「謎解きと驚きの顛末」バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版 odeonzaさんの映画レビュー(感想・評価)
謎解きと驚きの顛末
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コナンドイルの同名の小説から着想を得たというが中身は横溝正史ものに似た感触。
シャーロックホームズ・シリーズはそれまでの犯罪捜査物に対して偶然や主観的なあいまいさを排除し科学的証拠を基にした説得力を加えたところが魅力でしょう、ドイルが医師であったことも由縁でしょう、同じく医師だった手塚治虫さんの作品にも同様な魅力を感じます。ただ、金田一シリーズのようなおどろおどろしい寓話的なテイストも日本人好みなので本作はその折衷ものに寄せたのでしょう。
事件と捜査の展開の前半と謎解きと動機が明かされ圧巻の結末へ、良く言えば見ごたえ十分なのだろうが2時間は若干、長い気がしないでもない・・。
キャスティングは悪くはないが広末涼子さんが年を取らなすぎに見えるのはちょっと違和感。小泉孝太郎扮する地震学者が出てくるが、恐怖の南海トラフ地震を連想させるような時流を混ぜ込むあたりはテレビ局らしい味付けでした。
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