真夜中乙女戦争のレビュー・感想・評価
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非現実的
上京して1人暮らしを始めた大学生の“私(永瀬廉)”は、友達もできず悶々とした日々を送っていた。そんな時、かくれんぼ同好会、で出会った聡明な“先輩(池田エライザ)”を好きになっていった。さらに、カリスマ性で他人の心を掌握してしまう男“黒服(柄本祐)”と出会い、退屈だった私の日常は一変した。最初は軽いイタズラを繰り返していたが、次第に過激になっていき、真夜中乙女戦争、という東京破壊計画へと発展していったという話。
最初に講義に文句を付けてコーヒーをかけられるシーンは良かった。あれ、アカハラじゃない?って思ったけど。
その後はちょっとダラダラした感じが続き、最後は非現実的な光景だった。
で、全体の感想としては、自分には合わなかった、って思った。
役者3人は良かったが、誰にも感情移入が出来ず、ボーッと眺めてたような気がする。
映像美と色彩美を楽しむ作品🎥
原作未読
『ファイトクラブ』をベースに『アンダーザシルバーレイク』のカルトエッセンスを加えたような作品。語り口はとても静かで村上春樹の『ノルウェイの森』の小説を想起させた。
静かなのに、色彩では激しく遊んでる印象。
黒服や常連たちがみんな黒い染まっていくのに、先輩と私の「ベッドシーン」は万華鏡のような色鮮やかさか暗さの中に際立つ。最後の爆破シーンは地球が誕生したときの「ビッグバン」が連想され、ここから何かが変わるんヂャないかと思わせてくれる……
なーんて美しさに心奪われあれこれ勝手に解釈していたらあっという間に終わっていた。
朝ドラやCMで永瀬廉をみるたびに「色気だだ漏れの子」という印象だったけど、この作品ではそれを完全封印。思ってたよりもいい役者さんだなー。
そして、ちょい役だったけどマイ・ラブ成河💓出演。予定外にドアップで眼福💕💕💕
先輩、フルコーラス歌う必要あったかな?😅
エライザちゃんは役によって表情が別人ほどに変わるねー。
思った以上に
小説を先に読んで挫折していた。
なにしろ情報量がめっちゃ多くてなかなか前に進まなくて。読書って書いてある事プラス想像力で完成すると自分は思っているので、情報過多は想像を働かせてくれない=つまらないと閉じてしまった。
でも映画はいろいろ思い巡らせることができたから、いい意味で裏切られた感。
もしかしたら…こういうこと?的な場面やセリフがたくさんあった。
そして帰ってから買ってきたパンフレットを何気に読んで驚愕。
もしかしたら…の答え合わせができてしまうんだから。
映像も美しく音楽ともよくあってる。
弱虫ペダルの時は驚いたが、今回も驚いた。
永瀬廉成長している。エラちゃんが美しく柄本さんの不敵なニヤリがもうたまらん。
いくつか答え合わせができたから、また次のもしかしたら…を探しに観たくなる作品だ。
情報過多の中にも、もしかしたら…が隠れているのかも。
もう一度本読んでみようと思う。
追記
そうそう。書き忘れ。
3人とも衣装って言うの?服がめっちゃ好み!
よくよく考えたら私(永瀬廉)なんてあんな自堕落で貧乏のくせになんで服だけキレイでオシャレなんだよ!と今ツッコミたい。
シュールで倒錯した世界観に入り込めるかどうか
私個人はあまり入り込めなかった。
物語は主演の永瀬廉の語りで進行していくのだが、どんなに哲学的なセリフを吐いても深みが無いし、説得力が無い。
率直に言えば、声がガキっぽい。ジャニタレだからという偏見を抜きにしても、どうにも軽い。
池田エライザは美人だし、ハーフ独特のアンニュイな雰囲気もあって若手女優の中でも一番魅力的な人だと思っているけど、
歌の実力は正直、微妙。劇中でも昨年始めた歌手活動のプロモーションのようなリサイタル(?)シーンがあるが、物語の腰を折ってしまった感があった。
ただ、そんな中にあって柄本佑の演技力は圧巻。この人は愚鈍な役から本作のような掴みどころのない妖怪のような役までしっかり演じ分けることが出来、しかもどんな役でも存在感を残す。本作でも役柄上、背を向けてるシーンが多かったがその誘引力がハンパなかった。
ストーリーに関して言えば、グループに集まった人々が次第に先鋭化していく様をもう少し時間を割いて丁寧に描いたほうが良かったのかな。普通の人々に内在する狂気の部分をしっかり描けば、物語全体の印象も随分変わっていたかも。
本作では東京のシンボルアイコンとして東京タワーを中心に描いているが、個人的にもスカイツリーが出来た今でも東京を代表するスポットは東京タワーだと思っている。下町の何も無いところに屹立している無機質なただの電波塔のスカイツリーに対して、都心のビル群の中にあって、さらに小高い丘の上から街全体を見下ろすようなかたちでそびえ立つその姿は、柔らかな暖色系の躯体も相まって不思議と街の風景に安定感をもたらしている。
なんだかずっとダーク。
コンテンポラリーダンスをみているかの様な、2度みても分からなそう。。と思ってしまった。
通好みする作品。分かりやすくはありません。
ずっと、薄暗い。真夜中だけになのか。
BGMもなんだかこわめ、暗め。
お話はさして上下なく進んで行きます。
なのでよく寝てからの観賞をオススメします!睡魔に耐えるのが大変でした。
アクションのような目が覚める音も、画も無いに等しいです。
今やイケメン枠の佑さんのキモ怖い笑顔。廉くんの死んだ魚の目。
重めの要素はたくさんみつかります。
佐野くんからは衝撃の言葉が飛び出します。
普段の天真爛漫さからはかけ離れた
私(廉くん)と先輩(エライザさん)が眠っているところは絵画のようで綺麗でした。
個人的オモシロは花いちもんめ?を大勢やっている時、隠せない廉くんのダンススキル。1人だけ肩がはいっていた。
ほぼ三人芝居のような作品。他のキャストはチョイ役位の出演時間でした。
誰が共感するのか
2022年劇場鑑賞20本目。
大学生が厨二病発症するけど中学生と違って下手に実行力あるものだからタチ悪いという話。
どの登場人物にも感情移入しにくいですし、最後に至っては何やらかしてんだと呆れる他なく、約2時間自分に酔ってるメインキャラクターの語りを聞かされる地獄でした。
誰か、乙女の意味を教えてください。
※ネタバレはできるだけしない方向でいきますが、人によってはバレる可能性があるので、映画をご覧になってから読んでいただいた方が良いかと思います。
本作のレビューを書いてたら、いきなりブラウザが落ちて一から書き直し。泣きそうです。
なので、もう。ザックリ感想をとりあえずまとめます。
...よく分からなかったです。あと、つまらん。
はい。ザックリ感想終わりです。
ちなみに原作は未読なので、その辺との比較はできないです。できれば、原作読んでる人とかは、この映画の「乙女」って何なのか、教えてください。
とりあえず良い所から。
一つ目は永瀬廉くんが出ていることです。アイドル映画として、これが良いことなのは大前提でしょう。
二つ目は映画っぽいルックです。昨日「新解釈 三国志」を観た私としては、ちゃんと映画な感じがあるだけ、あれより救いがありました。
良い所以上!もうね、一度データ飛んだから、前バージョンよりも雑ですね。そこまで思い入れを込めてレビューしたい作品でなかったというのも大きいですね。
ここからは、まだ書いてなかった所なんで、少し真剣にします。
まず、この映画の予告を観て、観たことある人だったら「あ、「ファイトクラブ」みたい」って思う人は多かったんじゃないですかね?私も、「ファイトクラブみたいなものを邦画でも観れるなら楽しみかも」みたいな感じで珍しく邦画を映画館で観るに至りました。
実際見てみると、起こること、メインキャスト3人の関係はほとんど「ファイトクラブ」でしたね。ご覧になっていない方はこの機会に是非。凄い作品です。
しかし、本作は話がよく分からないんですね。
「じゃあ、その、なんだ。ファイトクラブってのと話一緒なら分かんないとかないだろ?もしくは単に、ファイトクラブも訳わかんない映画なんじゃないの?」
と思われる方も少なからずいるかと思いますが、「ファイトクラブ」はクセの強い部分はあれど分かるように作られています。型にはまった主人公の精神問題、その原因の根底にある資本社会、それを救うきっかけとなる男ブラピ、取り戻される男性性とその過激化。と、こんな感じに書ける程度の理解はあると思っていただけると嬉しいです。
では、本作の話に戻りますが。
まず、分からないのは主人公ですね。これが最大の原因だと思っています。というのも、彼がどういう人なのか全然分からないんです。私も陰寄りな人間ですから、彼の唱える時間の価値みたいな理屈っぽい所は飲み込める部分ではあるんです。教師に納得できない事も多々あります。しかし、それと、奨学金の申請をちゃんとするとか学生をやれる範囲でのバイトを選択するとかの実生活面の人間性は話が別だと思うんです。だって、何故大学入ったんですか?彼はどうやら奨学金を自分で払うパターンですから、そんなに家庭が裕福とかではないんでしょう。大学に通うのにそれなりのお金が掛かる事は高校でも何度も話をされるわけですから、知らない事はないはずなんです。つまり、その辺の現実的な危機感が全然感じられないんです。そこに現実感を持てない人なら、別に黒服がいなくても1人でなんでもやっちゃうと思うんですよね。だって、やっぱり一線を越えられない理由って、現実のルールとかモラルとかを考えてしまうからだと思うんです。この辺を考えちゃうから、スタバ破壊シーンは楽しいんです。
そう考えていくと思えてくるのは、この映画で語られている事は、(特にファイトクラブと比べると余計に)切実さに欠けてるって事なんです。メタ的な話になりますが、要はこの映画の監督はここをそんなに切実に考えてないんじゃないかな?って思っています。
話がそれますが、この監督の前作「とんかつDJアゲ太郎」も映画館に行ってるんですが、DJを切実に描いた映画ではなかったです。まぁこの映画に関しては、別の所でイラッとしたんで、切実どうこうの問題ではないんですが。ちなみに、星をつけるなら1ですかね。イラッとさせられたんで。w
話を戻します。
次によく分からないのは、黒服でしょうか。何が分からないって、彼が資本最大の敵って所ですかね。何故って、彼って凄いお金持ちなんですよね。しかも、アプリとか作って稼いだんですよね?なんであんなに有名な感じしないの?主人公1人知らないぐらいあっても、大学にいたら注目の的、YouTubeのサロン参加者もいっぱいいる、みたいな感じはありそうじゃないですか?それって、凄い資本側じゃないですか?少なくとも、主人公のダークサイドではないし、社会で酷い目に遭った人たちがやり直すための転職先でもないと思うんですよね。まぁ、それで成功する人もいるでしょうが、それって結局資本側ですよね。だから、物語上の反体制としては、黒服はどうしても不適格な感じがしてしまいます。「ジョーカー」のジョーカーが凄い大量のお金の力でピエロ軍団を率いてたら、なんか違うと思うんですよね。
こんな感じで、まぁ型としてはよく似てるのに、どれも絶妙にピントが外れてる感じがした映画でした。
この監督の映画としては、とんかつと比べて怒りはなかったですが、とんかつ以上に圧倒的に虚無かったです。この監督作はもう、相当何かない限りは多分観ないですね。
というわけで、ここまで読んでくださりありがとうございました!(YouTubeだったら、ここでチャンネル登録を〜とか言うんですかね。)
お前らは東大へ行け‼️❓ただし、危険物は持たずに‼️❓
舞台挨拶から司会者がグタグタで、嫌な予感が。
原作は今風で人気だけど、煽られて、本当に通り魔や悪いこと👎しそうなやつ、チラチラと出そうで、怖い。
いわゆる、短絡的な感情行動、ヤバし。
ただし、映画はほとんど廉くんファンがほとんどなので、テロには無関心ですが、キスシーンで悲鳴がちらほら、ジジイは疎外感。
予告編の雰囲気最後の数分のみ、ビデオならほとんど三倍速ですよ。
舞台挨拶付きなんで、日本最大画面で、廉くんの演技をただ鑑賞するのみですよ。
いや、天然で、朝ドラ以来の素晴らしい演技ですよ。
点数は廉くんの演技のみです。
黒服も先輩もほぼヘタレなんで。
廉くんのファンなら是非。
抽象的な事を言いたくなる年頃
舞台挨拶付きを品川で観たが、私を除いてほぼ女性で、女性限定上映なのかと何度か確認した。主演の永瀬廉さんのファンの方なのかな。私は舞台上の永瀬さんだけ知らず、他は皆知っていたので、不思議な感覚がした。昨年の恋する寄生虫でも、東京爆破計画があったので、それと比較して観た。
テロを首謀するには、不十分な動機過ぎて評価しづらい。史実のテロを私は「ミュンヘン」や「KCIA」、「パラダイス・ナウ」などで観てしまっているので、ちょっと未来に不安を抱えている大学生ぐらいになびく気はない。じゃあ日本にテロが全くないのかというとある。電車で女性を切りつけたり、受験当日に門の前で切りつけたりしている。上の二つは普遍性という面で評価できないが、はっきりとイデオロギーの元に犯行している。そんなテロがある社会に生きている私には、こんな曖昧な動機の爆破を評価できない。この作品の元ネタのファイトクラブも下らない作品だと今では思ってしまう。
柄本も空しい奴だ。アプリ開発で金に困ってなく、経験の浅い大学生にチョッカイを出して、「初めての体験です。」という言葉を待つのは空しい。何より、デカいホームスクリーンを私は映画館として認めない。自分でリモコンをコントロールできるスクリーンを映画館として認めない。
私がテロに興味がありすぎんでしょうが、内ゲバもどうして起きているのかがわからない。エライザを攻撃しているわけでもない。そんなテロについて語りながら、エライザに実をいうと彼氏居るのと言われても、だからなんなんだ?としか思えない。
映像は凝っているが、そこもテロをネタにしている不誠実な作りに思えてしまう。変に爆破なんてせずに、東京タワーに電飾をつけるぐらいでも良いのでは。これに比べれば、閃光のハサウェイは素晴らしいテロ映画だった。虐殺を舐めていると思ってしまった。用賀に花の市場があり、学生の時にバイトしたなぁと思い出した。エライザの友達で内定取り消された友達とは、同性愛の関係を匂わせているが、それでも反革命分子として潰されてしまったのかな。予告でもでていた、池田エライザの「大学って遊びまくって恥かくための場所だよ」って台詞は、たまにいるやけに自覚的な方から全く同じような言葉を聞いたことがある。
くせぇーっ!
終始くさいセリフと
それっぽいサブカル厨二病の雰囲気と
訳の分からないストーリーが
ただただダラダラ続く。
これ、永瀬廉ファンの子たちが見に行って
そのあとどんな空気になるんじゃ?
最後の方はもうとにかく退屈で
早く終わって欲しかった。
池田エライザの歌は良かったです。
(映画のストーリー上必要はないと思ったけど)
ターゲットとされてないワシ
2018年秋に原作読んだ時、川村元気あたりが映画化狙いそうと書いたが、KADOKAWAだった。ともあれ、中2病こじらせた原作なので、映画も観客に高難度な共感と感情移入を要求するものになっていた。早い話が、高齢者の僕にはムリというものだ。
原作はおもしろいんすかね
全然感情移入できない。。なんか大事なところすっ飛ばしてんじゃないかなーと思いますね。原作は面白い可能性はあるなと感じるものの、この映画自体は。。キミって呼んでるのもなんかしつこいと違和感だな。寝ながら呼んだのは僕の名前ではなかった。。そりゃそうだろ、元々キミって呼んでんだから。
映像は美しいですなー東京タワーの魅力を改めて感じる。
永瀬くんはまぁ普通。池田エライザはたまに色っぽさを感じましたが、うーん、まぁそこまででもないかな。柄本さんは安定かな。
今日はいったい、何に懸ける?
2022年1月22日追記
2022年2月3日 コメンタリー上映で2回目の鑑賞
予告、面白そう。結構期待。その反面、どうせ薄っぺらい映画だろう。だって、ジャニーズ映画だもん。
これがこの映画に対して見る前の感想でした。めちゃくちゃ面白いか、めちゃくちゃ面白くないか。そのどちらかだろうなと思った本作。
そして、蓋を開けてみたら...。
めっちゃくちゃ面白かったです。
期待はしていたものの、ここまで面白いとは思わなかった。もうびっくりびっくり。
この映画を一言で表すとしたら...表せない。
要するに、唯一無二の映画です。度肝を抜かれました
監督の芸術的、文学的センスが光りまくっている。とんかつDJアゲ太郎は全然面白くなかったのに。本当に同じ監督が撮ったの??こんな映画が撮れるのか!二宮健監督にこれから目が離せません。
初っ端から大ハマりしてしまう演出。
酔いしれる独特なカメラアングル。
カッコよくて痺れるオシャレな音楽。
ああ、全てが好き。開始1分で世界観にどっぷりと浸かり、開始5分で愛おしくなり、開始10分で大好きになった。段階を踏みながら、じわじわと面白さが増していく。少々引っかかる点や雑な点はあったものの、これらのおかげでそこまで気にならなかった。
切り替わりとか視点とかが美しすぎるんだよ。
オシャレでゾッとする。私と先輩のとあるシーンの切り替えが思わず「うぉっ」と言いそうになるほど、なんだか分からないがセンスがあって面白かった。
ストーリー自体、すごく良かったので原作もさぞかし面白いのだろう。映画終わってから買おうと思ったが、あいにく閉まっていたので買えず。
映画化して大正解の作品だとも思った。映画館で映える。もう1回、映画館で見たいな。
そしてさらに良かったのは3人の役者。
〈私〉役の永瀬廉。
「うちの執事が言うことには」で初主演&映画デビューを果たした永瀬だが、あの作品は映画としてのクオリティもそこまで高くなく、演技も初めてということもあって棒読み感があり、キャラクターを演じているように思えず永瀬廉そのまんま過ぎた。
「弱虫ペダル」では、映画はなかなかよく出来ていて面白く、永瀬も地に足着いた感じがしてそこそこ良くなっていた。だが、やはりまだ役に乗り切れていない感じ。演技をすることに精一杯で自分の良さが引き出せていない印象を受けた。
そして、本作。もう、文句なしだった。役者として多大なる成長を遂げていた。彼の良さが最大限発揮されており、私という役を自分のものに落とし込み見事に演じきっている。カッコよくて気持ち悪くて変態的。めっちゃ上手いじゃん、演技。ジャニーズだからともうバカにする必要は無い。ハマり役だったし、役者として格段に良くなっていたし、単純にめっちゃ好きになった。早口で先生を抗議するシーンや落ち着きながら先輩と会話するシーン、驚きと楽しさが隠せず黒服と絡むシーン、どれもこれも永瀬廉だからこそ素晴らしいシーンになっていると思う。圧倒されました。
〈先輩〉役の池田エライザ。
もう雰囲気から顔から声から何もかも好きな役者なのだが、本作では今まで以上に魅力大爆発。「騙し絵の牙」「賭ケグルイ」の時もかなりいい演技をしていたが、本作は演技どうこうと言うよりも、池田エライザという人物のカッコ良さがひしひしと伝わった。届きそうで届かない何故か憧れてしまう優しい先輩。映画化されず小説で読んでいたとしても、こんな女性を想像しながら読み進めていく気がする。そのくらい彼女もまたハマり役だった。永瀬廉ファンにももちろん見て欲しい映画だが、池田エライザファンにもたまらない映画だと思う。
〈黒服〉役の柄本佑。
「先生、私の隣に座っていただけませんか?」ではあんなに面白かったのに、本作では独特で恐ろしく悪魔的なオーラが漂っていて、改めて役者ってすげぇなって思いました。何を仕出かすか、何を言い出すか、何を考えているのか全く読めないこの人物。妙で不気味で近づきたくない。けど何故か引き寄せられる。こんな役を完璧に演じれる柄本佑。凄まじいな、本当に。話し方や仕草を自由自在に操る千両役者。殺すなも楽しみだな。
3人のキャラクター。
どの人物も謎めいている。名前も好きなことも深い過去も何も分からない。なのに、魅力的。描き方や見せ方が上手いのか、愛おしくてたまらない。役者の良さを限界まで引き出している監督に脱帽。主な登場人物は3人なのにこんなにも濃密な作品になるんだな。
他にも挙げればいいところはたくさんある。
主題歌がKing&Princeでは無くビリーアイリッシュで、しかもその曲がこの映画と超マッチしていたり、犯行をして逃げるシーンが疾走感と緊張感があってテンション上がったり、池田エライザの歌声が透き通ってて最高だったり、ラストシーンが言葉にできないほど良くて終わらせ方も鳥肌立つほど衝撃的で感無量だったり...。キリがないほど、だ。
人生、つまんねぇな。
なんのために生きてんだろう。
普通に生きるって幸せなんだろうか。
この映画の世界は、今私たちが生きている現実世界とは別のもうひとつの世界なんだろう。
文学的な映画は嫌いだが、本作は大好き。
説教臭くない、何故だか説得力がある。
私の語彙力ではこの映画の良さを伝えることに限界があるので、ぜひ騙されたと思って見ていただきたいです。
恐らく、私は一生この映画が好きでしょう。
見たい時に見たいのでこの作品のDVDは必ず買います。愛すべきものが詰まった宝箱のような映画でした。最っ高!
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鑑賞から一日が経過しました。
余韻に押し殺されそうです。
予告をまた何度も見まくって、また見たくなった。
あの雰囲気にずっと浸かっていたい。
どうやら、全体評価はそこまで良くない模様。
確かに、突拍子が無かったり疑問を抱くシーンがあったりするし、何よりストーリーに共感できない人が多くいる気がします。絶賛する人が少ないのも何となく理解出来る。けど、私はこの世界観が大好きで大好きで仕方ありませんでした。安易に人におすすめできる大衆向けの映画ではありませんが、ハマる人には大いにハマる映画であることにも間違いないと思います。実際、私もその一人ですし。
でも、よく考えればこれジャンルなんだろう。
サスペンス?恋愛?コメディ?ドラマ?カルト?
この何が何だか分からない作品なのに、品とまとまりがあって滅茶苦茶になっていないのが凄いよな〜。芸術点が高いのです。誰にオススメしたらいいのかな笑
最初から最後までテンポがいいし、面白いし、興奮する。「私」は「先輩」に惚れるけど、私はこの映画に惚れました。こういうことだと思うんだよな、映画って。映画は芸術。こういうのが見たかった。これと「恋する寄生虫」がどことなく似ている気がする。私の癖に刺さります。
2回目は小説を読んで鑑賞したいと思います。
まさか、コンフィデンスマンJPとは別に2回目見たくなる作品が出てくるとはな。それも同じ月に。
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結局、時間が無くて原作は読めず2回目の鑑賞。
今回は初めてコメンタリー上映に挑戦。これ、映画の邪魔になるんじゃない?と思っていましたが、意外とそんなことも無く、映画の内容も4人の会話もすんなりと入ってきて、2回目も非常に面白かったです。
コメンタリー上映と合わせてレビューを書いていきたいと思います。
やっぱりすごいのが、本当に時間を感じさせない。
特段、内容が濃ゆい訳では無いのだけど、カメラワークや照明、小さな小ネタ、ファッション、音楽、セリフなど見どころがたくさんあってずっと面白い。監督のこだわりが細かくて驚き、新たな発見もあってコメンタリー上映付きで見てよかったと思いました。なるほど、境界線か。
永瀬廉、池田エライザ、柄本佑、二宮健監督が各々好きなシーンを上げていたが、個人的には「私」と「黒服」がサングラスを付けて歩いてくるシーンがお気に入り。慣れないことをしている感じが可愛い。面接、逃亡後、ボーリングなど、テンポのいいシーンも多くて軽快でカッコイイ。
この映画、照明の使い方がカンペキ。
影になって話している印象的なふたつの場面。
あえて正面からでは無く、後ろから横から撮るのもまた粋。火とか水がこんなにも美しく見えるんだ。
評価は良くないですが、私は大好きな映画です。
コメンタリー上映で思ったのは、池田エライザの声が可愛すぎるということでした。
終盤からテンポが悪い
大学に入学したものの生活のためのバイトに疲弊した青年は世界への絶望を感じ始め…。
同名小説の映像化作品。中盤まではテンポも良く見入ってしまう部分も多かった。ただ終盤にかけて失速しラストはあまり盛り上がらず。そして何だか毎年東京を爆破映画を観ている気がする。
若者なら刺さるのかな〜?
冒頭、大学教授に対して「私」がぶつける言葉が、とても印象的でした。たいへん失礼で不躾ではあるものの、的を射た質問と至極まっとうな主張であり、「私」の率直でやり場のない怒りややるせなさが伝わってくるシーンでした。と同時に、これまでの自分の生き方や、仕事に対する姿勢について考えさせられる、ドキッとするシーンでした。
また、そんな「私」に対してコーヒーを浴びせかけるしかない、苛立った教授との構図が、後半の「真夜中乙女戦争」の暗示や、作品全体の象徴のようでした。自分の思いや考えと相容れない相手に対して、つい攻撃的になり、力で抑えつけようとする人は、身の回りにも少なくありません。まして、両者の立場に上下関係があればなおさらです。
大人の作った枠組みの中に、否応なく嵌め込まれる「私」。それについて疑問を投げかけても、納得のできる答えは返ってこない。思い描いたような生活が送れず、心をすり減らしていく。そんな中で感じる孤独や息苦しさや閉塞感から抜け出したくて、学内で出会った「黒服」とともに、たわいもない悪戯を重ね、鬱憤を晴らす。…と、ここまではそれなりに共感しながら観ていました。
しかし、その後、「黒服」の企みに賛同する者が集まり始め、組織が徐々に危うい方向に傾いていくあたりから、気持ちがついていかなくなりました。「私」「黒服」「先輩」の3人を中心に展開していくのですが、それぞれの人物の背景があまり描かれず、思いや考えも台詞でさらっと語られるだけで、その内容も哲学的で意味がよくわかりませんでした。そのため、行動の動機が理解できなかったり、心情の変化に寄り添えなかったりで、作品世界に浸れませんでした。ついでに言うと、全体のテンポもゆったりしていて、かなり眠気を誘われました。
とはいえ、ラストの映像は圧巻で、「真夜中乙女戦争」というタイトルはしっかり回収していたように思います。逆に、予算の大半をここに注いだのではないかと思うほど、他のシーンに魅力がなかったのは残念でしたが…。そんなわけで、自分には合わない作品でしたが、果たして若者なら刺さるのでしょうか。若い方のレビューが気になります。
主演の永瀬廉くんは、朝ドラでの活躍が記憶に新しいところですが、本作でも鬱屈とした「私」を好演しています。池田エライザさんも、かわいらしさと不思議な魅力が同居したような「先輩」役が素敵でした。そして、不穏な空気を醸し出す「黒服」役の柄本佑さんは、怪演が冴えわたる秀逸な演技でした。ストーリーはともかく、俳優陣の演技はすばらしかったです。
心が痛い、脆く、儚く、美しい
見る前は自分が50代と言うこともあり、内容に共感出来るのかちょっと怖くもあった。共感と言うのとはちょっと違うが、大学生の子供を持つ親としては、本当に心が痛い映画だった。ただ平凡な幸せを求めていたはずの「私」だったのに…
「私」の思いに涙が止まらなくなってしまった。最後ものすごい余韻の残る映画だった。最後は愛する人を守るために戦ったのに、悲しい…
主演の永瀬廉さんはもちろん、池田エライザさん、柄本佑さん、俳優陣の演技がとても素晴らしく、引き込まれ、あっという間の113分だった。映像も美しく、監督も素晴らしかった。日本だけではもったいない。世界中の人に見てほしい。10代、20代に人気の小説が原作だか、年代関係なく、引き込まれる映画だった。また映画が上映される限り、見に行きたいと思う。
全く自分に合わず。
本作のジャケットの様な色鮮やかな映像美を期待してたけど拍子抜けした感じ。
唯一、永瀬廉さんと池田エライザさんのラブホ?のシーン。
逆光の中、二人が見つめ合うシルエットが美しかった。
平行感覚が狂う様なカメラワークが散見。
目が回りそう(笑)
鑑賞中、絶対に驚く仕掛けが来ると期待しながら観てたけど、その波も来ず。
永瀬廉さんと池田エライザさんは良かった!
エライザさんは安定の美しさ。
歌がとても上手い、しかもセクシー。
永瀬さん。自転車の作品より演技力が上がった感じ。
しかもカッコ良い!
最近の大学生。
あんなお洒落な飲み屋さんに行ってるのか。
気になります(´∀`)
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