劇場公開日 2021年6月4日

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「パニックムービーのお手本的作品」グリーンランド 地球最後の2日間 かせさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0パニックムービーのお手本的作品

2023年2月28日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

地球直撃のコースをとる巨大彗星による人類滅亡の危機に翻弄される、一つの家族を描いた娯楽作品。

【ストーリー】
アメリカ、ジョージア州に住む建築技術士のジョンは妻と息子と暮らしている。
息子のネイサンは大接近するクラーク彗星にぞっこん、妻のアリソンとは冷ややかな関係。
スーパーでスマホの緊急速報を見ると、一介の市民の彼ら一家だけに大統領アラートで避難指示が下される。
パスすると思われていたクラーク彗星は直撃コースだったとニュースで知る彼ら。
クラークの断片により、フロリダの都市タンパが滅ぶ映像がながされる。
すがる近所の友人たちを振り切り指示された空港へ向かうが、混乱でジョンは妻子とはぐれてしまう。
イラだつ人々は暴徒化し、軍に向かって発砲しの輸送機を燃やし、町で略奪行為が蔓延する。
ようやくもどった車には「父親の家へゆく。そこで落ち合おう」と妻のメモが残されていた。
アリソンの父親の家はケンタッキー州レキシントン。
貨物トラックでそこにむかう半ば、乗り合わせた男からカナダのオンタリオから避難用の飛行機が出ていると聞かされる。
グリーンランドにある米軍のシェルターに、そこから向かうのだ、と。
果たして一家は合流し、この絶望的苦境を乗り越えられるのか。

隕石があらゆる地域を破壊してゆく映像の迫力はさすがのハリウッドレベル。
主人公がなんの打開策も持たない一般人である事も、この物語にリアリティを与えています。
いわゆる愚かな人間もたくさん出てきますが、ストーリーは流れるように展開してゆくのでストレスは長続きしません。
一般人からの視点なので、パニックに陥った社会をリアルに体感したい方なら、この映画を十分に楽しめると思います。

かせさん