「地球滅亡時に見せる醜さと優しさ」グリーンランド 地球最後の2日間 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
地球滅亡時に見せる醜さと優しさ
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ディザスタームービーの醍醐味って、ド迫力のCGで描かれた自然現象を、うぉー!スゲー!なんて思いながら鑑賞することなんじゃないかと思う。
そんなことを期待しながら観た本作。でっかい隕石が落ちて、1つの都市が消滅してしまった!なんてことをサラッと流してしまう。えっ!!なんて肩透かし!
どうやら、選ばれた家族だけがシェルターに避難できる(らしい)という状況で、生き残るために人間はどこまで汚く醜くなり、どこまで他人のために行動できるのかを描く映画のようだ。地球が滅亡しそうなときに見せるあの醜い姿。でもこの状況では仕方ないよななんて思ってしまう。でも、人間はそんな捨てたもんじゃない!そんな希望が持てるラストも用意する。そりゃそうだ。
でも!
ジョンのとる行動はなかなかひどい。妻と息子が乗っていないかも?と思ったら、扉が閉まりかけていた飛行機から降りようとしてしまう。結果、その飛行機が基地に侵入してきた群衆の暴挙にあい、燃料に引火して飛行機が大爆発。多くの犠牲者を出すことになった。仕方ないとは思うけど。しかも後半も離陸しようとしている飛行機を、滑走路に侵入して邪魔をしてその飛行機に乗り込んでしまうし。助かるためには仕方なかったとは思うけど。なんかスッキリしない!
そんな後半では細かい隕石や超巨大な隕石が落ちるシーンがさすがにそれなりの尺で描かれる。これこれ!これぞ醍醐味!って思っていたら、やっぱりそれでも物足りない。CGに回す予算不足していたのか!?
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