魔犬の祟り。
資産家の過去の罪、犯人の悲しき動機…。
まるで横溝ミステリーみたい。
そこに惹かれた。
いざ見てみたら、横溝ミステリーのようなおどろおどろしさには程遠い。
イケメン探偵がスマートに謎を解明していく現代的ミステリー。
期待以上ではなかったが、かと言って期待外れではなかった。
ちと難点はあるが、英国ミステリーを日本を舞台に置き換え、なかなか面白く見れた。
TVドラマを見てなくても一本のミステリーとして見れるのは有り難かった。
満点ではないが、70点といった所。
Wikipediaで原作を簡潔に調べてみたら、大胆翻案しているものの、一応基は沿っているよう。
“バスカヴィル”を“蓮壁”という性と飼い犬“ヴィル”に文字ったり、“ベリル”の名のリンク。
前半はワトソン=若宮メインで動く。彼が目の当たりにする恐怖の体験、第二の殺人…。
ホームズ=獅子雄は早々と別行動。独自の調査。
靴に執着する飼い犬、ある人物の入浴を覗いてみろ(実は、その人物のあるものを見せる為)、“説教タイプ”…これら“?”も後々のヒントに。
ぎくしゃくした関係の資産家家族。母親は息子に甘く、母親も息子も長女に冷たい…。
屋敷に出入りする地震を研究する大学准教授、リフォーム業者夫妻…。
獅子雄は早々と目星を付け、これらを鮮やかに繋げ解明していくが、名推理過ぎて、一体どのタイミングで確信に至ったのか…?
ちと腑に落ちない点もあったが、事件の真相=犯人の動機はこの手のジャンルならではの醍醐味があり、引き込まれるものがあった。
リフォーム業者夫妻。過去に幼い娘を何者かに誘拐されていた。
何年も何年も諦めずに探し続け…、遂に見つけ出す。
成長はしても目は変わっていなかった…。それが確かかは分からないが、親の執念を感じる。
娘は、資産家の長女として暮らしていた。
リフォーム業者として屋敷に入り、接近。密かにDNAを入手し、結果は実の親子である事が証明された。
歓喜する夫妻。
ある時遂に打ち明ける。
資産家の娘として裕福に暮らしていたから受け入れなれない…と思いきや、
受け入れる。夫妻の計画にも加担する。
その心境が不可解でもあったが、理由が明かされる。
暮らしぶりは裕福でも、幼い頃から愛されていなかった。孤独だった。
その訳が分かった。
私は他人の子。
蓮壁家を許さない。
誘拐したのは無論、蓮壁家。
罪でもあり、悲劇でもある。
当主が仕事で外出中、妻がうたた寝していた最中、長女が風呂で溺死。
愛娘を失った事、夫からの怒りを怖れた妻は激しく狼狽。
そんな時、偶然見かけた幼い女の子を連れ去る。父親がうたた寝している隙に。
愛そうとしたが、愛せない。他人の子だから。
妻と事情を知る執事の二人の絶対の秘密であったが、当主に知られる。名家の失墜を危惧し、口外を禁ずる。
やがて息子が産まれ、愛情は息子一人に。
疎外される“他人の子”に愛情を注いでくれたのは、執事。父のように慕う。
実の両親の悲しみ。広末涼子と渋川清彦の好助演。
資産家の罪。傲慢な西村まさ彦、精神不安定の稲森いずみ、ふてぶてしい村上虹郎。
振り回された娘。新木優子の魅力。
執事の苦悩。実直な椎名桔平。
ある想いを抱く准教授。ピュアな小泉孝太郎。
各々の思惑が交錯。キャスト陣のアンサンブル。
“魔犬の祟り”の由縁。墓地に初めに入ると祟られる為、黒犬を最初に殺して入れる風習から。
登場人物たちも何か悲しみを背負い、何か罪を犯し、誰かの為にそれを被った。
伏線張ってあったとは言え、ラストの大地震は唐突。だがそれは、
黒犬の罪深き者たちへの戒め、悲しみ深い者たちのせめてもの解放。
祟りをなぞるかのように。
コナン・ドイルではなくて横溝正史。シャーロックではなく金田一耕助だった。
原案はコナン・ドイルのシャーロック・ホームズの作品の中でも
名作の誉れの高い「パスカヴィル家の犬」。
テイストは「八つ墓村」or「犬神家の一族」だった。
「八つ墓村」の骨肉の財産争い、そして「犬神家の一族」の
息子が入れ替わる話がヒントになっていると思われる。
ディーン・フジオカの演じる犯罪捜査コンサルタント・誉獅子雄は、
石坂浩二や古谷一行の演じた金田一耕助にそっくり。
まず衣装や髪型、雰囲気が似ている。
モジャ毛ヘアにダラシなくボロ布をまとっているような感じ。
「シャーロック・ホームズ」を読んでたであろう横溝正史。
成る程、何の違和感もなくサクサク見れる筈です。
それでワトソン役の精神科医・若宮(岩田剛典)はなんとなく
癒し系でした。
「パスカヴィル家の犬」
題名は横文字だが中味は縦文字って感じ。
実際には「蓮壁家(はすかべ家)の犬」ですもね。
若宮がリモートで蓮壁千鶴男(西村まさ彦)の依頼を受けてる最中に、
千鶴男が変死する。
依頼内容は娘の紅(新木優子)が誘拐されて身代金を要求された件。
千鶴男の変死を受けて獅子雄と若宮は急遽離島へ向かう。
それが資産家殺人事件=骨肉の悲劇の幕開けでした。
犬は重要なキャストで、狂犬病菌とやら、
長男の村上虹郎が薬学部なので・・・菌の入手も簡単・・・
とか、靴中にミミズの匂いを染み込ませて、
蓮壁家当主・蓮壁千鶴男(西村雅彦)の足に噛み付く。
などと、千鶴男の死因はどうも犬絡みらしい。
あと墓地に狛犬みたいな犬が大写しになったり、
うなり声、光る目など不気味だが無理クリ感あり。
もう一つ気になったのは、BGMの音量が大きさ。
喜怒哀楽、つまり音楽が感情を鼓舞すると言うか、
ここでは「怖がるんですよ」
ここでは「危険なことが起こります」
全てをBGMが先行して見るものをミスリードする。
音楽があまりに煽るので役者は演技をする必要がほとんどない。
ストーリーの大半を音楽が語る映画って、なんだろう!!
音楽に先を越されると感興を削がれますね。
脚本家の東村狭さんは横溝正史のファンなのは間違いないでしょう。
映画はテレビドラマ「シャーロック」の劇場版。
テレビドラマは未見です。
118分を飽きさせずに見せるため知恵を絞ったのは
分かります。
瀬戸内海の孤島の霞島。
岬の中腹にそそり立つ洋館。
車椅子の当主の美しき妻・依羅(稲森いずみ)
依羅とそりの合わない娘・紅(新木優子)
謎のリフォーム業者・朗子(広末涼子)
紅には出生の秘密があり、
この事件がこのミステリーの最大のポイント。
身が凍るほどの恐怖、
ストーリーの先へ先へと興奮して身を乗り出すほどの結末、
そのどれもありませんでした。
普通です。
面白さも恐怖も喜びも悲しみも同情も。
締め付けられるような共感とかも、なかったです。
中庸・普通・平均点。
そんな映画でした。
美女が3人。
新木優子、広末涼子、稲森いずみ。
宿命に運命を狂わされる女。
ファムファタールには到底見えない3人。
(悲劇を演じる女優を最近見かけないですね)
広末涼子に悪役とか無理。
蓮壁家当主・西村まさ彦にもカリスマ性は皆無。
「遺影」の古畑任三郎ポーズ?!
(笑いをとるつもりだった?)
ディーン・フジオカ、
岩田剛典、
佐々木蔵之介。
3人の男性陣にも特に見せ場がある訳ではない。
それにしても曲者俳優・村上虹郎の退席も早過ぎた。
執事役の椎名桔平は手堅い存在感で良かったけれど、
圧倒的な何かが欠けている映画。
天災に丸投げのラスト。
苦笑いでしたけど、安易ですね。
都合よく天災は起きないと思うけど。
日本の風土
最初に見た感想としては所々粗はあるものの上手いことミステリーとしてきちんと全ての伏線も回収してそれなりに面白かったなと思っていた。
その後、一応原作がどんな話なのか調べるかとwikiを開いて驚いた。
wikiに書かれてるあらすじが全然違う!?!?
そこでこのドラマの凄さが改めてわかった。
というと、大袈裟なのだが原作のあらすじを読む限り誘拐云々の感動要素は全くなく、むしろおどろおどろしい雰囲気に満ち溢れてるし、なんなら紅に相当するであろう人はむしろ被害者だし・・・と映画を見た後の感覚と全く違うのだ。
なるほど映画では日本人に合うように?感動譚に仕立て上げて、結末でほんのりドイルとかクリスティーンとかあの時代の推理小説にありそうな少し後味悪い結末にしてそれっぽさも感じさせるという・・・
そういう意味では監督ら製作陣の思惑はまんまと当たったらしい。
劇場内では上映中鼻を啜る音が結構聞こえてたので上手いこと日本向けに仕立て上げたなと感じた。
この手法が好みかどうかはさておき翻案の手腕の凄さを感じた。(一応言うと原作ではなく原案としてクレジットされてたそう)
ドラマ版は未見なのでわからないが、ドラマでもこんなふうに翻案されてたんだろうか
役者人の演技は皆さん良かった、ただ一点ディーンさんが雄叫びを上げるところ以外は。
謎が謎を呼ぶ(悪い意味)
この映画はミステリの振りをしたイマイチ映画なので、トリックなんかありません。推理もありません。メロドラマですらありません。一言でいえば奇作です。鑑賞を終えた今、僕の心の中にはなんでこういう設定にしたのか?という謎が吹き荒れています。詳細は省きますが、脚本書いた方はミステリ読んだことないんだろうと思います。
でも、あえて一つだけ言わせてもらえば、「消毒液に狂犬病ウィルスを混入」というトリックは斬新すぎませんか?
思わずネットで検索して真偽を確かめるレベル、もしかしたらウイルスは消毒液で死なないのかも…?が、勿論そんなわけはなく、むしろ消毒液に対して抵抗力が弱いとのこと。ですよね、そりゃそうですよね。あまりにも独創的なトリックなので、誰もこのトリックを当てることはできないと思います。はい。
唐突
苦手だったのだけど、今回のディーン氏は好きだ。
物語としては好調な滑り出し、山の上の洋館に向かうにあたり、その道は曲がりくねり、本作の謎解きがなかなかに困難なのであろう事を予測させる。
ミステリーが始まる時の空気感としてはツボを押さえた描写のように感じる。
古典であり名作な原作。読んだのは小学生の時だったろうか?小学生向けに改竄された物語でもあったろうが、シャーロック・ホームズにハマってた少年には読み応えもあったように思う。
勿論、どんな筋かは忘れてる。
映像作品となり、困惑するのは話の運び方だった。
とてもとても切れものの主人公。
ではあるが…行動が突拍子過ぎて疑念が残る部分もしばしば。キャラがキャラだけに流していける部分もあるのだが…最後までひっかかったのは、なぜリフォーム業者に目をつけたのか、だった。
関係者はしらみつぶしに捜査する。
それはそれでアリではあるが、まぁまぁな確率で出てくる証拠の数々…それ自体は初見では意味がわからず、後に種明かしもしてくれはするのだけれど、キッカケが分からない。
そして千里眼や予知能力でもあるのかと思う程の推理力。最早、それを裏付ける観察力などいらないほどに思えるのはいただけない。
謎解きとしては、流石に原作が原作だけに気持ちも良かったりするのだけれど、なんか1番大事な所をケムに巻かれたような印象も受ける。
特筆すべきは編集なのかな?
良質な原作のおかげもあるのだけれど、実に澱みなく流れる。見やすかった。
ディーン氏の唐突でありながらも、サッパリした口調の性かもと思わなくはないけれど。
2回目見ると新たな気づきもあるのかもなあと思うので、配信が始まったらもっかい見ようかなー
60点!
2022年映画館鑑賞30作品目
7月11日(月)イオンシネマ石巻
ハッピーマンデー1100円
原案未読
テレビドラマ未鑑賞
監督は『県庁の星』『容疑者Xの献身』『アマルフィ 女神の報酬』『アンダルシア 女神の報復』『任侠ヘルパー』『真夏の方程式』『昼顔』『マチネの終わりに』の西谷弘
脚本は東山狭という人らしいがよくわからない
東山狭脚本作品初鑑賞
瀬戸内海の島の高台に洋風の古い御屋敷を構える蓮壁家
依頼で捜査のため東京から足を運ぶ私立探偵二人組
島には魔犬伝説があり山には危険な野犬が棲んでいるという
野生動物を捕らえるための罠があちこちに
コナン・ドイルの小説を元にしている
原案に登場するキャラの名前をもじっている
BGMは良い
家族愛がテーマ
誉と若宮のキャラが立っていない
イケメンだけど
映画ではなく連ドラだが『ミス・シャーロック』竹内結子貫地谷しほり斉藤由貴はキャラが立っていた
金田一耕助にしたって古谷一行も石坂浩二も中尾彬もキャラが立っていた
僕はそもそも子供の頃はちょっとは読んだが今では推理小説は全くといっていいほど読まない
なぜならモルグはオランウータンで20面相はポストに変装したりするからだ
馬鹿馬鹿しい
シャーロック・ホームズも読んだが赤毛はつまらなかった
アニメのホームズは大好きだがあれはなぜか犬っぽいキャラクターデザインと広川太一朗をはじめとした声優陣が良いから
この作品は犯人の動機が泣かせどころだがそもそも僕は創作物でも実際の事件でも犯人の動機には興味がない
コナンくんでもせっかく声優さんが熱演していてもイライラしてしまう
早くエンディングテーマいけ早く最後のおちゃらけ観せろと思う
犯人が動機を正直に話すとは限らないし取り調べをした警察官の都合が良い作文の可能性も充分あるでしょ
だけど一番の原因は自分自身共感力が低いサイコパスなのかもしれない
ガリレオもそうだがフジの推理物が映画になると感動させたいのか自分みたいな人はなんだかなあという展開になりがち
とはいえ感動系が嫌いじゃないしむしろ好きなんだけどハマらないのとハマるのがあるんだなあ
話として色々と無理がある
ツッコミどころが多ければ駄作かといえばそうではないしそれはキン肉マンが証明している
子供を亡くしたばかりでよその子供を拐うなんてありそうだがそれは子宮を持たない男の発想で絶対にあり得ないと僕は信じたい
闇サイトで購入となるともはやなんでもありで興醒めしてしまうネット社会怖い
ドローンというのもいまどきだがそこまでする必要があるか
寝ていて起きないならおんぶするなり抱っこするなりして救出すればいいのにそれをやらないのはどうも理解に苦しむ
ぶっちゃけ犯人役がいまいちだ
見た目はいいけど犯人を演じる上での芝居が物足りない
戦隊モノや仮面ライダーの最終ボスがしょぼかったらいくら主人公が勝ってもガッカリだろう
動機はどうでもいいようなことを書いたがやはり計画殺人の動機として弱い
幼少の頃から性的虐待を受け続けてきたというのであれば少しは同情ができたが
ユーチューバーは言った
「どうして?殺しちゃダメでしょ」
全くもって正論である
だがその当たり前が通じない人たちはこの世の中には少なからずいる
しかも殺人犯を英雄視し称賛する人たちは昔から存在する
哀悼の意を表す人々に対してみんな嘘つきだと宣う思い込みが激しい重症者もいる
劇団を主宰している女優稲垣美穂子が子供向けにミュージカル『人魚姫』を開演したのだが人魚姫が王子様を殺そうとする場面になったら観客の子供たちから「殺せ」とシュプレヒコール
そういう子どもたちがそのまま大人になったのだろう
どんなサスペンスよりどんなホラーより背筋が凍る現実である
犯罪捜査コンサルタントの誉獅子雄にディーン・フジオカ
誉とコンビを組む元精神科医・若宮潤一に岩田剛典
リモートで事件の依頼をした直後に亡くなる資産家・蓮壁千鶴男に西村まさ彦
千鶴男の夫で紅と千里の母親で車椅子生活の蓮壁依羅に稲森いずみ
美大に通う蓮壁家の長女で誘拐事件の被害者の蓮壁紅に新木優子
東京で医療系の大学に通う蓮壁家の長男・蓮壁千里に村上虹郎
蓮壁家の使用人・馬場杜夫に椎名桔平
千里の元家庭教師で地震を研究している大学准教授の捨井遥人に小泉孝太郎
妻と共にリフォーム会社を経営している冨楽雷太に渋川清彦
雷太の妻で蓮壁家にリフォームの見積もりでよく出入りをしている冨楽朗子に広末涼子
廃墟YouTuberに花戸祐介
紅が少しの間バイトで勤めていた島のキャバクラで働くキャバクラ嬢にしゅはまはるみ
警視庁捜査第一課警部・江頭礼二に佐々木蔵之介
警視庁捜査第一課巡査部長で江頭の部下の小暮クミコに山田真歩
怖かった
中盤までテンポ良く進み、秘密が明かされていくまでとても面白かった。
最後の最後で怒涛の展開になり、ハッピーエンドじゃないんだ?!というモヤモヤ
また、地震関連の映像が苦手な方は控えた方がいいです。
こんな衝撃な映像が来ると思わず、怖すぎて泣いてしまいました。
50点
ドラマ版は全く見てないものの劇場版だからなんとかなるだろうと思ってもみたが、主人公の名前がわからなかった・・・「名前を呼んであげて」とか言ってたのに。これを機にドラマ版を見てみたいという気も起こらなかったかなぁ。『ベイビー・ブローカー』を観た直後だったため、テーマも似たところがあったように思えた。
設定もストーリー展開もいまひとつ。むしろ村上虹郎や新木優子の演技が良かったし、内容よりも俳優の面白さが優れていた感じ。それにしても最初に死んだ老人が西村まさ彦というのも面白い。古畑任三郎シリーズではとぼけた相棒・今泉慎太郎役だし、ワトソンに通じてる。その今泉慎太郎って名前から小泉孝太郎を連想・・・繋がるなぁ。
最後の渋川清彦・広末涼子夫婦が取った行動がとても良くて、20年間の苦しさを前向きにとらえているところは素敵でした。疑似家族、実の親子。幸せになることを願わずにはいれない。
ストーリーとしては無理がある
コナン・ドイルのバスカービルの魔犬は読んだことがありますが、
他になんの下調べもなく鑑賞しました。
ミステリーというほど深くもなく、サスペンスというほどハラハラ感もない。
画面が暗い場面が多く、何が起きてるのか把握しづらかった。
広末涼子の演技は良かった!
新木優子を喰うことなく、きちんと脇役で個性が出てた。
全57件中、1~20件目を表示