「そしてエリートだけが生き残った」グリーンランド 地球最後の2日間 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
そしてエリートだけが生き残った
パニック映画として非常に良くできている
有名スターが出ていないだけ
なのに、なんかのれない
理由は明白
主人公家族は、エリートで生き残るはずの人達なんですよ
僕達観客は、ほとんどシェルターに入れないで死んでいく庶民なんです
なんでそんなエリートの顛末を応援できます?
なんか複雑な気分でした
個人的なヒューマンドラマなわけですが
おおもとの政府の事が描かれていない
勝手にシェルターに来た人間をどんどん受け入れるのが不思議でした
シェルター側で大きな葛藤があったはずなんだけど、全く描かれていない
まるで、運とバイタリティーにあふれる人は受け入れようというふうに見られた
ここは、生存に必要な経費とヒューマニズムの闘いがあったはずなんだけどね
社会は選別の繰り返しです
選別はもちろん程度で変わってきます
現在は病人も老人も生きていく権利を主張できます
殺人犯や窃盗犯など罪を犯す場合は刑務所行きか死刑という選別を受けますが
今回は少数のエリートだけ
世界崩壊後の復興に必要な人達を優先したはずです
その中では病人や老人は省かれます
ほとんどが生きる権利を失う
ニコラス・ケイジ主演の”ノウイング”では選ばれたのは少数の子供達でしたね
現在許容されていても、世の中の状況によっては立場なんてコロッと変わってしまうんですよ
これは受け入れるしかない
有名スターはいないと言ったけど
300(スリーハンドレッド)のレオニダス王役のジェラルド・バトラーと
デッドプールの奥さん役のモリーナ・バッカリンが主演です
あんまり印象が無い
スコット・グレンは特別出演程度ですね
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