「ファイト・クラブを観直した方が有意義である。」真夜中乙女戦争 RT65さんの映画レビュー(感想・評価)
ファイト・クラブを観直した方が有意義である。
う〜む、ファイトクラブを水道水で1,000倍に薄めて飲もうとしたら全部こぼしちゃって結局ただの水道水を飲まされたみたいな映画だった。だいたい、ファイトクラブの入会儀礼は苛性ソーダでの焼印なのに、何だよ入会者にはネコのポラロイド写真を渡すって!舐めてんのか!(ファイト・クラブのマチズモに対するアンチテーゼである事は、まぁ分かるよ。それにしてもねぇ。)
大仰で威勢の良い事ばかり言ってるが、やるのは自転車のサドルとブロッコリを入れ替えたりスピーカーを付けたラジコンカーを走らせるだけ(音も特に大きく無い)。それだけでもサムいのに、それを隠れて見て爆笑してるとか、陰湿で本当に気持ち悪い。
自称映画好きで「観たい時に手許に無いと寂しいだろ(うろ覚え)」みたいな事言ってカッコつけてるのに、コレクションは全てコピー…(トホホ…)。
一事が万事そんな感じで、黒服の、美学も無い薄っぺらな人物像だけ印象に残る…(トホホ…)。
主人公もニヒリズムと言うより厨二病。
また、監督のやりたい事に監督自身のビジョンと力量が追い付いていない感じで、壁が倒れたら皆が居て…みたいなのも決まればカッコ良いのだろうが、見せ方が超絶下手なので分かりづらい事この上無い。『チワワちゃん』はその年のベストに入れる位好きだったが(それでも変な演出は散見されていた)アレは役者に負うところが大きかったのだろうか…?
とにかく、この作品を観るくらいならファイト・クラブを観直したほうがよっぽど良い。
池田エライザが可愛かったので星一つおまけ。
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