「ドラマ版ファンは二重のレイヤーで楽しめる、イフの世界の物語」あなたの番です 劇場版 五所光太郎(アニメハック編集部)さんの映画レビュー(感想・評価)
ドラマ版ファンは二重のレイヤーで楽しめる、イフの世界の物語
交換殺人ゲームが始まらなかったドラマ版とは違うイフの世界という切り口での映画化が、まずよかったです。各登場人物のバックボーンやドラマ版での行く末を知っている観客は、その予備知識をもって見ることで、「えっ、あの人物が」という驚きや、映画版ではどの人物が殺されて、どの人物が犯人なのかという二重のレイヤーで本作を楽しむことができます。ドラマ版未見の人もギリギリ楽しめるとは思いますが、基本的にはドラマ版を見た前提でのつくりです。
作中の翔太のセリフ「これは、なんていうか盛大な二次会です」は、作り手からドラマ版ファンへのメッセージのようにも思えます。実際、マンションの住人たちがもう一度見られるだけで楽しくて、また別のイフの世界の物語が見てみたいなと思いました。
コメントする