「「黙認して」「規則なの」「破ればいい!!」」グリーンランド 地球最後の2日間 shimoさんの映画レビュー(感想・評価)
「黙認して」「規則なの」「破ればいい!!」
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映画「グリーンランド 地球最後の2日間」
(リック・ローマン・ウォー監督)から。
巨大な隕石が地球に衝突し、世界滅亡まで48時間。
それにしては、なんだかじっくり時間が過ぎていた。
さて、人々のパニックは当然のように至る所で起きるが、
いくら暴徒化しても、結果はほとんどの人が死ぬことを
意識していないようで、緊迫感がなかった。
しかし、選ばれた人だけがグリーンランドに建設した、
シェルターに行けて助かる・・という発想は笑えたし、
それも、アメリカ人だけみたいな設定は、滑稽だった。
ノアの方舟のように、他の動物、生き物も、という視点は、
この作品にはなくて、人間のエゴだけが浮き彫りにされた。
面白かったのは、せっかく政府に選ばれたのに、
息子の持病で受け入れ拒否されたシーンで、
母と検査官の会話は、絶妙だった。
「黙認して」「規則なの」「破ればいい!!」
「自分の家族なら?」(それでも規則優先?と詰め寄るが)
「家族は選ばれてない。軍人の99%もね。
志願して働いているだけ」の台詞を聞いて、
初めて自分の愚かさを知るシーン。
選ばれなくても(死ぬことになっても)、
こうして選ばれた人のために働いている人がいる。
それを教えてくれた会話だったなぁ。
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