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ハザードランプのレビュー・感想・評価
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試写会で見ました。
何かが起きそう…というか主人公須貝の回りで色々起きる満月の夜の話。
オールロケ福井県で撮影されているそうでロケ地マップもあった。
予告映像は静かなでハートフルな雰囲気だったが、実際は主人公の過去をめぐった静かでややヘビーな話だったが、
出会う人々を通して笑いどころやほっとするシーンもあったので心が沈みきらずに見れる。前半の伏線を後半でわかりやすく回収してくれる。
多くを語らない寡黙なドライバーふたりがメインなので、言葉以外で表すシーンがやや多かったが、その分、過去に振り回され日々に疲れているようなドライバー須貝(安田顕) と尖っているのかと思いきやどこか達観している謎の若者刈谷(山田裕貴)の間や空気の表現が楽しめた。
須貝はどうなったのか、刈谷は何者だったのか、ラストの判断は観客にゆだねられる終わり方だった。
ちなみに、自分はバッドエンドだと受け取りました。
見ていて気になったのは女性の描き方。大人から子供まで6名以上は登場したと思うが、(病的に)男性依存的な女性/少女ばかりが登場し、描写が下品だなと感じた。
ミステリアス
ドライバーと面白い乗客達との会話、主人公二人のミステリアスな一面、そして事件が。。小説を読む様に淡々と進むストーリーと地方都市の寂しげな風景が合っていて、とても良い雰囲気でした。時々クスッと笑える場面があり、とても良い作品!ですがラストは観客各自が考える、ということでしょうか。謎は残ります。。
苦味が強くて噛み心地のある上質ドラマ、客は選ぶかも
イヤミスまでは行かないけど、苦味のあるドラマって点では結構久しぶりな気がする。かなり野蛮だけど嫌いになれないのは、きっとその棘がしっかり刺さってるからなんだろうな…。 代行の奇妙な関係。タメ口、刃物、指名でのコンビ…。立ち上がりからして複雑で、割と見にくかったのが第一印象。意味ありげな伏線が巻かれ、装丁を整えるだけの序盤って感じ。だが、次第に核心を突いていく内に、そのドロッとした作品の色がようやく顔を出す。 全体的にいえば、テンポもスローで歯切れも悪いカットが続いたりする。そこは何とも言い難いが、この作品が持つ「対峙」が全てを物語っていて、終結に向けて対話をしている。その事象たちを1つひとつ意識しながら観ていくことで、思いがけない気付きへと導いてくれる。そのリードは決して優しくないので、少し人を選ぶ点は仕方ないのかも。 やっぱり安田顕さんと山田裕貴さんの安定感はさすが。言葉の少ない中にも意味を感じさせて引き込まれる。津田寛治さんとか要るか?って感じだったが…。1番驚いたのは真魚さんかな。あの『カメラを止めるな!』でいい味出してた娘さんが、あんな役できるなんて…。役者さんは総じて凄かった。 共感のベクトルで測る作品ではない分、拠り所を探すのは難しい。でも、確かな答えと噛み心地を感じる作品だった。
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