「映画ならでは感がもう少し欲しかったかも」バスカヴィル家の犬 シャーロック劇場版 カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
映画ならでは感がもう少し欲しかったかも
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キャストとセットがほんの少しだけ豪華、地方(松山?)ロケ敢行などテレビ番組を劇場版にする時の典型的な手法がちゃんと見られる作品である。
アーサー・コナンドイルのシャーロック・ホームズシリーズ4つの長編原作の一つである「バスカヴィル家の犬」をモチーフにしたとあるが設定から結末まで全く内容は異なる。そもそもバスカヴィル家なんかはどこにも出てこないのでタイトルは変えるべきだったのではなかろうか。
この「シャーロック」はテレビ放映時からリアルタイムで見ていたが、何となく持っていた違和感として助手役の俳優さんがシャーロックに振り回されても常にイケメンであることのような気がしている。
余計なお世話だが時には3枚目に振り切った演技も必要なのかなと思う。
なにせ主役がずっとカッコ良い設定なので。
謳い文句にもあった不気味さや凶々しさは一切見られず、回想シーンをかなり早い段階から始めてしまったことや結末を自然災害に任せてしまったことは脚本家のスキルの低さが伺え、僭越ながらドラマティックやエンターテイメントというものをもう少し学んで欲しいと思った。
小さな島で誘拐された子を探しても見つからないって設定というのはあまりにも酷すぎ。
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